有価証券報告書-第90期(2025/04/01-2026/03/31)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度の連結業績は、以下のとおりとなりました。
a 財政状態
総資産は、前連結会計年度末に比べて128,385百万円増加し、592,766百万円となりました。
負債は、前連結会計年度末に比べて86,892百万円増加し、221,162百万円となりました。
純資産は、前連結会計年度末に比べて41,493百万円増加し、371,603百万円となりました。
b 経営成績
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度と比べ、6.4%増加の192,615百万円となりました。
利益につきましては、営業利益35,219百万円(前連結会計年度比12.2%減)、経常利益40,036百万円(前連結会計年度比5.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益28,117百万円(前連結会計年度比13.3%減)となりました。
売上原価率は、52.5%(前連結会計年度比2.5ポイント上昇)となりました。また、販管費率は、29.2%(前連結会計年度比1.3ポイント上昇)となりました。これらの結果として、営業利益率は、18.3%(前連結会計年度比3.9ポイント低下)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、78,261百万円となり、前連結会計年度末と比べて5,126百万円増加しました。当連結会計期間のキャッシュ・フローの状況と、前年同期に対するキャッシュ・フローの増減は、次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、24,718百万円となりました。主な内訳は、税金等調整前当期純利益41,036百万円、売上債権の減少額6,105百万円、棚卸資産の増加額20,511百万円です。前年同期との比較では、9,104百万円収入が減少しております。
投資活動によるキャッシュ・フローは、50,309百万円の支出となりました。主な内訳は、有形固定資産の取得による支出32,780百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出14,764百万円です。前年同期との比較では、25,334百万円支出が増加しております。
財務活動によるキャッシュ・フローは、32,603百万円の収入となりました。主な内訳は、短期借入れによる収入48,368百万円、長期借入れによる収入53,408百万円、短期借入金の返済による支出54,340百万円、配当金の支払額10,299百万円です。前年同期との比較では、52,474百万円収入が増加しております。
③ 生産、受注及び販売の実績
a 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
(注) 金額は、販売価格によっています。
b 受注実績
当社グループは、見込生産を主体としているため記載を省略しています。
c 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
(注) 1 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりです。
2 上記の相手先のうち、持株会社制を採用している会社は当該持株会社の名称を付すとともに、属する関係会社の取引高を集計して記載しています。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
① 当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a 財政状態
当連結会計年度末における財政状態は以下のとおりです。
当連結会計年度末における資産合計は592,766百万円で、前連結会計年度末に比べ128,385百万円の増加となりました。流動資産は、商品及び製品、原材料及び貯蔵品の増加等により、前連結会計年度末に比べて53,502百万円の増加となりました。固定資産は、有形固定資産、のれんによる無形固定資産の増加等により、前連結会計年度末に比べて74,883百万円の増加となりました。
負債合計は221,162百万円で、前連結会計年度末に比べて86,892百万円の増加となりました。流動負債は、支払手形及び買掛金、1年内返済予定の長期借入金の増加等により前連結会計年度末に比べて21,344百万円の増加となりました。固定負債は、長期借入金の増加等により、前連結会計年度末に比べて65,547百万円の増加となりました。
純資産合計は371,603百万円で、前連結会計年度末に比べて41,493百万円の増加となりました。株主資本は、利益剰余金の増加等により、前連結会計年度末に比べて12,654百万円の増加となりました。その他の包括利益累計額は、繰延ヘッジ損益、為替換算調整勘定の増加等により、前連結会計年度末に比べて8,544百万円の増加となりました。また、非支配株主持分は、前連結会計年度末に比べて20,295百万円の増加となりました。
以上の結果、自己資本比率は10.4ポイント減少して、54.3%となりました。
b 経営成績
売上高は、前連結会計年度と比べ6.4%増加し、192,615百万円となりました。
国内事業の売上高は、前連結会計年度と比べ0.4%増加し、161,172百万円となりました。医療用漢方製剤129処方の売上高は、前連結会計年度と比べ0.1%減少し153,918百万円となりました。
感染症の流行が想定より早期に収束したことにより、第3四半期末の流通在庫が高水準となっていた影響に加え、第4四半期の感染症関連処方の実売が前年を下回ったことで、当連結会計年度の出荷は前連結会計年度を下回りました。
