有価証券報告書-第117期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
(1) 財務政策
当社グループは円滑な事業運営を支える運転資金を確保することと、将来の機動的な設備投資を可能にするための中長期的資金への計画的準備を図ることにより、安定的経営と変化への対応に備えることを財務方針としています。そのため、資金計画に基づく当座資金の維持管理をはじめ、債権債務・たな卸資産の効率性を上げるための継続的取り組みを行うとともに、投資リスク軽減のための経理規程等の内規整備、投資委員会等の各種組織運営に注力しています。
資金調達の方法としては、短期資金需要に対しては内部留保資金の他、間接金融により調達を行っており、また中長期的資金需要に対しては社債の発行等を通じて直接資本市場からの調達も行っています。
(2) 財政状態の分析
①総資産
総資産は、5,638億1百万円であり、前連結会計年度末比376億98百万円(7.2%)増加しました。内訳は次のとおりです。
<有形固定資産>主に設備投資により機械装置が増加しています。
<無形固定資産>主に連結子会社Wells Vehicle Electronics Holdings Corp. に関連して計上されていたのれん等の資産を減損処理したことにより減少しています。
<投資その他の資産>主に有価証券の時価の上昇及び㈱日本エム・ディ・エム株式の取得により投資有価証券が増加しています。
②総負債
総負債は、2,090億91百万円であり、前連結会計年度末比240億32百万円(13.0%)増加しました。内訳は次のとおりです。
<有利子負債>主に短期借入金及び長期借入金による資金調達により増加しています。
③純資産
純資産は、3,547億10百万円であり、前連結会計年度末比136億65百万円(4.0%)増加しました。利益剰余金が165億46百万円増加、その他の包括利益累計額が68億89百万円増加した一方で、約100億円の自己株式の取得を実施しました。
これらにより1株当たり純資産額は、前連結会計年度末の1,557円16銭から1,660円6銭となりました。
(3) 経営成績の分析
①売上高
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度比103億52百万円(2.7%)減少し、3,729億19百万円となりました。
②売上原価
売上原価は前連結会計年度比32億42百万円(1.3%)増加し、2,500億17百万円となりました。売上原価率(売上原価/売上高)は前連結会計年度の64.4%に対して2.6ポイント上昇して67.0%となりました。
③販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費は前連結会計年度比9億7百万円(1.3%)減少し、693億6百万円となりました。内訳は次のとおりです。
④営業利益
①~③の結果、営業利益は前連結会計年度比126億88百万円(19.1%)減少し、535億95百万円となりました。売上高営業利益率(営業利益/売上高)は前連結会計年度17.3%に対して2.9ポイント下落し14.4%となりました。
⑤経常利益
経常利益は前連結会計年度比89億24百万円(13.8%)減少し、555億59百万円となりました。売上高経常利益率(経常利益/売上高)は前連結会計年度16.8%に対して1.9ポイント下落し14.9%となりました。内訳は次のとおりです。
⑥親会社株主に帰属する当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比52億12百万円(16.9%)減少し、256億2百万円となりました。内訳は次のとおりです。
この結果、自己資本利益率は前連結会計年度末の9.1%から7.4%と1.7ポイント下落し、1株当たり当期純利益は、前連結会計年度の141円60銭から119円44銭と22円16銭減少しました。
(4) キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローの状況については、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2) キャッシュ・フロー」に記載しています。
当社グループは円滑な事業運営を支える運転資金を確保することと、将来の機動的な設備投資を可能にするための中長期的資金への計画的準備を図ることにより、安定的経営と変化への対応に備えることを財務方針としています。そのため、資金計画に基づく当座資金の維持管理をはじめ、債権債務・たな卸資産の効率性を上げるための継続的取り組みを行うとともに、投資リスク軽減のための経理規程等の内規整備、投資委員会等の各種組織運営に注力しています。
資金調達の方法としては、短期資金需要に対しては内部留保資金の他、間接金融により調達を行っており、また中長期的資金需要に対しては社債の発行等を通じて直接資本市場からの調達も行っています。
(2) 財政状態の分析
①総資産
総資産は、5,638億1百万円であり、前連結会計年度末比376億98百万円(7.2%)増加しました。内訳は次のとおりです。
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減額 | |||||
(百万円) | (百万円) | (百万円) | |||||
現金及び預金 | 37,984 | 45,733 | +7,748 | ||||
受取手形及び売掛金 | 74,942 | 91,594 | +16,652 | ||||
有価証券 | 59,548 | 57,210 | △2,337 | ||||
たな卸資産 | 82,122 | 86,857 | +4,734 | ||||
その他流動資産 | 23,714 | 25,174 | +1,459 | ||||
有形固定資産 | 168,473 | 181,302 | +12,828 | ||||
無形固定資産 | 23,426 | 4,701 | △18,724 | ||||
投資その他の資産 | 55,890 | 71,226 | +15,336 | ||||
総資産 | 526,103 | 563,801 | +37,698 |
<有形固定資産>主に設備投資により機械装置が増加しています。
<無形固定資産>主に連結子会社Wells Vehicle Electronics Holdings Corp. に関連して計上されていたのれん等の資産を減損処理したことにより減少しています。
<投資その他の資産>主に有価証券の時価の上昇及び㈱日本エム・ディ・エム株式の取得により投資有価証券が増加しています。
②総負債
