四半期報告書-第131期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)

【提出】
2022/02/10 14:10
【資料】
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【項目】
47項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。
(1) 経営成績の状況
当社グループの当第3四半期連結累計期間における連結業績は、売上高は1兆8,248億円となり前年同四半期連結累計期間比(以下、「前年同期比」)2,881億円の増収、営業利益は1,741億円で前年同期比445億円の増益、経常利益は1,842億円で前年同期比519億円の増益、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,407億円で前年同期比607億円の増益となりました。
(セグメント別概況)
当社グループの3つの報告セグメント「マテリアル」「住宅」「ヘルスケア」及び「その他」に区分してご説明します。
「マテリアル」セグメント
売上高は8,824億円で前年同期比1,768億円の増収となり、営業利益は917億円で前年同期比489億円の増益となりました。
自動車関連市場の回復に伴うエンジニアリング樹脂等の販売数量増加や、増設が寄与したリチウムイオン電池用セパレータ、半導体市況活況を背景とした電子材料製品の販売数量増加に加え、需要回復等を背景として石化製品市況が急速に上昇したことなどから、大幅な増収・増益となりました。
「住宅」セグメント
売上高は6,193億円で前年同期比1,070億円の増収となり、営業利益は557億円で前年同期比75億円の増益となりました。
建築請負部門において販売棟数が減少したものの、北米事業の好調な推移や、McDonald Jones Homes Pty Ltd等の新規連結影響に加え、「収益認識に関する会計基準」の適用に伴う影響などから、増収・増益となりました。
「ヘルスケア」セグメント
売上高は3,129億円で前年同期比50億円の増収となり、営業利益は502億円で前年同期比57億円の減益となりました。
医薬・医療事業が堅調に推移したことに加え、クリティカルケア事業において、除細動器等の主力事業が好調に推移したものの、前年同期に需要が急増した人工呼吸器の販売数量が減少したことなどから、増収・減益となりました。
「その他」
売上高は101億円で前年同期比7億円の減収となり、営業利益は21億円で前年同期比3億円の減益となりました。
(2) 財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、投資有価証券が262億円減少したものの、無形固定資産が1,045億円、受取手形、売掛金及び契約資産が963億円、有形固定資産が487億円、棚卸資産が313億円、現金及び預金が240億円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べて3,216億円増加し、3兆2,405億円となりました。
負債は、前受金が194億円減少したものの、有利子負債(リース債務除く)が1,408億円、支払手形及び買掛金が427億円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べて1,891億円増加し、1兆6,135億円となりました。
純資産は、配当金の支払が472億円あったことやその他有価証券評価差額金が138億円減少したものの、親会社株主に帰属する四半期純利益を1,407億円計上したことや為替換算調整勘定が402億円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べて1,325億円増加し、1兆6,270億円となりました。
この結果、自己資本比率は49.3%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは1,127億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは1,753億円の支出となり、フリー・キャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計)は626億円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは821億円の収入となり、これらに加え、現金及び現金同等物に係る換算差額による増加75億円、連結の範囲の変更に伴う現金及び現金同等物の増加11億円がありました。以上の結果、現金及び現金同等物の当第3四半期連結累計期間末の残高は、前連結会計年度末に比べ281億円増加し、2,443億円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権及び契約資産の増加592億円、棚卸資産の増加573億円、法人税等の支払567億円などの支出があったものの、税金等調整前四半期純利益1,858億円、減価償却費887億円などの収入があったことから、1,127億円の収入(前年同四半期連結累計期間比627億円の収入の減少)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入179億円などがあったものの、有形固定資産の取得による支出932億円、Itamar Medical Ltd.及びRespicardia, Inc.の買収やMcDonald Jones Homes Pty Ltd株式の追加取得などにより連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出789億円などがあったことから、1,753億円の支出(前年同四半期連結累計期間比706億円の支出の増加)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払472億円、長期借入金の返済による支出188億円などの支出があったものの、短期借入金の増加742億円、社債の発行による収入500億円、コマーシャル・ペーパーの増加280億円などの収入があったことから、821億円の収入(前年同四半期連結累計期間比1,123億円の収入の増加)となりました。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社及び連結子会社の研究開発活動の金額は、69,012百万円です。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当第3四半期連結累計期間において、生産実績に著しい変動はありません。
② 受注及び販売の実績
当社グループは注文住宅に関して受注生産を行っており、その受注状況は次のとおりです。前第3四半期連結累計期間はCOVID-19感染拡大防止のため、展示場来場を制限したことなどの影響を受けましたが、当第3四半期連結累計期間は展示場来場の制限等の影響が緩和されたほか、デジタル技術を活用したマーケティング施策等による受注活動の強化により、受注高は前年同期比で増加となりました。その他の製品については主として見込生産を行っているので、特記すべき受注生産はありません。
セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前期末比(%)
住宅287,392125.2549,930104.2