なお、実際の需要である実売数量(医薬代理店・卸から医療機関への納入)は限定出荷解除後のe-プロモーションとMR活動を融合したハイブリッド型の情報提供活動により、浮腫や頭痛・めまいや不安・不眠等に関連する処方が伸長した結果、前連結会計年度と比べて2.0%増加しました。
[育薬・Growing処方の売上高]
(単位:百万円)
また、国内事業のヘルスケア製品(一般用漢方製剤等)の売上高は、取り扱い店舗数が拡大したことにより、前連結会計年度と比べ17.4%増加し、6,206百万円となりました。
中国事業の売上高は、上海虹橋中薬飲片有限公司の連結に加え、平安津村薬業有限公司、深セン津村薬業有限公司等における原料生薬と飲片(刻み生薬)の販売が伸長したことにより、前連結会計年度と比べ52.4%増加し、31,442百万円となりました。
売上原価率は、日本国内における原料生薬在庫の戦略的な積み増しによる一時的なコストの増加と上海虹橋中薬飲片有限公司の連結等により、前連結会計年度と比べ、2.5ポイント上昇し、52.5%となりました。
販売費及び一般管理費は、主に給料諸手当や情報提供活動の強化にともなう費用およびDX関連費用の増加と上海虹橋中薬飲片有限公司の連結の影響により、前連結会計年度と比べ11.6%増加し、56,296百万円となり、販管費率は前連結会計年度と比べ1.3ポイント上昇し、29.2%となりました。
以上の結果、営業利益は、前連結会計年度と比べ12.2%減少し35,219百万円となり、営業利益率は前連結会計年度と比べ3.9ポイント低下し、18.3%となりました。経常利益は、前連結会計年度と比べ5.7%減少し、40,036百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比べ13.3%減少し28,117百万円となりました。
c 経営成績に重要な影響を与える要因
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりです。
なお、当連結会計年度において、経営成績に重要な影響を与える要因はございません。
d 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
2025年度修正計画との比較では、売上高は192,615百万円(計画比2.7%減)、営業利益は35,219百万円(計画比0.6%増)、売上高営業利益率は18.3%(計画比0.6ポイント増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は28,117百万円(計画比15.7%増)となりました。
EPSは376.28円(計画比56.2円増)となり、ROEは9.0%(計画比1.0ポイント増)となりました。
e セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは医薬品事業の単一セグメントです。
(医薬品事業)
売上高は、前連結会計年度に比べ6.4%増の192,615百万円となりました。
セグメント利益は、前連結会計年度に比べ12.2%減の35,219百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度に比べ128,385百万円増加の592,766百万円となりました。
f 今後の見通し
2027年3月期の業績予想につきましては、売上高は主に国内医療用漢方製剤の販売数量増加に加え、中国事業の伸長により213,600百万円を見込んでおります。このうち中国事業の売上高は46,000百万円を見込んでおります。利益につきましては、主に人件費の増加に加え副原料および資材コストの上昇などの影響があるものの、売上高増加および上海虹橋中薬飲片有限公司の連結取込分が通期で寄与すること等により、営業利益は37,500百万円(6.5%増)となる見込みです。また、前連結会計年度では為替差益が計上されたため、経常利益は35,500百万円(11.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は26,200百万円(6.8%減)を見込んでおります。
国内事業においては、製品の安定供給体制の強化や将来の漢方市場の持続的拡大を目指し、今期においても設備投資、研究開発、情報提供活動に対して重点的に資金を投入いたします。設備投資に関しては、生産能力増強や生産性向上を目的とした積極的な投資を実施いたします。研究開発に関しては、漢方治療の標準化拡大のためのエビデンス構築、最先端技術による漢方の個別化治療への取り組み、一人ひとりのライフステージにあった健康への貢献(治療・未病・養生(予防))に関する研究を強化してまいります。情報提供活動については、医療ニーズの高い処方に対するプロモーションの強化により漢方治療の標準化を推進するとともに、診療領域ごとの基本的な医療用漢方製剤を処方する医師の増加を目指した個別化治療を推進いたします。また、情報提供のDX化により、医療従事者一人ひとりがいつでも必要な情報を取得できる体制づくりに取り組んでまいります。
中国事業においては、生薬プラットフォームにおける原料生薬、飲片(刻み生薬)の販売を拡大するとともに、製剤プラットフォームにおける中成薬事業展開を目的とした古典処方の研究開発や中成薬企業との協業を含む市場開拓活動等に取り組んでまいります。
(単位:百万円)
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
b 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの運転資金及び設備投資資金については、自己資金、社債、金融機関からの借入金により資金調達を行っています。運転資金は自己資金及び短期借入金を基本としており、設備投資資金は社債及び長期借入金を基本としています。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は135,575百万円となっています。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は78,261百万円となっています。
c 資金使途
