有価証券報告書-第65期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

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2021/06/23 9:44
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(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
(当期の経営成績の概要)
2020年3月期
連結会計年度
実績
(百万円)
2021年3月期
連結会計年度
実績
(百万円)
前期比
(%)
売上高26,51823,465△11.5
触媒15,70014,588△7.1
電子材料・酸素センサー2,9912,523△15.6
ファインセラミックス3,1572,471△21.7
耐火物・ブレーキ2,9102,265△22.2
その他1,7591,617△8.1
営業利益3,1102,015△35.2
経常利益3,1022,131△31.3
親会社株主に帰属する当期純利益2,3481,235△47.4

当連結会計年度(2020年4月1日~2021年3月31日)の世界経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、第1四半期までは景気が大きく後退しましたが、第2四半期以降は先進主要国の財政出動やワクチン接種開始による新型コロナウイルス感染症の収束期待などにより、景気回復の兆しが見られました。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大状況や政策支援の規模が多様であったことにより、国・地域や業種で回復状況に差が生じつつあります。また、半導体不足や世界的な経済活動の急回復に伴う海上物流の逼迫によるサプライチェーンの混乱などにより、先行きは不透明感が強く残る状況となっています。一方、カーボンニュートラルに向けた取り組みが各国の政策支援も受けてコロナ禍以前よりも加速しており、関連する素材の市場は活況を帯びています。
当社グループの主要顧客である自動車業界におきましては、中国では2020年2月、その他の主要な市場では同4月から5月にかけて底を打ち、自動車販売台数は急速な回復が続きました。その結果、2020年の世界のライトビークルの販売台数は前年比14%減の77百万台となり、2021年には86百万台まで回復することが見込まれています。
当社グループにおきましては、主力の自動車排ガス浄化触媒材料をはじめとする自動車関連製品の販売を中心に、上半期は新型コロナウイルス感染症拡大の深刻な影響を受けましたが、下半期は自動車販売台数の回復や、海上物流の逼迫を見越した前倒し受注により、想定を上回る売上高となりました。
これらの結果、当連結会計年度の売上高は、販売数量が前期比で11.8%減少した影響等により23,465百万円(前期比11.5%減)、営業利益は、上半期の販売数量減少の影響を受け2,015百万円(前期比35.2%減)、経常利益は2,131百万円(前期比31.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,235百万円(前期比47.4%減)となりました。
用途別の販売状況は、次のとおりであります。
(触媒用途)
当社グループの主力製品である自動車排ガス浄化触媒材料は、新型コロナウイルス感染症拡大により大きく落ち込んだ自動車市場が急回復し、当社製品の需要が増加したことにより、第3四半期に引き続き、当第4四半期の売上高も前年同期を大きく上回りました。しかし、第2四半期までに落ち込んだ売上高を補うところまでは及ばず、当連結会計年度では減収となりました。
これらの結果、触媒用途の当連結会計年度の売上高は、14,588百万円(前期比7.1%減)となりました。
(電子材料・酸素センサー用途)
電子材料は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、電子部品業界全体の生産調整の影響を受け、当連結会計年度では減収となりました。
二次電池材料は、韓国における支援策の終了などにより、定置型蓄電池市場で伸び悩み、車載用においても電池の多様化の影響を受けて減収となりました。
酸素センサー材料は、自動車販売市場回復の需要を取り込み、下半期から回復基調にありますが、新型コロナウイルス感染症の影響で落ち込んだ売上高を補いきれず、当連結会計年度では減収となりました。
これらの結果、電子材料・酸素センサー用途の当連結会計年度の売上高は、2,523百万円(前期比15.6%減)となりました。
(ファインセラミックス用途)
当社グループの次世代主力製品と期待する燃料電池材料は、各国の持続可能エネルギー推進政策に加え、コロナ禍においても、電力の持続的な供給が求められるデータセンター、物流センター、官公庁が固体酸化物形燃料電池を導入する動きは引き続き活発で、販売数量は底堅く推移しました。一方で、品種構成の変化に伴う平均販売価格の低下により、前期比で減収となりました。
キッチンセラミックス材料ならびに歯科材料は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、需要の低迷が続いています。また、産業用構造部材につきましては、電子基板やフェルール等の電子機器向けが好調となりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で落ち込んだ売上高を補うまでには至らず、当連結会計年度では減収となりました。
これらの結果、ファインセラミックス用途の当連結会計年度の売上高は、2,471百万円(前期比21.7%減)となりました。
(耐火物・ブレーキ用途)
軽量かつ高強度の高級鋼材を得意とする欧米、日本、韓国の2020年粗鋼生産量は、自動車をはじめとする輸送機器用途の鉄鋼需要の落ち込みを色濃く反映し、マイナス成長となりました。これに伴い、その生産に使用される当社の耐火物材料の需要も減少しました。
ブレーキ材においては、ハイブリッド車の生産比率が高まるにつれ、回生ブレーキの普及によるディスクブレーキの小型化や補修部品の交換需要の減少等により、他の車載製品に比べ回復が鈍化しました。
これらの結果、耐火物・ブレーキ用途の当連結会計年度の売上高は、2,265百万円(前期比22.2%減)となりました。
(その他用途)
アルミニウム配管のろう付に使用されるセシウムフラックスは、家電用は堅調に推移したものの、自動車用は販売台数減少の影響を受け、前期比で減収となりました。セシウムフラックス以外の売上高についても、足元では新型コロナウイルス感染症拡大による需要減少から回復傾向にあるものの、前期比で減収となりました。
これらの結果、その他用途の当連結会計年度の売上高は、1,617百万円(前期比8.1%減)となりました。
当連結会計年度の財政状態の概要は次のとおりであります。
a. 流動資産
当連結会計年度末における流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べて511百万円増(前期比1.9%増)の27,529百万円となりました。主な要因は、受取手形及び売掛金が1,266百万円増加、現金及び預金が1,087百万円増加、原材料及び貯蔵品が1,278百万円減少、製品が768百万円減少したことによるものであります。
b. 固定資産
当連結会計年度末における固定資産の残高は、前連結会計年度末に比べて4,543百万円増(前期比18.8%増)の28,726百万円となりました。主な要因は、有形固定資産合計が4,638百万円増加、退職給付に係る資産が379百万円増加、その他が351百万円減少、繰延税金資産が163百万円減少したことによるものであります。
c. 負債
当連結会計年度末における負債残高は、前連結会計年度末に比べて3,802百万円増(前期比17.5%増)の25,472百万円となりました。主な要因は、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金含む)の増加(3,007百万円)、支払手形及び買掛金の増加(1,120百万円)、未払法人税等の減少(321百万円)によるものであります。
d. 純資産
当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べて1,252百万円増(前期比4.2%増)の30,784百万円となりました。主な要因は、利益剰余金の増加(798百万円)、退職給付に係る調整累計額の増加(288百万円)によるものであります。
② キャッシュ・フローの状況
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
増減
(百万円)
営業活動によるキャッシュ・フロー4,2885,6581,370
投資活動によるキャッシュ・フロー△9,135△6,4482,686
財務活動によるキャッシュ・フロー5,8772,485△3,392
現金及び現金同等物の期末残高8,57810,5611,982

