有価証券報告書-第81期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/29 9:24
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【項目】
131項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行拡大に伴い国内外の経済が大きく影響を受け、景気は急速に悪化しましたが、各種政策の効果などにより、個人消費に持ち直しの動きが見られました。しかしながら、本年3月に緊急事態宣言が解除された後、より感染力の強い変異株の影響もあり、感染者数が再び増加するなど、経済活動に向けた動きは鈍く、依然として収束時期が見通せない不安定な状況が続いております。
このような状況の中、当社グループは、外出自粛による巣ごもり需要の高まりなどから受注が増えた部門もありましたが、生産活動の一部におきまして、生産調整や一時帰休などが実施され、生産、出荷量が減少しました。
販売部門におきましては、お客様への訪問自粛や展示会等の中止などにより、十分な営業活動が行えないなど、新型コロナウイルス感染症の拡散による経済活動の停滞から、売上高は減少いたしました。利益面につきましては、業務プロセスのデジタル化、自動化の整備・強化を進めた結果、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益とも改善いたしました。
これらの結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は131億5百万円(前期比11.4%減)、営業利益は87百万円(前期比136.7%増)、経常利益は1億23百万円(前期比165.8%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は80百万円(前年同期は6億16百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
なお、当社グループの売上概況につきましては、次のとおりであります。
a. 商業印刷部門
当部門のカタログ・パンフレット類の商業印刷は、上半期におきまして、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、イベント・展示会等が中止、延期となるなど需要が停滞したことなどに加え、経費削減の観点からカタログ等の制作中止、部数削減などの影響を受ける結果となりました。下半期におきましては、政府によるGo To キャンペーンに期待が寄せられましたが、大きな効果が見られないまま新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴うキャンペーンの中止、緊急事態宣言再発令に至る中、需要の回復が見られず、この部門全体の売上高は13億89百万円(前期比17.8%減)となりました。
b. 包装資材及び紙器、紙工品部門
当部門の紙器は、新型コロナウイルス感染症の拡大を背景としたビジネススタイルの変化、巣ごもり需要の増加により物流業・食品メーカーなどからの受注増が寄与し増加しましたが、緊急事態宣言の発令による外出自粛の要請により、百貨店、贈答品を中心とした小売業等の販売不振に加え、2020年7月1日より実施されたレジ袋有料化により、ポリ袋関連の需要が大きく減少したことや、手提げ紙袋についても有料化する動きが加速し、包装紙・紙袋類などの紙工品が大きく減少となるなど、この部門全体の売上高は69億46百万円(前期比13.6%減)となりました。
c. 情報機器及びサプライ品部門
当部門のタグ・ラベルは、流通業界の総額表示への対応に向けた需要の増加が見られたものの、通期全体としましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により需要が大幅に停滞したため減少となりました。情報機器類におきましては、今期初頭に投入しました新型プリンターの販売増が見られたものの、全体的には設備更新の延期、新規導入の凍結などの影響を受けたことなどにより、この部門全体の売上高は39億58百万円(前期比12.2%減)となりました。
d. その他の部門
当部門の取次品は、レジ袋の有料化を背景とした名入りセロテープ、コロナ対応の衛生関連商品などの需要増などにより、この部門全体の売上高は8億11百万円(前期比45.0%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は10億46百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億9百万円増加しております。その内訳は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金の増加は、3億16百万円(前期は7億91百万円の増加)となりました。これは仕入債務の減少5億23百万円等資金が減少したものの、減価償却費7億14百万円、たな卸資産の減少1億97百万円、税金等調整前当期純利益1億27百万円等資金が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金の減少は、2億75百万円(前期は6億46百万円の減少)となりました。これは有形固定資産の取得2億69百万円等資金が減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金の増加は、68百万円(前期は2億67百万円の減少)となりました。これは長期借入金の返済7億10百万円等資金が減少したものの、短期借入金の純増加6億円、長期借入れにより2億20百万円等資金が増加したことによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
事業部門生産高(千円)前年同期比(%)
商業印刷1,161,449△17.0
包装資材及び紙器、紙工品4,047,085△13.3
情報機器及びサプライ品2,635,410△10.4
その他--
合計7,843,946△12.9

