四半期報告書-第124期第1四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/08/13 9:03
【資料】
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【項目】
36項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、「小麦製粉事業及び、その関連事業を通じて、食糧供給の一翼を担い、社会や人々に貢献してゆく企業を目指します」を企業理念とした『2024中期経営計画“New Foundation for the Future”』を2021年5月に新たに策定いたしました。
2021年度から2024年度までの4か年を対象とした新たな中期経営計画『2024中期経営計画“New Foundation for the Future”』では、市場、経済、環境、DX等の変化に対応しつつ、更なる成長のための「ゆるぎない土台」となる事業基盤を構築するため、下記《重点戦略》の実現により、更に一段高い業績目標を達成するべく取り組んで参ります。
《重点戦略》
ⅰ)成長を支える設備・人財投資
ⅱ)グループ経営基盤及び連携の強化
ⅲ)海外ミックス粉事業の面展開と小麦粉の輸出拡大
ⅳ)美味しさと健康を軸とした製品ラインナップの拡充
ⅴ)「主食を通じた食と健康の課題解決」につながる新規事業機会の創出
新中期経営計画の業績目標: 連結経常利益 56億円/連結純利益 40億円/連結ROE 8.0%
また、「製粉事業のプロフェッショナルとして、お客様とともに成長し、社会にとってなくてはならない存在となります」をビジョンとして掲げ、安全で安心な製品の安定供給と、美味しさと健康を基軸とした商品提案により、お客様からもご評価いただけるよう努めて参ります。
なお、SDGsについては、重点分野を「美味しさと健康」「食の安全・安心」「コンプライアンス」「地球環境」「社会貢献」と定め、社会的な課題を事業活動を通じて解決する経営に取り組んで参ります。
この結果、当第1四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
(a)財政状態
(資産の部)
当第1四半期連結会計期間の総資産の残高は、前連結会計年度末に比べ14億3千2百万円減少し、509億4千6百万円となりました。この主な要因は、原材料及び貯蔵品が7億7千3百万円、時価評価等により投資有価証券が3億4百万円、それぞれ減少したこと等によります。
(負債の部)
当第1四半期連結会計期間の負債の残高は、前連結会計年度末に比べ13億7千1百万円減少し、113億5千2百万円となりました。この主な要因は、未払法人税等が9億8百万円、賞与引当金が4億7千3百万円減少した一方、流動負債その他(預り金・未払消費税等)が5億2千3百万円増加したこと等によります。
(純資産の部)
当第1四半期連結会計期間の純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ6千万円減少し、395億9千4百万円となりました。この主な要因は、利益剰余金が3億3百万円増加した一方、その他有価証券評価差額金が2億1千3百万円、自己株式の取得で1億7千8百万円、それぞれ減少したこと等によります。
この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ2.0%増加して77.6%となりました。
(b)経営成績
当社グループの当第1四半期連結累計期間の業績は、新型コロナウイルス感染症の影響により製粉及び食品事業の一部で尚販売不振が続いているものの、新商品の開発や中食関連商品の販売拡大、更には外食事業の好調も寄与し、売上高は142億3千6百万円と前第1四半期連結累計期間に比べ6億2千1百万円(4.6%)の増収となりました。利益面では、外食事業の貢献こそあったものの、営業利益は10億8千7百万円と前第1四半期連結累計期間に比べ1千3百万円(1.3%)の増益、経常利益は12億3千7百万円と前第1四半期連結累計期間に比べ6百万円(0.5%)の減益となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は8億4千3百万円と前期の特別利益の反動減もあって前第1四半期連結累計期間に比べ3千5百万円(4.0%)の減益となりました。
セグメントごとの経営成績を示すと、次のとおりであります。なお、各セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおります。
製粉及び食品事業
当社グループの主力である製粉及び食品事業につきましては、昨年に引き続き外食向けの小麦粉及びミックス粉や贈答菓子用の小麦粉の販売が低調に推移したものの、巣籠り需要に応える中食関連商品の販売を伸ばし、売上高は120億2千5百万円と前第1四半期連結累計期間に比べ4億9千4百万円(4.3%)の増収となりました。利益面につきましては、販売手数料・販売運賃等の販売費及び一般管理費の負担が増えたため、セグメント利益は9億6千7百万円と前第1四半期連結累計期間に比べ1千4百万円(1.5%)の増益にとどまっております。なお、本年4月に外国産小麦の政府売渡価格が平均5.5%引き上げられたことに伴い、6月19日納品分より小麦粉製品の価格を改定しております。
外食事業
㈱さわやか(12月決算のため1月~3月分を連結)につきましては、主力のケンタッキーフライドチキン店のテイクアウト等による販売が引き続き好調だったことにより、売上高は21億7千3百万円と前第1四半期連結累計期間に比べ1億2千4百万円(6.1%)の増収となりました。利益面につきましては、人件費やフードコストが増加しましたが、増収に伴う売上総利益の増加により、セグメント利益は8千7百万円となり前第1四半期連結累計期間に比べ2千7百万円(46.0%)の増益となりました。
運送事業
日東富士運輸㈱につきましては、売上高は5億2百万円と前第1四半期連結累計期間に比べ3百万円(0.8%)の増収となりました。しかしながら利益面では、配送の効率化や経費削減努力を行いましたが、燃料代の高騰や減価償却費が増加したことなどから、セグメント利益は2千1百万円と前第1四半期連結累計期間に比べ3千万円(58.3%)の減益となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は123百万円であります。