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、営業活動の結果得られた資金は5,658百万円(前期比1,370百万円増)となりました。これは主に、たな卸資産の増減額2,185百万円、減価償却費2,057百万円、税金等調整前当期純利益1,951百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、投資活動の結果使用した資金は6,448百万円(前期比2,686百万円増)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出6,886百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、財務活動の結果得られた資金は2,485百万円(前期比3,392百万円減)となりました。これは主に、長期借入れによる収入6,000百万円、長期借入金の返済による支出2,985百万円、配当金の支払額437百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の状況
a. 生産実績
生産実績を単一セグメント内の区分に示すと、次のとおりであります。
区分当連結会計年度
(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
前期比(%)
ジルコニウム化合物(千円)12,967,01475.2
その他(千円)403,545103.1
合計(千円)13,370,55975.8

(注) 1.生産金額は実際原価に基づいて算出しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.同一品目であっても複数の用途に用いられることがありますので、生産実績については用途別に示すことが困難なため、表示しておりません。
b. 受注の状況
当社グループは主に見込生産を行っているため、記載を省略しています。
c. 販売実績
販売実績を単一セグメント内の区分に示すと、次のとおりであります。
区分当連結会計年度
(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
前期比(%)
ジルコニウム化合物(千円)21,490,98688.9
その他(千円)1,974,93583.9
合計(千円)23,465,92288.5

当社グループは単一セグメントであるため、用途別に表示しております。
用途別当連結会計年度
(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
前期比(%)
触媒(千円)14,588,55692.9
電子材料・酸素センサー(千円)2,523,81484.4
ファインセラミックス(千円)2,471,06378.3
耐火物・ブレーキ材(千円)2,265,25577.8
その他(千円)1,617,23291.9
合計(千円)23,465,92288.5

(注) 1.主な相手先別の販売実績及び当該販売割合で10%以上の相手先はありません。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
・当連結会計年度の財政状態及び経営成績に関する分析・検討内容
「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
・経営成績に重要な影響を与える要因
「第2 事業の状況 2事業等のリスク」に記載のとおりであります。
・経営方針や経営戦略、経営目標に関する事項
「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
・キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
・資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資金の源泉は、営業活動によるキャッシュ・フローと金融機関からの借入であります。
一方、当社グループの主な運転資金需要は、当社グループ販売製品に係る原材料費であり、主な設備投資需要は、工場設備投資に係る投資資金であります。従いまして、運転資金については、営業キャッシュ・フローで充当し、設備投資資金は金融機関からの借入を基本とし、必要に応じて資金調達を実施しております。
なお、営業活動・財務活動により獲得したキャッシュ・フローを固定資産の取得等に充当しておりますので、当連結会計年度末の「現金及び現金同等物」は、前連結会計年度末に比べ1,982百万円増加し、10,561百万円となりました。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
連結財務諸表の作成に際し、当連結会計年度末日における資産・負債の報告数値及び当連結会計年度における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りは、過去の実績や当社グループを取り巻く環境等に応じて合理的と考えられる方法により計上しておりますが、見積り特有の不確実性があるために実際の結果は異なる場合があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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