四半期報告書-第65期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/10 9:37
【資料】
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【項目】
30項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 業績の状況
2020年の世界の自動車販売は、世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、一時的に金融危機以降見られなかった水準にまで低下しましたが、中国では2月、その他の主要な市場では4月を底に、自動車販売台数の急速な回復が見られました。その結果、2020年の世界のライトビークルの販売台数は前年比14%減の7,766万台となりました。
当第3四半期連結会計期間(2020年10月1日~2020年12月31日)に入っても、世界的には自動車の販売動向は回復を続けておりますが、地域差が顕著になっています。また、世界的な経済活動の急回復に年末の貨物需要が重なったことから、海上物流に混乱が生じ、現時点もその影響が続いている状況です。
当社グループにおきましては、主力の自動車排ガス浄化触媒材料をはじめとする自動車関連製品の販売を中心に、新型コロナウイルス感染症拡大の深刻な影響を受けましたが、第1四半期連結会計期間(2020年4月1日~2020年6月30日)を底に回復過程にあり、かねてから取り組んできました現地販売子会社による在庫販売により、想定を上回る自動車市場の急回復による需要増に応え、順調に売上高を伸ばしました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年12月31日)の売上高は、販売数量が前年同期比で24.2%減少した影響等により15,417百万円(前年同期比24.1%減、業績予想21,500百万円に対して進捗率71.7%)、営業利益は、販売数量の回復により982百万円(前年同期比62.1%減、業績予想700百万円に対して進捗率140.4%)、経常利益は、為替差損の計上等により789百万円(前年同期比69.7%減、業績予想700百万円に対して進捗率112.8%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は446百万円(前年同期比74.9%減、業績予想350百万円に対して進捗率127.5%)、となりました。
(注)進捗率は、2020年9月18日公表の連結業績予想(修正前)と比較しております。
用途別の販売状況は、次のとおりであります。
(触媒用途)
当社グループの主力製品である自動車排ガス浄化触媒材料は、想定を上回る自動車市場の急回復による需要増に応え、当第3四半期連結会計期間の売上高は前年同期を上回りました。しかし、第2四半期連結累計期間に新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ売上高を補うところまで及ばず、当第3四半期連結累計期間の売上高は減収となりました。
これらの結果、触媒用途の当第3四半期連結累計期間の売上高は、9,217百万円(前年同期比24.3%減、業績予想12,600百万円に対して進捗率73.2%)となりました。
(電子材料・酸素センサー用途)
電子材料は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、電子部品業界全体の生産調整の影響を受け、当第3四半期連結累計期間では減収となりました。
二次電池材料は、韓国における支援策の終了などがあり、定置型蓄電池(ESS)市場で伸び悩みました。
酸素センサー材料においても、自動車販売市場回復の需要を取り込み、当第3四半期会計期間では前年同期を上回りましたが、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ売上高を補いきれず、当第3四半期連結累計期間では減収となりました。
これらの結果、電子材料・酸素センサー用途の当第3四半期連結累計期間の売上高は、1,802百万円(前年同期比18.5%減、業績予想2,700百万円に対して進捗率66.8%)となりました。
(ファインセラミックス用途)
当社グループが次世代主力製品と期待する燃料電池材料は、各国の持続可能エネルギー推進政策によるプラス影響に加え、新型コロナウイルス禍においても、電力の持続的な供給が求められるデータセンター、物流センター、官公庁へ固体酸化物形燃料電池を導入する動きは引き続き活発で、前年同期比で販売数量を伸ばしました。一方で、品種構成の変化に伴う平均販売価格の低下により、前年同期比で売上高は減少しました。
キッチンセラミックス材料ならびに歯科材料は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、需要の低迷が続いております。また、産業用構造部材につきましても、生産活動を維持するために必要な部材については、需要回復の兆しが見られるものの、積極的な設備投資については業界により温度差が見られます。
これらの結果、ファインセラミックス用途の当第3四半期連結累計期間の売上高は、1,703百万円(前年同期比28.9%減、業績予想2,600百万円に対して進捗率65.5%)となりました。
(耐火物・ブレーキ用途)
軽量かつ高強度の高級鋼材を得意とする欧米、日本、韓国の2020年粗鋼生産量は、自動車をはじめとする輸送機用途の鉄鋼需要の落ち込みを色濃く反映し、マイナス成長となりました。これに伴い、高級鋼材を生産する高度設備の部材に使用される当社の耐火物の売上高は減少しました。
ブレーキ材においても、自動車販売台数の減少により、売上高は減少しました。
これらの結果、耐火物・ブレーキ用途の当第3四半期連結累計期間の売上高は、1,567百万円(前年同期比28.7%減、業績予想2,200百万円に対して進捗率71.3%)となりました。
(その他用途)
アルミニウム配管のろう付に使用されるセシウムフラックスは、家電用は堅調に推移したものの、自動車用は販売台数減少の影響を受け、売上高は前年同期比で減少しました。セシウムフラックス以外の売上高についても、足元では新型コロナウイルス感染症拡大による需要減からの回復傾向にあるものの、前年同期比で減収となりました。
これらの結果、その他用途の当第3四半期連結累計期間の売上高は、1,127百万円(前年同期比16.2%減、業績予想1,400百万円に対して進捗率80.5%)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は53,999百万円で、前連結会計年度末に比べ2,797百万円増加しました。これは主に、有価証券の増加(600百万円)、有形固定資産の増加(3,708百万円)、製品の減少(569百万円)、原材料及び貯蔵品の減少(789百万円)によるものであります。
当第3四半期連結会計期間末における負債は24,246百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,575百万円増加しました。これは主に、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金含む)の増加(3,075百万円)、短期借入金の増加(408百万円)、支払手形及び買掛金の減少(288百万円)、未払法人税等の減少(528百万円)によるものであります。
当第3四半期連結会計期間末における純資産は29,752百万円で、前連結会計年度末に比べ221百万円増加しました。これは主に、その他有価証券評価差額金の増加(197百万円)によるものであります。
この結果、当第3四半期連結会計期間末における自己資本比率は前連結会計年度末56.6%から54.1%となりました。
(3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、2014年3月期から2023年3月期を対象とする活動方針(DK-One Project)において、永続的にジルコニウムのリーディングカンパニーであり続けるために、グローバルなニッチ市場での高シェアポジションの確保、新規開発品による事業領域の拡大を目指しております。
DK-One Projectでは、2013年3月期比で出荷量2倍を目指し、2023年3月期の業績目標を設定しておりました。しかしながら、当第2四半期連結会計期間において、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、世界の自動車販売は当初想定した台数に届かないことから、事業規模に関する数値目標として、連結売上高33,000百万円、収益性・財務規律に関する数値目標として経常利益3,400百万円、EBITDA6,500百万円、ROA3.5%以上へ見直しいたしました。
<当初目標><修正目標>連結売上高 42,000百万円 ⇒ 連結売上高 33,000百万円
経常利益 5,000百万円 ⇒ 経常利益 3,400百万円
EBITDA 9,500百万円 ⇒ EBITDA 6,500百万
ROA 5.0%以上 ⇒ ROA 3.5%以上
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は659百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
ベトナムの連結子会社(VREC)では生産能力増強と事業拡大を目的として2022年5月生産開始予定で工事を進めていましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による渡航制限により当社従業員を現地へ派遣することが難しい状況が継続していることに加え、同影響による機器手配等に遅延が発生しているため、第2四半期連結会計期間において、生産開始予定時期を2023年7月に変更することを決定いたしました。

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