(注)1 事業部門間の取引については、相殺消去しております。
2 金額は、製造原価によっております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 仕入実績
事業部門仕入高(千円)前年同期比(%)
商業印刷210,289△23.8
包装資材及び紙器、紙工品1,652,529△28.5
情報機器及びサプライ品597,2600.1
その他579,10642.7
合計3,039,184△15.3

(注)1 事業部門間の取引については、相殺消去しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c. 受注実績
事業部門受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)
商業印刷1,365,893△18.374,543△23.8
包装資材及び紙器、紙工品6,898,340△13.8843,482△5.3
情報機器及びサプライ品3,942,760△12.3219,343△6.8
その他813,61645.518,48413.3
合計13,020,611△11.61,155,854△6.8

(注)1 事業部門間の取引については、相殺消去しております。
2 金額は、販売価格によっております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
d. 販売実績
事業部門販売高(千円)前年同期比(%)
商業印刷1,389,202△17.8
包装資材及び紙器、紙工品6,946,115△13.6
情報機器及びサプライ品3,958,796△12.2
その他811,43545.0
合計13,105,549△11.4

(注)1 事業部門間の取引については、相殺消去しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、重要な見積り、判断及び仮定を行う必要があります。特に重要と考える事項は、「連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しておりますので、ご参照ください。会計方針を適用するにあたり、注記事項以外で、財政状態及び経営成績に影響を与える項目は下記のとおりであります。
a. 貸倒見積高の算定
債権の貸倒の可能性について予測する必要があるため、一般債権については貸倒実績率に基づき計上し、貸倒懸念債権及び破産更生債権等については回収可能性を勘案して個別に検討しております。相手先の財務状況等が悪化し回収可能額が見積りより減少する可能性が発生した場合は、貸倒引当金を積み増すことで、損益に影響を与える可能性があります。
b. 投資有価証券の減損
長期的な取引関係の維持のために、取引先の株式の一部を所有しております。これらの株式のうち時価のあるものについては、時価の下落率が取得原価に対して30~50%に達した場合、個別銘柄毎に過去一定期間の高値等、時価水準を把握するとともに、公表財務諸表での財務比率の検討等を行い、減損の実施を総合的に判断しております。将来、株式市況の悪化又は投資先の業績不振により、減損が必要となり、損益に影響を与える可能性があります。
②財政状態の分析
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ4億61百万円減少の107億円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ61百万円減少の47億59百万円となりました。これは現金及び預金が1億9百万円増加したものの、商品及び製品が1億63百万円減少したことなどによるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ3億99百万円減少の59億40百万円となりました。これは機械装置及び運搬具が3億56百万円、建物及び構築物が1億46百万円減少したことなどによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ5億41百万円減少の71億55百万円となりました。これは短期借入金が6億円増加したものの、電子記録債務が4億61百万円、長期借入金が3億36百万円、1年内返済予定の長期借入金が1億54百万円減少したことなどによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ79百万円増加の35億45百万円となりました。
③経営成績の分析
a. 概要
当連結会計年度は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行拡大に伴い国内外の経済が大きく影響を受け景気は急速に悪化しました。経済活動再開に向けた動きは鈍く、収束時期が見通せない状況で当連結会計年度が終了いたしました。
当社グループは、保有する経営資源を最大限に活用し、総資産利益率(ROA)、売上高当期純利益率(ROS)の向上を図ることを目指して、更なる効率化・省エネルギー化を促進するとともに、生産力向上を目指し設備の改善を持続的に行ってまいりましたが、新型コロナウイルス感染症の拡散による経済活動の停滞から、売上高が減少しました。利益面につきましては、業務プロセスのデジタル化、自動化の整備・強化を進めた結果、営業成績は改善いたしました。
