四半期報告書-第117期第2四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/08/06 9:30
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2021年1月1日~2021年6月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策を講じるなかで、各種政策の効果や海外経済の改善により持ち直しの動きが続いているものの、新型コロナウイルス感染症の感染再拡大により、経済活動が再び制限される等引き続き厳しい状況で推移しました。
このような状況の中で、当社グループは、「おいしさと健康」の企業理念のもと、嗜好食品企業から日常必需食品企業へと変革するべく、①ロングセラーブランドの成長継続と立て直し、②健康付加価値ブランドの成長継続と習慣化、③社会課題の解決に向けた新たな市場の創造と拡大へ経営資源を集中するとともに、海外事業の成長加速に向けて取り組みました。
その結果、売上面では、食品原料部門、海外部門、健康事業を含むその他部門は前年同期を上回りましたが、菓子・食品部門、冷菓部門、乳業部門が前年同期を下回ったため、当第2四半期連結累計期間の売上高は160,300百万円となり、前年同期(165,975百万円)に比べ3.4%の減収となりました。
利益面につきましては、売上原価率は、菓子・食品部門、冷菓部門、乳業部門等の売上原価率が上昇したため前年同期に比べ0.3ポイント上昇しましたが、販売費及び一般管理費は、広告宣伝費、販売促進費等が減少しました。
その結果、営業利益は9,971百万円となり、前年同期(8,731百万円)に比べ1,240百万円の増益となりました。経常利益は営業利益段階での増益等により、11,186百万円となり、前年同期(9,671百万円)に比べ1,514百万円の増益となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は固定資産売却益等により、7,880百万円となり、前年同期(6,283百万円)に比べ1,597百万円の増益となりました。
各セグメントごとの経営成績は、以下のとおりであります。
<菓子・食品部門>売上面では、“クラッツ”“ビッテ”等は前年同期を上回りましたが、“神戸ローストショコラ”“ビスコ”等が前年同期を下回りました。その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は38,994百万円となり、前年同期(44,323百万円)に比べ12.0%の減収となりました。
利益面では、減収及び売上原価率の上昇等により、営業利益は2,314百万円となり、前年同期(2,620百万円)に比べ305百万円の減益となりました。
<冷菓部門>売上面では、“セブンティーンアイス”、卸売販売子会社の売上高等は前年同期を上回りましたが、“パピコ”“アイスの実”等が前年同期を下回りました。その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は39,470百万円となり、前年同期(42,734百万円)に比べ7.6%の減収となりました。
利益面では、減収及び売上原価率の上昇等により、営業利益は2,088百万円となり、前年同期(2,943百万円)に比べ854百万円の減益となりました。
<乳業部門>売上面では、“1歳からの幼児食”等は前年同期を上回りましたが“BifiXヨーグルト”“朝食りんごヨーグルト”等が前年同期を下回りました。その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は39,399百万円となり、前年同期(41,541百万円)に比べ5.2%の減収となりました。
利益面では、減収及び売上原価率の上昇等により、営業利益は1,089百万円となり、前年同期(1,229百万円)に比べ140百万円の減益となりました。
<食品原料部門>売上面では、「ファインケミカル」“A-グル”等が前年同期を上回りました。その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は5,110百万円となり、前年同期(4,909百万円)に比べ4.1%の増収となりました。
利益面では、増収及び売上原価率の低下等により、営業利益は558百万円となり、前年同期(411百万円)に比べ146百万円の増益となりました。
<海外部門>売上面では、地域別において、ASEAN等では前年同期を下回りましたが、中国、米国等では前年同期を上回りました。その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は28,006百万円となり、前年同期(23,739百万円)に比べ18.0%の増収となりました。
利益面では、増収に伴う売上総利益の増加等により、営業利益は2,126百万円となり、前年同期(861百万円)に比べ1,264百万円の増益となりました。
<その他部門(健康事業含む)>売上面では、“アーモンド効果”“パワープロダクション”等が前年同期を上回りました。その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は9,319百万円となり、前年同期(8,727百万円)に比べ6.8%の増収となりました。うち、健康事業においては、当第2四半期連結累計期間の売上高は6,887百万円となり、前年同期(6,225百万円)に比べ10.6%の増収となりました。
利益面では、売上原価率の低下に加え、販売促進費率の低下や広告宣伝費の減少等により、営業利益は645百万円となり、前年同期(△217百万円)に比べ863百万円の増益となりました。
財政状態については、以下のとおりであります。
資産
当第2四半期連結会計期間末の総資産は343,071百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,990百万円増加しました。流動資産は170,810百万円となり、7,003百万円減少しました。主な要因は、商品及び製品が増加しましたが、現金及び預金、受取手形及び売掛金等が減少したことによるものです。固定資産は172,261百万円となり、9,993百万円増加しました。主な要因は、ソフトウエア仮勘定、投資有価証券の増加等によるものです。
負債
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は108,852百万円となり、前連結会計年度末に比べ8,677百万円減少しました。主な要因は、支払手形及び買掛金、未払法人税等の減少等によるものです。
純資産
当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は234,219百万円となり、前連結会計年度末に比べ11,667百万円増加しました。主な要因は、剰余金の配当により、2,272百万円減少しましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益7,880百万円を獲得したこと及びその他有価証券評価差額金が2,473百万円、為替換算調整勘定が2,995百万円増加したことによるものです。この結果、自己資本比率は68.2%(前連結会計年度末比3.0ポイント上昇)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物四半期末残高は、83,174百万円となり、前連結会計年度末(92,449百万円)に比べ9,275百万円減少しました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは10,270百万円となりました。主な要因は、たな卸資産の増加△3,901百万円、仕入債務の減少△2,672百万円及び法人税等の支払額△6,078百万円等による資金の減少がありましたが、減価償却費7,045百万円及び売上債権の減少5,626百万円等があったためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは△18,498百万円となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出△9,316百万円、定期預金の預入による支出△9,952百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは△2,442百万円となりました。主な要因は、配当金の支払額△2,272百万円があったためであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2,330百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況について重要な変更はありません。