半期報告書-第109期(2026/01/01-2026/12/31)

【提出】
2026/08/07 15:30
【資料】
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【項目】
38項目
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
1)経営成績
当社紅麹関連製品に関して、健康被害にあわれた方々への誠実な補償対応を最優先に進めるとともに、策定した再発防止策を着実に実行しております。
当中間連結会計期間における当社グループをとりまく経営環境は、中東情勢の緊迫化に伴う軍事衝突の発生等、地政学リスクが急速に高まっており、これに起因する国際物流の混乱やエネルギー価格の高騰、資材確保の難化に加え、為替変動や各国の法規制強化といったリスクも重なり、先行き不透明な状況が続きました。
その結果、売上高は70,749百万円(前年同期比2.5%増)、営業利益は2,162百万円(前年同期比67.5%減)、経常利益は3,006百万円(前年同期比58.5%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は1,136百万円(前年同期比64.1%減)となりました。
なお、中東情勢による当中間連結会計期間の業績への影響は軽微でありますが、引き続き情勢を注視し、リスクの極小化に努めてまいります。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
国内事業
当事業では、今春発売した9品目の新製品が売上増加に貢献しました。代表的な製品として、食後血糖値とヘモグロビンA1c(HbA1c)値の両方を対策できるサプリメント「サラシア100プレミアム」、口内に広がる炭酸感と爽快感で洗ったような息リセットを実感できるタブレット型のブレスケア「ブレスケア 炭酸タブレット」、表面をなめらかにすることで着色汚れの付着を抑制し、艶やかで自然な白い歯にするハミガキ「美白スミガキ プレミアム」、お部屋やトイレに漂う10大悪臭を無香料で瞬間消臭できるスプレー消臭剤「消臭元ZEROスプレー」等があります。
紅麹関連製品の自主回収に伴い広告を一時停止していましたが、2025年7月の本格的なテレビ広告再開を機に、その後も継続的にマーケティング活動を展開しております。中東情勢の影響に伴い、広告・販促活動を一部抑制した中でも、売上高は堅調に推移しております。
その結果、売上高は54,617百万円(前年同期比1.8%増)、セグメント利益は4,291百万円(前年同期比47.6%減)となりました。
売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおり、その金額は前中間連結会計期間では1,903百万円、当中間連結会計期間では2,618百万円となっております。
なお、自社通販サイト及びコールセンターを通じた製品の販売は2025年12月末をもって終了いたしました。それに伴い、以下の外部顧客への売上高の内訳につきましては、前中間連結会計期間のヘルスケア28,649百万円に通販1,483百万円を含めて表示しております。
(外部顧客への売上高の内訳)
前中間連結会計期間
(自 2025年1月1日
至 2025年6月30日)
当中間連結会計期間
(自 2026年1月1日
至 2026年6月30日)
増減
金額(百万円)金額(百万円)金額
(百万円)
増減率
(%)
ヘルスケア28,64929,2185692.0
日用品22,14822,049△99△0.4
カイロ958731△227△23.7
合計51,75651,9992420.5

国際事業
当事業では、米国・中国・東南アジアを中心に、カイロや額用冷却シート「熱さまシート」、外用消炎鎮痛剤「アンメルツ」等を販売しており、広告や販売促進等、積極的に投資することで売上拡大に努めました。
米国では、当第1四半期より継続しているヘルスケア関連製品の供給問題等により、減収となりました。
中国では、「熱さまシート」、「アンメルツ」を中心に、その他多くの製品も好調に推移し、大幅な増収となりました。
東南アジアにおいても、「熱さまシート」、「アンメルツ」が堅調に推移し、増収となりました。
その結果、売上高は19,195百万円(前年同期比8.1%増)、セグメント損失は2,175百万円(前年同期はセグメント損失1,496百万円)となりました。
売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおり、その金額は前中間連結会計期間では739百万円、当中間連結会計期間では792百万円となっております。
(外部顧客への売上高の内訳)
前中間連結会計期間
(自 2025年1月1日
至 2025年6月30日)
当中間連結会計期間
(自 2026年1月1日
至 2026年6月30日)
増減
金額(百万円)金額(百万円)金額
(百万円)
増減率
(%)
米国7,8887,217△670△8.5
中国3,6974,9541,25734.0
東南アジア3,5583,99944012.4
その他1,8712,23136019.3
合計17,01518,4031,3878.2