総負債は、2,090億91百万円であり、前連結会計年度末比240億32百万円(13.0%)増加しました。内訳は次のとおりです。
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減額 | |||||
(百万円) | (百万円) | (百万円) | |||||
有利子負債 | 80,212 | 99,275 | +19,062 | ||||
未払法人税等 | 2,038 | 7,697 | +5,659 | ||||
繰延税金負債 | 5,325 | 5,324 | △1 | ||||
その他の負債 | 97,482 | 96,794 | △688 | ||||
総負債 | 185,058 | 209,091 | +24,032 |
<有利子負債>主に短期借入金及び長期借入金による資金調達により増加しています。
③純資産
純資産は、3,547億10百万円であり、前連結会計年度末比136億65百万円(4.0%)増加しました。利益剰余金が165億46百万円増加、その他の包括利益累計額が68億89百万円増加した一方で、約100億円の自己株式の取得を実施しました。
これらにより1株当たり純資産額は、前連結会計年度末の1,557円16銭から1,660円6銭となりました。
(3) 経営成績の分析
①売上高
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度比103億52百万円(2.7%)減少し、3,729億19百万円となりました。
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減額 | |||||
(百万円) | (百万円) | (百万円) | |||||
自動車関連 | 322,856 | 318,149 | △4,706 | ||||
テクニカルセラミックス関連 | 56,631 | 51,305 | △5,325 | ||||
半導体関連 | 23,828 | 19,449 | △4,379 | ||||
セラミック関連 | 32,802 | 31,855 | △946 | ||||
その他 | 3,785 | 3,464 | △320 | ||||
連結売上高 | 383,272 | 372,919 | △10,352 |
②売上原価
売上原価は前連結会計年度比32億42百万円(1.3%)増加し、2,500億17百万円となりました。売上原価率(売上原価/売上高)は前連結会計年度の64.4%に対して2.6ポイント上昇して67.0%となりました。
③販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費は前連結会計年度比9億7百万円(1.3%)減少し、693億6百万円となりました。内訳は次のとおりです。
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減額 | |||||
(百万円) | (百万円) | (百万円) | |||||
販売直接費 | 12,303 | 11,827 | △475 | ||||
労務費 | 30,743 | 30,763 | +19 | ||||
経費 | 27,166 | 26,715 | △451 | ||||
販売費及び一般管理費 | 70,213 | 69,306 | △907 |
④営業利益
①~③の結果、営業利益は前連結会計年度比126億88百万円(19.1%)減少し、535億95百万円となりました。売上高営業利益率(営業利益/売上高)は前連結会計年度17.3%に対して2.9ポイント下落し14.4%となりました。
⑤経常利益
経常利益は前連結会計年度比89億24百万円(13.8%)減少し、555億59百万円となりました。売上高経常利益率(経常利益/売上高)は前連結会計年度16.8%に対して1.9ポイント下落し14.9%となりました。内訳は次のとおりです。
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減額 | |||||
(百万円) | (百万円) | (百万円) | |||||
営業利益 | 66,284 | 53,595 | △12,688 | ||||
為替差益・為替差損(△) | △4,575 | △963 | +3,611 | ||||
受取利息・支払利息(△) | 1,039 | 814 | △224 | ||||
持分法による投資利益・損失(△) | △65 | 604 | +669 | ||||
その他 | 1,800 | 1,508 | △292 | ||||
経常利益 | 64,483 | 55,559 | △8,924 |
⑥親会社株主に帰属する当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比52億12百万円(16.9%)減少し、256億2百万円となりました。内訳は次のとおりです。
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減額 | |||||
(百万円) | (百万円) | (百万円) | |||||
経常利益 | 64,483 | 55,559 | △8,924 | ||||
固定資産売却益・処分損(△) | △811 | △286 | +525 | ||||
投資有価証券評価損(△) | ― | △74 | △74 | ||||
関係会社株式売却損(△) | △1,788 | - | +1,788 | ||||
減損損失(△) | △2,427 | △20,187 | △17,760 | ||||
独占禁止法関連損失(△) | △856 | △77 | +779 | ||||
和解金(△) | △14,837 | △99 | +14,737 | ||||
法人税等(△) | △12,642 | △8,836 | +3,805 | ||||
非支配株主に帰属する当期純利益(△) | △304 | △394 | △90 | ||||
親会社株主に帰属する当期純利益 | 30,815 | 25,602 | △5,212 |
この結果、自己資本利益率は前連結会計年度末の9.1%から7.4%と1.7ポイント下落し、1株当たり当期純利益は、前連結会計年度の141円60銭から119円44銭と22円16銭減少しました。
(4) キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローの状況については、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2) キャッシュ・フロー」に記載しています。