四半期報告書-第124期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)

【提出】
2022/02/10 9:04
【資料】
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【項目】
38項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、「小麦製粉事業及び、その関連事業を通じて、食糧供給の一翼を担い、社会や人々に貢献してゆく企業を目指します」を企業理念とした『2024中期経営計画“New Foundation for the Future”』を2021年5月に新たに策定いたしました。
2021年度から2024年度までの4か年を対象とした新たな中期経営計画『2024中期経営計画“New Foundation for the Future”』では、市場、経済、環境、DX等の変化に対応しつつ、更なる成長のための「ゆるぎない土台」となる事業基盤を構築するため、下記《重点戦略》の実現により、更に一段高い業績目標を達成するべく取り組んで参ります。
《重点戦略》
ⅰ)成長を支える設備・人財投資
ⅱ)グループ経営基盤及び連携の強化
ⅲ)海外ミックス粉事業の面展開と小麦粉の輸出拡大
ⅳ)美味しさと健康を軸とした製品ラインナップの拡充
ⅴ)「主食を通じた食と健康の課題解決」につながる新規事業機会の創出
新中期経営計画の業績目標: 連結経常利益 56億円/連結純利益 40億円/連結ROE 8.0%
また、「製粉事業のプロフェッショナルとして、お客様とともに成長し、社会にとってなくてはならない存在となります」をビジョンとして掲げ、安全で安心な製品の安定供給と、美味しさと健康を基軸とした商品提案により、お客様からもご評価いただけるよう努めて参ります。
なお、SDGsについては、重点分野を「美味しさと健康」「食の安全・安心」「コンプライアンス」「地球環境」「社会貢献」と定め、社会的な課題を事業活動を通じて解決する経営に取り組んで参ります。
この結果、当第3四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
①財政状態
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の総資産の残高は、前連結会計年度末に比べ9億7百万円増加し、532億8千5百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度末に比べ6億7千9百万円増加し281億5千8百万円、固定資産は、前連結会計年度末に比べ2億2千8百万円増加し251億2千7百万円となりました。
流動資産の増加の主な要因は、受取手形及び売掛金が17億7千7百万円、原材料及び貯蔵品が4億2千9百万円、それぞれ増加した一方、短期貸付金(キャッシュ・マネジメント・システムによる実質的な現金及び現金同等物)が21億3千7百万円減少したこと等によります。
固定資産の増加の主な要因は、工場や生産設備の更新・改修等による有形固定資産その他(建設仮勘定)等が6億1千3百万円増加したこと等によります。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末の負債の残高は、前連結会計年度末に比べ5億9百万円減少し、122億1千5百万円となりました。流動負債は、前連結会計年度末に比べ5億円減少し86億9千5百万円、固定負債は、前連結会計年度末とほぼ同額の35億2千万円となりました。
流動負債の減少の主な要因は、未払法人税等が7億4千3百万円、賞与引当金が3億8千5百万円、それぞれ減少した一方、流動負債その他(未払金・預り金)が7億6千1百万円増加したこと等によります。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ14億1千6百万円増加し、410億7千万円となりました。この主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益により利益剰余金が17億7千4百万円増加したこと等によります。
この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ1.4%増加して77.0%となりました。
②経営成績
当社グループの当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は441億9千1百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ15億3千9百万円(3.6%)の増収となりましたが、営業利益は35億7千5百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ8千3百万円(2.3%)の減益、経常利益は39億3千7百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ8千3百万円(2.1%)の減益となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は30億2千9百万円となり、前第3四半期連結累計期間に比べ2億8百万円(7.4%)の増益となりました。
セグメントごとの経営成績を示すと、次のとおりであります。なお、各セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおります。
(a) 製粉及び食品事業
当社グループの主力である製粉及び食品事業につきましては、グループ各社の収入が新型コロナウイルス感染症の影響による前期の落ち込みから回復したのに加え、巣籠り需要を捉えた中食関連商品の拡販等もあって、売上高は373億4千1百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ13億3千8百万円(3.7%)の増収となりました。しかしながら、販売運賃等の販売費及び一般管理費の負担が増えたため、セグメント利益は32億7千5百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ1千8百万円(0.6%)の減益となりました。
(b) 外食事業
㈱さわやか(12月決算のため1月~9月分を連結)につきましては、主力のケンタッキーフライドチキン店におけるキャンペーンの定期的展開により、売上高は67億3千9百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ1億9千5百万円(3.0%)の増収となりました。しかしながら、デリバリーサービスの利用者拡大による配送コストの増加などにより、セグメント利益は1億8千9百万円となり前第3四半期連結累計期間に比べ2百万円(1.4%)の減益となりました。
(c) 運送事業
日東富士運輸㈱につきましては、売上高は15億1千5百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ4百万円(0.3%)の減収となりました。利益面では、配送の効率化や経費削減努力を行いましたが、燃料価格の高騰や車両の入替えに伴う減価償却費の増加などにより、セグメント利益は8千5百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ6千7百万円(43.9%)の減益となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は376百万円であります。