四半期報告書-第129期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)

【提出】
2020/02/13 11:43
【資料】
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【項目】
43項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。なお、2018年9月27日(米国東部時間)に行われたSage Automotive Interiors,Inc.との企業結合について前第3四半期連結会計期間に暫定的な会計処理を行っておりましたが、前連結会計年度末に確定したため、前年同四半期連結累計期間との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いています。
(1) 経営成績の状況
当社グループの当第3四半期連結累計期間における連結業績は、売上高は1兆5,885億円となり前年同四半期連結累計期間比(以下、「前年同期比」)18億円の増収、営業利益は1,402億円で前年同期比169億円の減益、経常利益は1,457億円で前年同期比200億円の減益、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,038億円で前年同期比121億円の減益となりました。
(セグメント別概況)
当社グループの3つの報告セグメント「マテリアル」「住宅」「ヘルスケア」及び「その他」に区分してご説明します。
「マテリアル」セグメント
売上高は8,359億円で前年同期比535億円の減収となり、営業利益は791億円で前年同期比277億円の減益となりました。
(基盤マテリアル事業)
ナフサクラッカーの臨時修理及び誘導品の定期修理の影響があったこと、ナフサ価格の下落に伴い在庫総平均差や各製品の交易条件が悪化したこと、東西石油化学㈱の為替換算影響等があったことなどにより、減益となりました。
(パフォーマンスプロダクツ事業)
Sage Automotive Interiors,Inc.を連結子会社化したことによる利益貢献がありましたが、タイヤ向け合成ゴムの操業度悪化、固定費増加及び汎用分野での交易条件悪化に加え、各繊維製品やエンジニアリング樹脂の販売数量が減少したことなどにより、減益となりました。
(スペシャルティソリューション事業)
韓国におけるESS火災の影響によりリチウムイオン電池(LIB)用セパレータ「セルガード™」の販売数量が減少したことや、電子部品がスマートフォン関連及び中国市場減速の影響を受けたことなどにより、減益となりました。
「住宅」セグメント
売上高は4,897億円で前年同期比429億円の増収となり、営業利益は462億円で前年同期比74億円の増益となりました。
業務委託費等の固定費が増加したものの、引渡棟数が増加したことや、物件の大型化等による単価上昇などにより、建築請負部門を中心に増益となりました。
「ヘルスケア」セグメント
売上高は2,511億円で前年同期比152億円の増収となり、営業利益は358億円で前年同期比17億円の増益となりました。
医薬事業で固定費が減少したことや、Resuscitation事業における販売数量が増加したことなどから、増益となりました。
「その他」
売上高は118億円で前年同期比28億円の減収となり、営業利益は19億円で前年同期比3億円の増益となりました。
(2) 財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、たな卸資産が586億円、有形固定資産が428億円、現金及び預金が160億円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べて1,315億円増加し、2兆7,067億円となりました。
負債は、支払手形及び買掛金が213億円減少したものの、有利子負債(リース債務除く)が1,151億円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べて946億円増加し、1兆2,671億円となりました。
純資産は、配当金の支払が487億円あったことや自己株式の取得100億円があったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益を1,038億円計上したことなどから、前連結会計年度末に比べて369億円増加し、1兆4,396億円となりました。
この結果、自己資本比率は52.4%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは826億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは1,100億円の支出となり、フリー・キャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計)は275億円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは563億円の収入となり、これらに加え、現金及び現金同等物に係る換算差額による減少7億円、連結範囲の変更に伴う現金及び現金同等物の増加1億円がありました。以上の結果、現金及び現金同等物の当第3四半期連結累計期間末の残高は、前連結会計年度末に比べ282億円増加し、2,087億円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、たな卸資産の増加600億円、法人税等の支払578億円、仕入債務の減少196億円などの支出があったものの、税金等調整前四半期純利益1,462億円、減価償却費708億円、のれん償却額165億円などの収入があったことから、826億円の収入(前年同四半期連結累計期間比199億円の収入の減少)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入181 億円などがあったものの、有形固定資産の取得による支出977億円、Cardiac Science Corporation買収などにより連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出313億円などがあったことから、1,100億円の支出(前年同四半期連結累計期間比537億円の支出の減少)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払487億円などの支出があったものの、コマーシャル・ペーパーの増加720億円、短期借入金の増加358億円などの収入があったことから、563億円の収入(前年同四半期連結累計期間比471億円の収入の減少)となりました。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
(当社グループの対処すべき課題)
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題として新たに発生した重要項目はありません。当社グループでは、持続可能な社会の実現に貢献していくとともに、さらなる企業価値の向上と持続的な成長を目指し、2019年度から3ヵ年の新中期経営計画「Cs+ for Tomorrow 2021」を実行していきます。
(会社の支配に関する基本方針)
当社は、当社の支配権の取得を目的とした当社株式の大量取得行為を受け入れるか否かの判断は、最終的には当社の株主の皆様全体の意思に基づいて行われるべきものと考えており、当社株式の大量取得であっても、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に資するものであれば、これを否定するものではありません。しかしながら、株式の大量取得の中には、対象会社の企業価値・株主共同の利益に資さないものもあります。当社は、当社株式の大量取得行為を行おうとする者に対しては、当該大量取得行為が当社の企業価値・株主共同の利益を毀損するおそれがないかどうか株主の皆様が適切に判断するための必要かつ十分な情報の提供を求め、また、当該大量取得行為の是非を株主の皆様が適切に判断するための時間の確保に努めるなど、法令の許容する範囲内において、適切な措置を講じていきます。
(6) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社及び連結子会社の研究開発活動の金額は、62,353百万円です。
当社グループでは、2019年度から3ヵ年の新中期経営計画「Cs+ for Tomorrow 2021」を実行していきます。これに伴い当社グループは、「R&Dの基盤となる多様なコア技術の強化」、「全社横断マーケティング機能の強化」及び「Connect活動の推進」の3つの視点から、新事業開発及び研究開発を推進していきます。
(7) 従業員数
当第3四半期連結累計期間において、従業員数に著しい増減はありません。
(8) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当第3四半期連結累計期間において、生産実績に著しい変動はありません。
② 受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、受注及び販売の実績に著しい変動はありません。なお、販売の実績の詳細
は、(1) 経営成績の状況をご覧ください。
(9) 主要な設備
① 主要な設備の状況
当第3四半期連結累計期間において、主要な設備に著しい変動はありません。
② 設備の新設、除却等の計画
Ⅰ 設備の新設・拡充の計画
当第3四半期連結累計期間において、前連結会計年度末における設備の新設・拡充の計画に著しい変更はありません。
Ⅱ 設備の除却・売却の計画
当第3四半期連結累計期間において、前連結会計年度末における設備の除却・売却の計画に著しい変更はありません。