当社グループは2025年度からスタートしている第2期中期経営計画を長期経営ビジョン実現のための成長戦略、投資推進のステージとして位置づけ、成長(事業規模の拡大)と収益力(利益率の向上)による企業価値の向上を目指し、適切なリスクをとりながら将来のために必要な投資を行ってまいります。
国内事業関連投資において、国内でのエキス粉末製造工程、顆粒製造工程、包装表示工程への投資を計画しており、中国事業関連投資においては、中薬研究やIT基盤構築への投資を計画しています。また、中薬企業との提携等を実施し、中国国民の健康に広く貢献できる企業になるべく事業の拡大を進めてまいります。
なお、当社グループの2026年度設備投資金額は46,900百万円、研究開発費は9,100百万円を計画しています。
今後もさらなる安定成長と事業拡大に向けて、適切な資金調達及び中長期的な視点から経営の意思を反映した資源配分を行ってまいります。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っています。
なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度の連結業績は、以下のとおりとなりました。
a 財政状態
総資産は、前連結会計年度末に比べて128,385百万円増加し、592,766百万円となりました。
負債は、前連結会計年度末に比べて86,892百万円増加し、221,162百万円となりました。
純資産は、前連結会計年度末に比べて41,493百万円増加し、371,603百万円となりました。
b 経営成績
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度と比べ、6.4%増加の192,615百万円となりました。
利益につきましては、営業利益35,219百万円(前連結会計年度比12.2%減)、経常利益40,036百万円(前連結会計年度比5.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益28,117百万円(前連結会計年度比13.3%減)となりました。
売上原価率は、52.5%(前連結会計年度比2.5ポイント上昇)となりました。また、販管費率は、29.2%(前連結会計年度比1.3ポイント上昇)となりました。これらの結果として、営業利益率は、18.3%(前連結会計年度比3.9ポイント低下)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、78,261百万円となり、前連結会計年度末と比べて5,126百万円増加しました。当連結会計期間のキャッシュ・フローの状況と、前年同期に対するキャッシュ・フローの増減は、次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、24,718百万円となりました。主な内訳は、税金等調整前当期純利益41,036百万円、売上債権の減少額6,105百万円、棚卸資産の増加額20,511百万円です。前年同期との比較では、9,104百万円収入が減少しております。
投資活動によるキャッシュ・フローは、50,309百万円の支出となりました。主な内訳は、有形固定資産の取得による支出32,780百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出14,764百万円です。前年同期との比較では、25,334百万円支出が増加しております。
財務活動によるキャッシュ・フローは、32,603百万円の収入となりました。主な内訳は、短期借入れによる収入48,368百万円、長期借入れによる収入53,408百万円、短期借入金の返済による支出54,340百万円、配当金の支払額10,299百万円です。前年同期との比較では、52,474百万円収入が増加しております。
③ 生産、受注及び販売の実績
a 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
| セグメントの名称 | 金額(百万円) | 前期比(%) |
| 医薬品事業 | 190,420 | +5.3 |
| 合計 | 190,420 | +5.3 |
(注) 金額は、販売価格によっています。
b 受注実績
当社グループは、見込生産を主体としているため記載を省略しています。
c 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
| セグメントの名称 | 金額(百万円) | 前期比(%) |
| 医薬品事業 | 192,615 | +6.4 |
| 合計 | 192,615 | +6.4 |
(注) 1 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりです。
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) | ||
| 金額(百万円) | 割合(%) | 金額(百万円) | 割合(%) | |
| アルフレッサ ホールディングス㈱ | 42,178 | 23.3 | 42,720 | 22.2 |
| ㈱メディパルホールディングス | 35,556 | 19.6 | 37,131 | 19.3 |
| ㈱スズケン | 26,889 | 14.8 | 25,696 | 13.3 |
| 東邦ホールディングス㈱ | 19,501 | 10.8 | 19,615 | 10.2 |
2 上記の相手先のうち、持株会社制を採用している会社は当該持株会社の名称を付すとともに、属する関係会社の取引高を集計して記載しています。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
① 当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a 財政状態
当連結会計年度末における財政状態は以下のとおりです。
