四半期報告書-第59期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)

【提出】
2022/08/09 16:19
【資料】
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【項目】
38項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間のわが国経済は、国内における新型コロナウイルスの流行が一段落したことを受け、回復が遅れていた飲食や観光業に持ち直しの兆しが見られました。他方、ロシアによるウクライナへの侵攻や米国経済におけるインフレ加速等の影響により円安及び原油高が急速に進行し、光熱費や原材料価格の高騰といった新たな懸念が顕在化いたしました。
このような状況のもと、当社グループは新たに「中期経営計画2.0」を策定し“シニア・エンディングナンバー1企業”の目標を掲げると共に、2025年3月期における売上目標444億円、営業利益目標62億円を達成すべく葬祭、情報、人材の各セグメントにおいて、事業機会の発見と事業領域の拡大に努めて参りました。
例えば、葬祭セグメントでは、葬儀事業を営む株式会社広済堂ライフウェルによる「東京博善のお葬式」の提供を2022年6月より開始しております。なお、火葬事業を営む東京博善株式会社では、高騰する光熱費対策といたしまして燃料サーチャージ型の付加火葬料を導入いたしました。人材セグメントでは、特定技能外国人の雇用に必要な申請書類・届出書類を自社で作成できる総合支援システム「TalentAsiaシステム」のサービス提供を開始し、高い評価を頂いております。
こうした取り組みの結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、前年同期比で増収増益を達成いたしました。
その結果、連結売上高は78億32百万円(前年同四半期比7.1%増)、連結営業利益は4億67百万円(同42.9%増)、連結経常利益は4億63百万円(同48.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億56百万円(同49.7%増)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
・情報セグメント
情報セグメントは、情報ソリューション事業で構成されており、出版・商業印刷を始めとする印刷関連ソリューションと、IT受託開発を中心としたデジタルソリューション、データ入力代行やコールセンター業務などお客様の事業をサポートするBPOサービス、そして、環境配慮型の商品・サービスの提案を行うプロダクト営業といった事業を展開しております。
情報セグメントの事業では、出版案件の小規模化が継続し、出版印刷及び新聞印刷で受注減少が見られたほか、商業印刷における旅行パンフレットやカタログ等の販促物やイベント・プロモーション関連等の受注減少等が継続しました。他方、前期に引き続き自治体からのBPO案件受託が堅調に推移いたしました。この他、内製率の向上等に努めた結果、利益率が改善しております。これらにより、情報セグメントとしては前年同期比で減収赤字減となりました。
以上の結果、セグメント売上高は38億38百万円(前年同四半期比2.8%減)、セグメント損失は44百万円(前年同四半期セグメント損失1億99百万円)となりました。
・人材セグメント
人材セグメントは、人材事業で構成されております。
人材事業は、HRテック・求人媒体事業を始めとして、人材紹介・人材派遣、RPO(リクルートメントプロセスアウトソーシング)、海外(ベトナム等)における、人材紹介、人材育成・研修、日本語教育、留学サポート等の事業を手掛けており、人材の発掘から採用、教育・研修までトータルな人材ソリューションを提供しております。
人材セグメントの事業では、HRテック領域において長期・短期プランの販売が伸長し、地方における飲食・観光業の回復に伴い求人案件数が増加し、求人媒体領域が増収増益となりました。人材派遣サービスについても全体としては堅調に推移し増収増益となりました。他方、昨年度に計上した大型BPO案件の反動による減収の他、売上拡大に向けた営業人員の増強や広告宣伝費の投下等の結果、販売管理費が増加しました。これらにより、人材セグメント全体としましては前年同期比で増収減益となっております。
その結果、セグメント売上高は15億89百万円(前年同四半期比29.1%増)、セグメント利益は19百万円(同65.6%減)となりました。
・葬祭セグメント
葬祭セグメントは、エンディング関連事業で構成されております。
葬祭事業は、当社子会社の東京博善株式会社において、火葬炉併設の総合斎場を都内6カ所で運営しております。また、2022年3月より当社子会社の株式会社広済堂ライフウェルが葬儀事業を開始しております。
葬祭セグメントでは、火葬件数の増加や、コロナ禍による昨年度までの社会活動の自粛ムードが改善し来場者数が増加したこと等により、東京博善株式会社が営む火葬事業における全ての事業領域において前年同期比で増収増益となりました。また、2022年3月にスタートした葬儀事業も順調に推移しております。
その結果、売上高は24億4百万円(前年同四半期比12.7%増)、セグメント利益6億99百万円(同17.1%増)となりました。
(資産)
当第1四半期連結累計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて52億37百万円減少しております。主な要因は、借入金の返済による現金及び預金の減少等によるものであります。
(負債)
当第1四半期連結累計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べて56億79百万円減少しております。主な要因は、借入金等の返済等によるものであります。
(純資産)
当第1四半期連結累計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べて4億41百万円増加しております。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益3億56百万円を計上したことによるものであります。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
特記すべき事項はありません。
(6) 生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間おいて、当社グループの事業における生産、受注及び販売の実績は重要な影響はございません。