四半期報告書-第130期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/13 10:17
【資料】
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【項目】
43項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社、以下同じ)が判断したものです。なお、2020年1月23日に行われたVeloxis Pharmaceuticals A/Sとの企業結合について前連結会計年度末において暫定的な会計処理を行っていましたが、第1四半期連結会計期間に確定したため、前連結会計年度末との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いています。
(1) 経営成績の状況
当社グループの当第2四半期連結累計期間における連結業績は、売上高は9,894億円となり前年同四半期連結累計期間比(以下、「前年同期比」)793億円の減収、営業利益は768億円で前年同期比249億円の減益、経常利益は775億円で前年同期比278億円の減益、親会社株主に帰属する四半期純利益は468億円で前年同期比311億円の減益となりました。
(セグメント別概況)
当社グループの3つの報告セグメント「マテリアル」「住宅」「ヘルスケア」及び「その他」に区分してご説明します。
「マテリアル」セグメント
売上高は4,384億円で前年同期比1,219億円の減収となり、営業利益は208億円で前年同期比360億円の減益となりました。
リチウムイオン電池用セパレータや電子材料製品の販売数量は伸びましたが、COVID-19感染拡大を背景に石化原料市況の悪化や自動車関連市場、衣料関連市場における需要減退の影響を受け減益となりました。
「住宅」セグメント
売上高は3,387億円で前年同期比53億円の増収となり、営業利益は317億円で前年同期比10億円の減益となりました。
建築請負部門やリフォーム部門を中心にCOVID-19感染拡大の影響を受けましたが、不動産部門が好調に推移したことから、営業利益はほぼ前年並みとなりました。
「ヘルスケア」セグメント
売上高は2,049億円で前年同期比373億円の増収となり、営業利益は354億円で前年同期比95億円の増益となりました。
医薬・医療事業で、COVID-19感染拡大の影響に加え、Veloxis連結に伴うのれん等償却負担の増加や国内薬価改定・償還価格改定の影響がありましたが、人工呼吸器の需要増によるクリティカルケア事業の貢献により増益となりました。
「その他」
売上高は75億円で前年同期比1億円の増収となり、営業利益は17億円で前年同期比7億円の増益となりました。
(2) 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、無形固定資産が277億円、受取手形及び売掛金が255億円減少したものの、有形固定資産が286億円、たな卸資産が133億円、投資有価証券が128億円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べて5億円増加し、2兆8,228億円となりました。
負債は、支払手形及び買掛金が118億円、未払費用が106億円減少したことなどから、前連結会計年度末に比べて206億円減少し、1兆4,182億円となりました。
純資産は、配当金の支払が222億円あったことや為替換算調整勘定が163億円減少したものの、親会社株主に帰属する四半期純利益を468億円計上したことなどから、前連結会計年度末に比べて211億円増加し、1兆4,046億円となりました。
この結果、自己資本比率は48.9%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは1,046億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは859億円の支出となり、フリー・キャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計)は187億円の収入となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは185億円の支出となり、これらに加え、現金及び現金同等物に係る換算差額による減少9億円、連結範囲の変更に伴う現金及び現金同等物の増加18億円がありました。以上の結果、現金及び現金同等物の当第2四半期連結累計期間末の残高は、前連結会計年度末に比べ11億円増加し、2,058億円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払300億円、仕入債務の減少161億円、未払費用の減少130億円などの支出があったものの、税金等調整前四半期純利益714億円、減価償却費526億円、売上債権の減少306億円などの収入があったことから、1,046億円の収入(前年同四半期連結累計期間比268億円の収入の増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出576億円、Adient plcの自動車内装ファブリック事業を買収したことによる事業譲受による支出178億円などがあったことから、859億円の支出(前年同四半期連結累計期間比121億円の支出の増加)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入1,285億円、社債の発行による収入500億円などの収入があったものの、短期借入金の減少1,635億円、配当金の支払222億円などの支出があったことから、185億円の支出(前年同四半期連結累計期間比233億円の支出の増加)となりました。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社及び連結子会社の研究開発活動の金額は、42,109百万円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、2020年9月30日付(米国時間)でAdient plcの自動車内装ファブリック事業の買収を完了したこと等に伴い、「マテリアル」セグメントの従業員数は980名増加しています。
なお、従業員数は就業人員数です。
(6) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当第2四半期連結累計期間において、生産実績に著しい変動はありません。
② 受注及び販売の実績
当社グループは注文住宅に関して受注生産を行っており、その受注状況は次のとおりです。COVID-19感染拡大防止のための展示場来場の制限等の影響により、前年同期比で減少となりました。その他の製品については主として見込生産を行っているため、特記すべき受注生産はありません。
セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前期末比(%)
住宅145,28471.9543,83794.1

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
(7) 主要な設備
① 主要な設備の状況
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備に著しい変動はありません。
② 設備の新設、除却等の計画
Ⅰ 設備の新設・拡充の計画
前連結会計年度の有価証券報告書提出日時点において未定でありました当連結会計年度の2020年9月30日現在における設備の新設、拡充、改修の実施又は計画の状況は次のとおりです。
セグメントの名称当第2四半期
連結累計期間
実績金額
(百万円)
当連結会計年度
計画金額
(百万円)
設備計画の主な内容・目的
マテリアル43,07094,000・Mobility:人工皮革「ラムース™ 」の生産設備増設、樹脂コンパウンド工場建設
・Environment & Energy:リチウムイオン電池用セパレータ
「ハイポア™ 」等の生産能力増強
・共通:水力発電所改修、合理化、情報化、維持更新 等
住宅7,78220,000Home & Living:合理化、情報化、維持更新 等
ヘルスケア6,37716,000Health Care:合理化、情報化、維持更新 等
その他2931,000合理化、情報化、維持更新 等
全社8,85814,000次期基幹システム構築、合理化、情報化、維持更新 等
合計66,380145,000

(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
2 上記計画の所要資金は、グループ内資金により賄う予定です。
Ⅱ 設備の除却・売却の計画
当第2四半期連結累計期間において、前連結会計年度末における設備の除却・売却の計画に著しい変更はありません。