当連結会計年度末における資産合計は592,766百万円で、前連結会計年度末に比べ128,385百万円の増加となりました。流動資産は、商品及び製品、原材料及び貯蔵品の増加等により、前連結会計年度末に比べて53,502百万円の増加となりました。固定資産は、有形固定資産、のれんによる無形固定資産の増加等により、前連結会計年度末に比べて74,883百万円の増加となりました。
負債合計は221,162百万円で、前連結会計年度末に比べて86,892百万円の増加となりました。流動負債は、支払手形及び買掛金、1年内返済予定の長期借入金の増加等により前連結会計年度末に比べて21,344百万円の増加となりました。固定負債は、長期借入金の増加等により、前連結会計年度末に比べて65,547百万円の増加となりました。
純資産合計は371,603百万円で、前連結会計年度末に比べて41,493百万円の増加となりました。株主資本は、利益剰余金の増加等により、前連結会計年度末に比べて12,654百万円の増加となりました。その他の包括利益累計額は、繰延ヘッジ損益、為替換算調整勘定の増加等により、前連結会計年度末に比べて8,544百万円の増加となりました。また、非支配株主持分は、前連結会計年度末に比べて20,295百万円の増加となりました。
以上の結果、自己資本比率は10.4ポイント減少して、54.3%となりました。
b 経営成績
売上高は、前連結会計年度と比べ6.4%増加し、192,615百万円となりました。
国内事業の売上高は、前連結会計年度と比べ0.4%増加し、161,172百万円となりました。医療用漢方製剤129処方の売上高は、前連結会計年度と比べ0.1%減少し153,918百万円となりました。
感染症の流行が想定より早期に収束したことにより、第3四半期末の流通在庫が高水準となっていた影響に加え、第4四半期の感染症関連処方の実売が前年を下回ったことで、当連結会計年度の出荷は前連結会計年度を下回りました。
なお、実際の需要である実売数量(医薬代理店・卸から医療機関への納入)は限定出荷解除後のe-プロモーションとMR活動を融合したハイブリッド型の情報提供活動により、浮腫や頭痛・めまいや不安・不眠等に関連する処方が伸長した結果、前連結会計年度と比べて2.0%増加しました。
[育薬・Growing処方の売上高]
(単位:百万円)
| 売上 順位 | 製品No./処方名 | 2024年度 | 2025年度 | 前年同期比 | 参考:実売数量 前年比 | |||||||
| 育薬処方 | 1 | 100 | 大建中湯 | 14,769 | 14,688 | △81 | △0.5 | % | +1.9 | % | ||
| 2 | 54 | 抑肝散 | 11,147 | 11,053 | △93 | △0.8 | % | +2.6 | % | |||
| 5 | 43 | 六君子湯 | 7,199 | 7,205 | +6 | +0.1 | % | +0.7 | % | |||
| 7 | 107 | 牛車腎気丸 | 5,583 | 5,623 | +40 | +0.7 | % | +3.1 | % | |||
| 24 | 14 | 半夏瀉心湯 | 1,464 | 1,546 | +81 | +5.6 | % | +5.7 | % | |||
| 育薬処方合計 | 40,163 | 40,117 | △45 | △0.1 | % | +2.1 | % | |||||
| Growing 処方 | 3 | 17 | 五苓散 | 7,376 | 8,338 | +962 | +13.0 | % | +15.0 | % | ||
| 4 | 41 | 補中益気湯 | 7,597 | 7,451 | △146 | △1.9 | % | △1.4 | % | |||
| 9 | 24 | 加味逍遙散 | 4,917 | 5,043 | +125 | +2.6 | % | +2.6 | % | |||
| 18 | 137 | 加味帰脾湯 | 2,238 | 2,405 | +166 | +7.5 | % | +7.1 | % | |||
| 19 | 108 | 人参養栄湯 | 2,234 | 2,107 | △126 | △5.7 | % | △2.5 | % | |||
| Growing処方合計 | 24,364 | 25,346 | +982 | +4.0 | % | +6.4 | % | |||||
| 育薬・Growing処方以外の119処方合計 | 89,545 | 88,454 | △1,090 | △1.2 | % | +0.9 | % | |||||
| 医療用漢方製剤129処方合計 | 154,072 | 153,918 | △154 | △0.1 | % | +2.0 | % | |||||
また、国内事業のヘルスケア製品(一般用漢方製剤等)の売上高は、取り扱い店舗数が拡大したことにより、前連結会計年度と比べ17.4%増加し、6,206百万円となりました。
中国事業の売上高は、上海虹橋中薬飲片有限公司の連結に加え、平安津村薬業有限公司、深セン津村薬業有限公司等における原料生薬と飲片(刻み生薬)の販売が伸長したことにより、前連結会計年度と比べ52.4%増加し、31,442百万円となりました。
売上原価率は、日本国内における原料生薬在庫の戦略的な積み増しによる一時的なコストの増加と上海虹橋中薬飲片有限公司の連結等により、前連結会計年度と比べ、2.5ポイント上昇し、52.5%となりました。
販売費及び一般管理費は、主に給料諸手当や情報提供活動の強化にともなう費用およびDX関連費用の増加と上海虹橋中薬飲片有限公司の連結の影響により、前連結会計年度と比べ11.6%増加し、56,296百万円となり、販管費率は前連結会計年度と比べ1.3ポイント上昇し、29.2%となりました。
以上の結果、営業利益は、前連結会計年度と比べ12.2%減少し35,219百万円となり、営業利益率は前連結会計年度と比べ3.9ポイント低下し、18.3%となりました。経常利益は、前連結会計年度と比べ5.7%減少し、40,036百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比べ13.3%減少し28,117百万円となりました。
