四半期報告書-第130期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社、以下同じ)が判断したものです。なお、2020年1月23日に行われたVeloxis Pharmaceuticals A/Sとの企業結合について前連結会計年度末において暫定的な会計処理を行っていましたが、当第1四半期連結会計期間に確定したため、前連結会計年度末との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いています。
(1) 経営成績の状況
当社グループの当第1四半期連結累計期間(以下、「当期」)における連結業績は、売上高は4,552億円となり前年同四半期連結累計期間比(以下、「前年同期比」)469億円の減収、営業利益は301億円で前年同期比112億円の減益、経常利益は302億円で前年同期比137億円の減益、親会社株主に帰属する四半期純利益は136億円で前年同期比108億円の減益となりました。
(セグメント別概況)
当社グループの3つの報告セグメント「マテリアル」「住宅」「ヘルスケア」及び「その他」に区分してご説明します。
「マテリアル」セグメント
売上高は2,047億円で前年同期比667億円の減収となり、営業利益は89億円で前年同期比170億円の減益となりました。
(基盤マテリアル事業)
数量減に加えて、石化原料市況の悪化による在庫影響やアクリロニトリル(AN)等の交易条件悪化等により減益となりました。
(パフォーマンスプロダクツ事業)
自動車関連市場や衣料関連市場の大幅な需要減退の影響を受け減益となりました。
(スペシャルティソリューション事業)
通信インフラやタブレット端末向け需要等が好調に推移したことや、リチウムイオン電池用セパレータの販売数量が堅調に伸びたこと等により増益となりました。
「住宅」セグメント
売上高は1,509億円で前年同期比63億円の増収となり、営業利益は108億円で前年同期比8億円の増益となりました。
新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた展示場来場の制限等の影響から建築請負部門等での受注は前年同期比で低迷しましたが、不動産部門における分譲事業が堅調に推移したことに加え、前連結会計年度末に発生した新型コロナウイルスの影響による部材納入遅れのため、建築請負部門で引渡しの一部が当期にずれ込んだことにより、増益となりました。
「ヘルスケア」セグメント
売上高は957億円で前年同期比130億円の増収となり、営業利益は155億円で前年同期比29億円の増益となりました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた通院や事業活動への制約に加え、Veloxis Pharmaceuticals A/S買収によるのれん等償却負担等の減益要因がありましたが、新型コロナウイルス関連需要の増加により、人工呼吸器、ウイルス除去フィルター等の販売数量が伸長したこと等により増益となりました。
「その他」
売上高は39億円で前年同期比4億円の増収となり、営業利益は7億円で前年同期比4億円の増益となりました。
(2) 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、たな卸資産が193億円増加したものの、受取手形及び売掛金が525億円、無形固定資産が189億円減少したことなどから、前連結会計年度末に比べて342億円減少し、2兆7,881億円となりました。
負債は、未払費用が230億円、支払手形及び買掛金が132億円減少したことなどから、前連結会計年度末に比べて298億円減少し、1兆4,090億円となりました。
純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益を136億円計上したことやその他有価証券評価差額金が69億円増加したものの、配当金の支払222億円があったことや為替換算調整勘定が36億円減少したことなどから、前連結会計年度末に比べて44億円減少し、1兆3,791億円となりました。
この結果、自己資本比率は48.6%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは501億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは328億円の支出となり、フリー・キャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計)は173億円の収入となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは164億円の支出となり、これらに加え、現金及び現金同等物に係る換算差額による減少5億円、連結範囲の変更に伴う現金及び現金同等物の増加17億円がありました。以上の結果、現金及び現金同等物の当第1四半期連結累計期間末の残高は、前連結会計年度末に比べ20億円増加し、2,068億円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、未払費用の減少239億円、たな卸資産の増加187億円、仕入債務の減少144億円などの支出があったものの、売上債権の減少552億円、減価償却費260億円、税金等調整前四半期純利益255億円などの収入があったことから、501億円の収入(前年同四半期連結累計期間比343億円の収入の増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出272億円などがあったことから、328億円の支出(前年同四半期連結累計期間比164億円の支出の増加)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入900億円、社債の発行による収入500億円などの収入があったものの、短期借入金の減少810億円、コマーシャル・ペーパーの減少520億円、配当金の支払222億円などの支出があったことから、164億円の支出(前年同四半期連結累計期間比111億円の支出の増加)となりました。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社及び連結子会社の研究開発活動の金額は、19,993百万円です。
(5) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当第1四半期連結累計期間において、生産実績に著しい変動はありません。
② 受注及び販売の実績
当社グループは注文住宅に関して受注生産を行っており、その受注状況は次のとおりです。新型コロナウイルス感染拡大の影響防止のための展示場来場の制限等の影響により、前年同期比で減少となりました。その他の製品については主として見込生産を行っているので、特記すべき受注生産はありません。
