四半期報告書-第65期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/13 10:06
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【項目】
31項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年9月30日)における世界経済は、世界各国で新型コロナウイルス感染拡大の抑止を最優先とした結果、経済活動の縮小を余儀なくされ大幅なマイナス成長となりました。
当社グループの主要顧客であります自動車産業におきましては、世界的に自動車販売台数が大幅に減少し、金融危機以降見られなかった水準にまで低下しました。いち早く経済活動を再開した中国をはじめ、世界の主要国においても4月を底に回復傾向にはあるものの、回復のスピードは緩やかな水準に留まっております。
当社グループにおきましても、当第2四半期連結累計期間において、第2四半期に入り回復傾向にはあるものの、主力の自動車排ガス浄化触媒材料をはじめとする自動車関連製品の販売を中心に、新型コロナウイルスによる感染拡大の深刻な影響を受け、前年同期比で大きく減少しました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、販売数量が前年同期比で35.0%減少した影響等により8,970百万円(前年同期比35.0%減、業績予想21,500百万円に対して進捗率41.7%)、営業利益は、販売数量減による影響に加え、生産調整を実施した影響等により58百万円(前年同期比96.8%減、業績予想700百万円に対して進捗率8.3%)、経常損失は、為替差損の計上等により8百万円(前年同期は経常利益1,703百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は81百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益1,152百万円)となりました。
(注)進捗率は、2020年9月18日公表の連結業績予想と比較しております。
用途別の販売状況は、次のとおりであります。
(触媒用途)
当社グループの主力製品である自動車排ガス浄化触媒材料は、かねてから取り組んできました現地販売子会社による在庫販売により、規制緩和などの景気テコ入れ策や自家用車の必要性見直しに伴う需要をいち早く取り込み、最悪期を脱し回復傾向にあります。しかしながら、回復ペースは販売地域や顧客ごとに違いがあり全体では緩やかなものに留まっており、新型コロナウイルス感染症拡大前の前年同期を下回る結果となりました。
これらの結果、触媒用途の当第2四半期連結累計期間の売上高は、5,009百万円(前年同期比38.6%減、業績予想12,600百万円に対して進捗率39.8%)となりました。
(電子材料・酸素センサー用途)
電子材料は、新型コロナウイルスの影響により、自動車及びスマートフォンの販売台数減少、電子部品業界全体の生産調整を受けて、圧電素子やセラミックコンデンサ材料の売上高が減少しました。
また、これまで非常に好調に推移してきた二次電池材料においても、新型コロナウイルスの影響により、中国における電池産業のサプライチェーン内の工場停止などによる在庫調整の影響を受けて売上高は減少しました。
酸素センサー材料においても、自動車販売市場悪化の影響を受けて、売上高は減少しました。
これらの結果、電子材料・酸素センサー用途の当第2四半期連結累計期間の売上高は、1,114百万円(前年同期比28.9%減、業績予想2,700百万円に対して進捗率41.3%)となりました。
(ファインセラミックス用途)
当社グループが次世代主力製品と期待する燃料電池材料は、各国の持続可能エネルギー推進政策によるプラス影響に加え、新型コロナウイルス禍においても、電力の持続的な供給が求められるデータセンター、物流センター、官公庁へ固体酸化物形燃料電池を導入する動きは引き続き活発で、販売数量は大きく増加しました。一方で、原料価格低下に伴う販売価格低下と販売品種構成の変化により、前年同期比で売上高は減少しました。
キッチンセラミックス材料、歯科材料及び産業用構造部材は、新型コロナウイルスの影響を受けて需要が著しく低下したことにより、売上高は減少しました。
これらの結果、ファインセラミックス用途の当第2四半期連結累計期間の売上高は、1,196百万円(前年同期比29.4%減、業績予想2,600百万円に対して進捗率46.0%)となりました。
(耐火物・ブレーキ用途)
耐火物材料は、世界粗鋼生産量の50%超を占める中国の過剰生産によって、他の主要各国が生産量を調整している中、自動車産業ならびに造船業の鉄鋼需要が落ち込み、売上高は減少しました。ブレーキ材においても、自動車販売台数の減少により、売上高は減少しました。
これらの結果、耐火物・ブレーキ用途の当第2四半期連結累計期間の売上高は、973百万円(前年同期比32.6%減、業績予想2,200百万円に対して進捗率44.3%)となりました。
(その他用途)
アルミニウム配管のろう付に使用されるセシウムフラックスは、家電用は堅調に推移したものの、自動車用は販売台数減少の影響を受け、売上高は前年同期比で減少しました。その他用途の売上高は、国内外で新規案件のニーズが出始めてはいるものの、自動車用途を中心に新型コロナウイルスによる需要減と在庫調整の影響を受けて、前年同期比で減少しました。
これらの結果、その他用途の当第2四半期連結累計期間の売上高は、675百万円(前年同期比27.3%減、業績予想1,400百万円に対して進捗率48.2%)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は52,806百万円で、前連結会計年度末に比べ1,604百万円増加しまし た。これは主に、現金及び預金の増加(1,288百万円)、有形固定資産の増加(2,285百万円)、受取手形及び売掛金の減少(1,125百万円)によるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における負債は23,521百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,850百万円増加しました。これは主に、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金含む)の増加(1,763百万円)、短期借入金の増加(708百万円)、未払法人税等の減少(440百万円)、流動負債その他の減少(443百万円)によるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における純資産は29,285百万円で、前連結会計年度末に比べ245百万円減少しました。これは主に、利益剰余金の減少(324百万円)によるものであります。