c 経営成績に重要な影響を与える要因
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりです。
なお、当連結会計年度において、経営成績に重要な影響を与える要因はございません。
d 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
2025年度修正計画との比較では、売上高は192,615百万円(計画比2.7%減)、営業利益は35,219百万円(計画比0.6%増)、売上高営業利益率は18.3%(計画比0.6ポイント増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は28,117百万円(計画比15.7%増)となりました。
EPSは376.28円(計画比56.2円増)となり、ROEは9.0%(計画比1.0ポイント増)となりました。
e セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは医薬品事業の単一セグメントです。
(医薬品事業)
売上高は、前連結会計年度に比べ6.4%増の192,615百万円となりました。
セグメント利益は、前連結会計年度に比べ12.2%減の35,219百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度に比べ128,385百万円増加の592,766百万円となりました。
f 今後の見通し
2027年3月期の業績予想につきましては、売上高は主に国内医療用漢方製剤の販売数量増加に加え、中国事業の伸長により213,600百万円を見込んでおります。このうち中国事業の売上高は46,000百万円を見込んでおります。利益につきましては、主に人件費の増加に加え副原料および資材コストの上昇などの影響があるものの、売上高増加および上海虹橋中薬飲片有限公司の連結取込分が通期で寄与すること等により、営業利益は37,500百万円(6.5%増)となる見込みです。また、前連結会計年度では為替差益が計上されたため、経常利益は35,500百万円(11.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は26,200百万円(6.8%減)を見込んでおります。
国内事業においては、製品の安定供給体制の強化や将来の漢方市場の持続的拡大を目指し、今期においても設備投資、研究開発、情報提供活動に対して重点的に資金を投入いたします。設備投資に関しては、生産能力増強や生産性向上を目的とした積極的な投資を実施いたします。研究開発に関しては、漢方治療の標準化拡大のためのエビデンス構築、最先端技術による漢方の個別化治療への取り組み、一人ひとりのライフステージにあった健康への貢献(治療・未病・養生(予防))に関する研究を強化してまいります。情報提供活動については、医療ニーズの高い処方に対するプロモーションの強化により漢方治療の標準化を推進するとともに、診療領域ごとの基本的な医療用漢方製剤を処方する医師の増加を目指した個別化治療を推進いたします。また、情報提供のDX化により、医療従事者一人ひとりがいつでも必要な情報を取得できる体制づくりに取り組んでまいります。
中国事業においては、生薬プラットフォームにおける原料生薬、飲片(刻み生薬)の販売を拡大するとともに、製剤プラットフォームにおける中成薬事業展開を目的とした古典処方の研究開発や中成薬企業との協業を含む市場開拓活動等に取り組んでまいります。
(単位:百万円)
| 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する 当期純利益 | |
| 翌連結会計年度 2027年3月期 (増減率) | 213,600 (10.9%) | 37,500 (6.5%) | 35,500 (△11.3%) | 26,200 (△6.8%) |
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
b 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの運転資金及び設備投資資金については、自己資金、社債、金融機関からの借入金により資金調達を行っています。運転資金は自己資金及び短期借入金を基本としており、設備投資資金は社債及び長期借入金を基本としています。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は135,575百万円となっています。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は78,261百万円となっています。
c 資金使途
当社グループは2025年度からスタートしている第2期中期経営計画を長期経営ビジョン実現のための成長戦略、投資推進のステージとして位置づけ、成長(事業規模の拡大)と収益力(利益率の向上)による企業価値の向上を目指し、適切なリスクをとりながら将来のために必要な投資を行ってまいります。
国内事業関連投資において、国内でのエキス粉末製造工程、顆粒製造工程、包装表示工程への投資を計画しており、中国事業関連投資においては、中薬研究やIT基盤構築への投資を計画しています。また、中薬企業との提携等を実施し、中国国民の健康に広く貢献できる企業になるべく事業の拡大を進めてまいります。
なお、当社グループの2026年度設備投資金額は46,900百万円、研究開発費は9,100百万円を計画しています。
今後もさらなる安定成長と事業拡大に向けて、適切な資金調達及び中長期的な視点から経営の意思を反映した資源配分を行ってまいります。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っています。
なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。