有価証券報告書-第32期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/27 10:12
【資料】
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【項目】
107項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態の分析
① 流動資産
当連結会計年度における流動資産の残高は、1,687,708千円となりました。その主な内訳は現金及び預金1,194,909千円、受取手形及び売掛金178,148千円であります。
② 固定資産
当連結会計年度における固定資産の残高は、1,459,386千円となりました。その主な内訳は有形固定資産981,920千円、投資有価証券213,338千円であります。
③ 流動負債
当連結会計年度における流動負債の残高は、274,228千円となりました。その主な内訳は、短期借入金100,000千円、1年内返済予定の長期借入金46,644千円であります。
④ 固定負債
当連結会計年度における固定負債の残高は、78,128千円となりました。その主な内訳は、長期借入金77,271千円であります。
⑤ 純資産
当連結会計年度における純資産の残高は、2,794,736千円となりました。その主な内訳は、資本金1,846,099千円、資本剰余金878,479千円、利益剰余金50,393千円であります。なお、当社グループは、中期計画の達成のため、新株予約権を発行し、その行使により資金を調達しております。
(2) 経営成績の分析
当連結会計年度における売上高は670,428千円、営業損失は107,885千円、経常損失は99,758千円、当期純損失は114,693千円となりました。
セグメント別の業績では診断・試薬事業においては主力のEIA測定キットや抗体、受託サービスが低迷したほか、遺伝子組換えカイコ事業においては医薬品関連企業等へ浸透しつつある状況でありますが、安定的な受注までは達していないことから、両セグメントとも営業損失の計上となっております。また、検査事業においては脂質代謝解析技術を利用した生活習慣病領域での需要の増加により営業利益を計上しております。
また、当社グループの売上は上半期が245,026千円にとどまったものの、下半期においては425,402千円を計上し、上半期から73.6%増となったこと及び販売費及び一般管理費の経費節減効果により、下半期は2四半期連続で経常利益の計上となりました。
なお、当社グループは当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、数値についての対前年同期比の表示は記載しておりません。
(3) キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度においては、営業活動によるキャッシュ・フローが12,161千円の増加、投資活動によるキャッシュ・フローが136,903千円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが464,540千円の増加、現金及び現金同等物に係る換算差額は2,293千円の増加となり、当連結会計年度期首から増加した現金及び現金同等物は342,091千円であります。また、当連結会計年度期末における現金及び現金同等物の残高は1,135,786千円となっております。
当連結会計年度においては、遺伝子組換えカイコ事業の実用化の加速を目的として行使価額修正条項付新株予約権を発行し、その行使により資金の調達を行っております。また、運転資金等にかかる所要資金は主に自己資金でまかなっており、手元流動性も必要十分な状況であると認識しております。