その他
その他には、運送業、合成樹脂容器の製造販売、不動産管理、広告企画制作等を含んでおり、各社は独立採算で経営し、資材やサービス提供についてその納入価格の見直しを適宜行いました。
その結果、売上高は3,402百万円(前年同期比9.5%増)、セグメント利益は133百万円(前年同期比92.2%増)となりました。
売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおり、その金額は前中間連結会計期間では2,861百万円、当中間連結会計期間では3,055百万円となっております。
2)財政状態
総資産は、前連結会計年度末に比べ23,437百万円減少し、251,891百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の減少(15,284百万円)、受取手形及び売掛金の減少(18,054百万円)、商品及び製品の増加(6,121百万円)等によるものです。
負債は、前連結会計年度末に比べ22,128百万円減少し、42,192百万円となりました。主な要因は、未払金の減少(14,438百万円)、電子記録債務の減少(3,695百万円)等によるものです。
純資産は、前連結会計年度末に比べ1,309百万円減少し、209,699百万円となり、自己資本比率は82.9%となりました。主な要因は、利益剰余金の減少(3,323百万円)、為替換算調整勘定の増加(2,492百万円)等によるものです。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは460百万円(前年同期は14,206百万円)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益が2,221百万円、減価償却費が4,034百万円、売上債権の減少額が18,399百万円、棚卸資産の増加額が6,790百万円、仕入債務の減少額が4,430百万円、未払金の減少額が7,846百万円、法人税等の支払額が2,032百万円あったためです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは△10,220百万円(前年同期は△8,361百万円)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出が2,291百万円、定期預金の払戻による収入が1,887百万円、有形固定資産の取得による支出が10,137百万円あったためです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは△4,587百万円(前年同期は△4,508百万円)となりました。これは主に、配当金の支払額が4,458百万円あったためです。
以上の結果、現金及び現金同等物の当中間連結会計期間末残高は、前連結会計年度末より13,896百万円減少し、50,797百万円となりました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当社グループは、「我々は、絶えざる創造と革新によって新しいものを求め続け、人と社会に素晴らしい『快』を提供する」という経営理念を掲げております。この理念のもと、長年にわたり「“あったらいいな”をカタチにする」をコーポレートスローガンとし、お客様のお困りごとを解決する製品を通じて新市場を創造してまいりました。
2024年に発生した当社紅麹関連製品の回収事案を厳粛に受け止め、健康被害にあわれたお客様への対応に全力を尽くすとともに、「品質と安全を最優先に考えたものづくり」という原点に立ち戻り、信頼回復に向けた企業改革を断行しております。当社グループは、失われた信頼の回復を最優先課題と位置づけ、改めて当社のパーパスである「見過ごされがちなお困りごとを解決し、人々の可能性を支援する」を深く見つめ直しました。これまでの「“あったらいいな”」という価値提供から一歩進み、お客様にとって「“これがないと困る”」と感じていただけるような、より高い価値を持つ製品を創造し、再び社会に貢献できる企業となることを目指し、「2035年長期ビジョン」を掲げております。
2035年長期ビジョン
・目指す状態: お客様満足を徹底して追求した製品を生み出してグローバルへ展開し、新しい生活習慣の創造をリードする企業となる。
・意志・想い: お客様の“あったらいいな”を発見し、“これがないと困る”と感じていただける製品を創造する。
・2035年目標: 売上高 3,000億円
この長期ビジョンの実現に向け、新たな小林製薬として再成長を図るために2026年12月期から2028年12月期までを対象とする新中期経営計画を策定いたしました。テーマは「将来の持続的成長を実現するために、未来につながる土台を築く」です。この3年間は、延長線上での成長を目指す期間ではありません。「信頼」を再構築する経営基盤強化と再び「持続的な成長」を実現するための企業変革に全力を注ぎ、次の飛躍に向けた強固な足腰を作る期間と位置づけます。
具体的な施策として、以下の5つの戦略骨子を掲げました。
<中期経営計画の5つの戦略骨子>①『信頼』を再構築する経営基盤強化
品質の更なる向上に加え、社員一人ひとりが専門性を発揮しイキイキと活躍する人的資本経営への転換により、信頼回復と持続的成長に向けた経営基盤を強化し、未来につながる土台を作ります。
②再び『持続的な成長』を実現するための企業変革
利益改善活動に加え、全社員が誇りとやりがいを持って挑戦できる組織風土を醸成することで、持続的な成長を実現するための経営資源(ヒト・モノ・カネ)と原動力を生み出します。
③『国内事業』の持続的成長
経営資源の配分にメリハリをつけ、創出されたリソースを活用することにより、新製品開発の質向上と既存ブランドの更なる伸長を図ります。
④『グローバル』展開の加速と基盤確立
国際事業における開発・マーケティングのリソースを最適化し、各地域に合わせた戦略を展開することで、グローバル展開の加速を図ります。
⑤『企業価値向上』に向けた資本効率経営
現預金水準の適正化や非事業資産の売却により生み出す原資を、持続的成長と企業価値向上に向けた戦略的資金に配分します。
(5)研究開発活動
当社グループは「“あったらいいな”をカタチにする」をコーポレートスローガンに、お客様自身も気づいていない必要なお困りごとを発見し、確かな品質の製品・サービスをお届けすることを使命と考えております。「あったらいいな」から生まれた製品が暮らしの中で新しい習慣となり、「これがないと困る」と感じていただけるよう、「今までになかった満足」を世界中に提供する研究開発に取り組んでおります。
当中間連結会計期間のグループ全体の研究開発費は4,048百万円であります。
なお、国内事業では当中間連結会計期間において、製品開発力の強化を目的に、大阪府箕面市内に「彩都ものづくりラボ」を竣工いたしました。本施設は、「中央研究所」が担ってきた研究開発機能と、「大阪工場」内にあった製造本部の技術開発機能を統合させた、当社の新たな“ものづくり”の中核拠点です。2026年4月より順次稼働を開始しております。
(6)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設のうち、当中間連結会計期間に完了したものは、次のとおりであります。
会社名所在地セグメントの名称設備の内容投資総額
(百万円)
完了年月
小林製薬㈱大阪府箕面市彩都国内事業研究設備17,5702026年4月

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