この結果、当第2四半期連結会計期間末における自己資本比率は前連結会計年度末56.6%から54.4%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが2,239百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが3,102百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが2,232百万円の収入となり、これらの結果、当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)残高は、前連結会計年度末に比べ1,349百万円増加し、9,927百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果、得られた資金は2,239百万円(前年同四半期は2,140百万円の収入)となりました。これは主に、売上債権の減少1,395百万円、減価償却費908百万円、仕入債務の増加484百万円、法人税等の支払額525百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果、使用した資金は3,102百万円(前年同四半期は3,990百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出3,461百万円、補助金の受取額400百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果、得られた資金は2,232百万円(前年同四半期は3,721百万円の収入)となりました。これは主に、長期借入れによる収入3,200百万円、長期借入金の返済による支出1,432百万円によるものであります。
(4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、ジルコニウムを中心に、セシウム、希土類等の無機化合物の製造・販売を行っております。世界の自動車販売台数は2017年をピークに、2年連続で前年割れとなっており、自動車関連業界への依存度が高い当社の売上高も、その影響を受けております。
一方で、自動車排ガス規制と燃費規制(温室効果ガス削減)の2つの規制をクリアするために、素材に求められる機能は高度化しており、安定した品質の機能性材料の提供を得意とする当社の優位性は高まっております。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、足元の世界の自動車販売台数は大きく減少しておりますが、移動手段としての自動車の価値は大きく変化することは無く、10年程度の長期で見た場合、自動車販売台数は増加すると考え、需要の増加に対応する生産能力の増強を行っております。
また、燃料電池、二次電池及びファインセラミックス等の用途の売上高は増加しており、自動車排ガス浄化触媒用途に次ぐセグメントへの成長を図るべく、その研究開発活動にも注力しております。
当社グループは、これらの事業活動を通じて、有害化学物質による大気汚染リスクの低減、エネルギー効率の改善、温室効果ガスの削減等の社会的課題の解決に貢献して参ります。
また、長期的に安定したジルコニウム事業を継続するために、原材料の確保は最重要と考え、ベトナムの連結子会社(VREC)では、鉱物からジルコニウム中間原料を製造する事業を行っております。現在行っている拡張工事の完了後には、当社が必要とするジルコニウム原料の約半分を、VRECから調達する計画です。
さらに、中国、北米、タイに販売拠点を開設し、グローバルに展開しているお客様へのサービスの向上に取り組んでおります。
2014年3月期から2023年3月期を対象とする活動方針(DK-One Project)では、永続的にジルコニウムのリーディングカンパニーであり続けるために、グローバルなニッチ市場での高シェアポジションの確保、新規開発品による事業領域の拡大を目指しております。
DK-One Projectでは、2013年3月期比で出荷量2倍を目指し、2023年3月期の業績目標を設定しておりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、世界の自動車販売は当初想定した台数に届かないことから、事業規模に関する数値目標として、連結売上高33,000百万円、収益性・財務規律に関する数値目標として経常利益3,400百万円、EBITDA6,500百万円、ROA3.5%以上へ見直しいたしました。
<当初目標><修正目標>連結売上高 42,000百万円 ⇒ 連結売上高 33,000百万円
経常利益 5,000百万円 ⇒ 経常利益 3,400百万円
EBITDA 9,500百万円 ⇒ EBITDA 6,500百万
ROA 5.0%以上 ⇒ ROA 3.5%以上

(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は447百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第2四半期連結累計期間において、ベトナムの連結子会社(VREC)では生産能力増強と事業拡大を目的として2022年5月生産開始予定で工事を進めていましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による渡航制限により当社従業員を現地へ派遣することが難しい状況が継続していることに加え、同影響による機器手配等に遅延が発生しているため、生産開始予定時期を2023年7月に変更することを決定いたしました。

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