b. 売上高
連結売上高は前連結会計年度に比べ11.4%減少し、131億5百万円となりました。
商業印刷部門のカタログ・パンフレット類の商業印刷は、上半期におきまして、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、イベント・展示会が中止、延期となるなど需要が停滞したことなどに加え、経費削減の観点からカタログ等の制作中止、部数削減などの影響を受ける結果となりました。下半期におきましては、政府によるGo To キャンペーンに期待が寄せられましたが、大きな効果が見られないまま新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴うキャンペーンの中止、緊急事態宣言再発令に至る中、需要の回復が見られず、前連結会計年度に比べ17.8%減少し13億89百万円となりました。
包装資材及び紙器、紙工品部門のうち紙器は、新型コロナウイルス感染症の拡大を背景としたビジネススタイルの変化、巣ごもり需要の増加により物流業・食品メーカーなどから受注増が寄与し増加しましたが、緊急事態宣言の発令による外出自粛の要請により、百貨店、贈答品を中心とした小売業等の販売不振に加え、2020年7月1日より実施されたレジ袋有料化により、ポリ袋関連の需要が大きく減少したことや、手提げ紙袋についても有料化する動きが加速し、包装紙・紙袋などの紙工品が大きく減少したことなどから部門全体では前連結会計年度に比べ13.6%減少し69億46百万円となりました。
情報機器及びサプライ品部門は、タグ・ラベル類におきまして、流通業界の総額表示への対応に向けた需要の増加が見られたものの、通期全体としましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により需要が大幅に減少したため減少となりました。情報機器類におきましては、今期初頭に投入しました新型プリンターの販売増が見られたものの、全体的には設備更新の延期、新規導入の凍結などの影響を受けたことなどから部門全体では前連結会計年度に比べ12.2%減少し39億58百万円となりました。
その他の部門のうち、取次品は、レジ袋有料化を背景とした名入りセロテープ、コロナ対応の衛生関連商品などの需要が増えたことなどから、前連結会計年度に比べ45.0%増加し8億11百万円となりました。
c. 営業利益
販売費及び一般管理費の削減に加え業務プロセスのデジタル化・自動化の整備、強化を進めた結果、営業利益は前連結会計年度に比べ136.7%増加し87百万円となりました。
d. 親会社株主に帰属する当期純利益
特別損失は固定資産処分損により9百万円となり、税金等調整前当期純利益は1億27百万円、法人税等は42百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は80百万円となりました。なお、前連結会計年度は6億16百万円の親会社株主に帰属する当期純損失でした。
当社グループが所属する印刷メディア市場では、商業印刷事業においてデジタル化の進歩による急激な市場の縮小が進むものと認識しておりますが、当社の企画力や印刷技術を駆使することで付加価値の高い製品を提供し販路拡大に努めます。
包装資材及び紙器、紙工品事業については、環境に配慮した製品の積極的な提案、提供をすることで、水性フレキソ包装や軟包装、パッケージ等幅広い販売の拡充に努めます。
情報機器事業については、顧客の要望に応じた省力化機器の提案をすることで、製造業や物流業への販路拡大に努めます。
当連結会計年度における総資産利益率(ROA)は0.75%(前連結会計年度は△5.52%)、売上高当期純利益率(ROS)は0.61%(前連結会計年度は△4.16%)となりました。省力化・効率化の需要が更に高まることが予想されるなか、お客様へ「グリーン」と「デジタル」に注目した提案型営業を積極的に展開するとともに、業務改善や生産ラインの省エネルギー化を継続して推し進め、総資産利益率(ROA)、売上高当期純利益率(ROS)の向上と経営基盤の強化に取り組み企業価値向上に努めてまいります。
④経営成績に重要な影響を与える要因について
価格競争の激化による受注価格の低下については、生産ラインの効率化やシステム化を進めることで製品原価の見直しを図るとともに、競合先企業の動向、お取引先の要望をいち早く察知するなど競争力を強化することに努めます。
原材料価格の動向を常に注視し、調達先との価格交渉をしながら収益に与える影響を回避することに努めます。
情報機器類は競合先企業の動向を注視し、新製品の開発を進めることで、市場の要望にお応えできる製品作りに努めながら陳腐化を防ぎます。
⑤資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金需要のうち主なものは原材料の購入費のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、生産設備投資等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。

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