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
(1) 経営成績の状況
当社グループの当第1四半期連結累計期間(以下、「当期」)における連結業績は、売上高は4,552億円となり前年同四半期連結累計期間比(以下、「前年同期比」)469億円の減収、営業利益は301億円で前年同期比112億円の減益、経常利益は302億円で前年同期比137億円の減益、親会社株主に帰属する四半期純利益は136億円で前年同期比108億円の減益となりました。
(セグメント別概況)
当社グループの3つの報告セグメント「マテリアル」「住宅」「ヘルスケア」及び「その他」に区分してご説明します。
「マテリアル」セグメント
売上高は2,047億円で前年同期比667億円の減収となり、営業利益は89億円で前年同期比170億円の減益となりました。
(基盤マテリアル事業)
数量減に加えて、石化原料市況の悪化による在庫影響やアクリロニトリル(AN)等の交易条件悪化等により減益となりました。
(パフォーマンスプロダクツ事業)
自動車関連市場や衣料関連市場の大幅な需要減退の影響を受け減益となりました。
(スペシャルティソリューション事業)
通信インフラやタブレット端末向け需要等が好調に推移したことや、リチウムイオン電池用セパレータの販売数量が堅調に伸びたこと等により増益となりました。
「住宅」セグメント
売上高は1,509億円で前年同期比63億円の増収となり、営業利益は108億円で前年同期比8億円の増益となりました。
新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた展示場来場の制限等の影響から建築請負部門等での受注は前年同期比で低迷しましたが、不動産部門における分譲事業が堅調に推移したことに加え、前連結会計年度末に発生した新型コロナウイルスの影響による部材納入遅れのため、建築請負部門で引渡しの一部が当期にずれ込んだことにより、増益となりました。
「ヘルスケア」セグメント
売上高は957億円で前年同期比130億円の増収となり、営業利益は155億円で前年同期比29億円の増益となりました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた通院や事業活動への制約に加え、Veloxis Pharmaceuticals A/S買収によるのれん等償却負担等の減益要因がありましたが、新型コロナウイルス関連需要の増加により、人工呼吸器、ウイルス除去フィルター等の販売数量が伸長したこと等により増益となりました。
「その他」
売上高は39億円で前年同期比4億円の増収となり、営業利益は7億円で前年同期比4億円の増益となりました。
(2) 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、たな卸資産が193億円増加したものの、受取手形及び売掛金が525億円、無形固定資産が189億円減少したことなどから、前連結会計年度末に比べて342億円減少し、2兆7,881億円となりました。
負債は、未払費用が230億円、支払手形及び買掛金が132億円減少したことなどから、前連結会計年度末に比べて298億円減少し、1兆4,090億円となりました。
純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益を136億円計上したことやその他有価証券評価差額金が69億円増加したものの、配当金の支払222億円があったことや為替換算調整勘定が36億円減少したことなどから、前連結会計年度末に比べて44億円減少し、1兆3,791億円となりました。
この結果、自己資本比率は48.6%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは501億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは328億円の支出となり、フリー・キャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計)は173億円の収入となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは164億円の支出となり、これらに加え、現金及び現金同等物に係る換算差額による減少5億円、連結範囲の変更に伴う現金及び現金同等物の増加17億円がありました。以上の結果、現金及び現金同等物の当第1四半期連結累計期間末の残高は、前連結会計年度末に比べ20億円増加し、2,068億円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、未払費用の減少239億円、たな卸資産の増加187億円、仕入債務の減少144億円などの支出があったものの、売上債権の減少552億円、減価償却費260億円、税金等調整前四半期純利益255億円などの収入があったことから、501億円の収入(前年同四半期連結累計期間比343億円の収入の増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出272億円などがあったことから、328億円の支出(前年同四半期連結累計期間比164億円の支出の増加)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入900億円、社債の発行による収入500億円などの収入があったものの、短期借入金の減少810億円、コマーシャル・ペーパーの減少520億円、配当金の支払222億円などの支出があったことから、164億円の支出(前年同四半期連結累計期間比111億円の支出の増加)となりました。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社及び連結子会社の研究開発活動の金額は、19,993百万円です。
(5) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当第1四半期連結累計期間において、生産実績に著しい変動はありません。
② 受注及び販売の実績
当社グループは注文住宅に関して受注生産を行っており、その受注状況は次のとおりです。新型コロナウイルス感染拡大の影響防止のための展示場来場の制限等の影響により、前年同期比で減少となりました。その他の製品については主として見込生産を行っているので、特記すべき受注生産はありません。
セグメントの名称 | 受注高(百万円) | 前年同期比(%) | 受注残高(百万円) | 前期末比(%) |
住宅 | 47,611 | 52.2 | 548,952 | 94.9 |
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれていません。