四半期報告書-第96期第3四半期(平成30年10月1日-平成30年12月31日)

【提出】
2019/02/14 14:45
【資料】
PDFをみる
【項目】
26項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期
会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前事業
年度末との比較・分析を行っております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
a.経営成績の状況
当第3四半期累計期間における世界経済は、米国を中心に、堅調に推移しましたが、米中の貿易摩擦の影響
で、中国におけるハイテク製品の生産が急減し、日本からの半導体製造装置の輸出は減少しました。わが国経済
は、企業物価が上昇し、労働力市場は逼迫したままで実質的に完全雇用の状態にありました。当社の主要原材料
である銅の建値は、第1四半期会計期間にトン当たり80万円台を付けましたが、第2四半期会計期間以降はやや
下落して同70万円台で推移しました。
この結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、販売数量が19,575トン(前年同期比5.7%増加)となり、売上
高は159億3百万円(同15.7%増加)となりました。収益面につきましては、銅相場が下落し、原料相場差損が発
生したため、営業利益は9億11百万円(同4.8%減少)、経常利益は原料相場のリスクヘッジのためのデリバティ
ブ利益38百万円(前年同期はデリバティブ損失2億12百万円)を計上し、また、デリバティブ評価益48百万円
(前年同期はデリバティブ評価損1億17百万円)を計上したため、10億1百万円(前年同期比57.3%増加)とな
り、四半期純利益は6億79百万円(同44.5%増加)となりました。
当社は伸銅品関連事業の単一セグメントとしております。伸銅品関連事業の部門別の経営成績を示すと、次の
とおりであります。
(伸銅品)
当社の主力製品である伸銅品は、販売数量18,927トン(前年同期比5.5%増加)、売上高は129億14百万円(同
9.4%増加)となりました。
(伸銅加工品)
伸銅加工品においては、売上高は7億36百万円(前年同期比33.6%増加)となりました。
(その他の金属材料)
その他の金属材料は、伸銅品原材料の転売が主で、売上高は22億53百万円(前年同期比62.7%増加)となりま
した。
b.財政状態の状況
(資産)
当第3四半期会計期間末における流動資産は97億1百万円となり、前事業年度末と比べ2億7百万円増加しま
した。これは主に受取手形及び売掛金が2億57百万円、たな卸資産が2億55百万円減少したものの、電子記録債
権が7億42百万円増加したことによるものであります。固定資産は30億40百万円となり、前事業年度末に比べ57
百万円減少しました。
この結果、資産合計は127億42百万円となり、前事業年度末に比べ1億50百万円増加しました。
(負債)
当第3四半期会計期間末における流動負債は52億7百万円となり、前事業年度末と比べ4億81百万円減少しま
した。これは主に支払手形及び買掛金が4億56百万円増加したものの、短期借入金が7億50百万円、未払法人税
等が1億56百万円減少したことによるものであります。固定負債は4億19百万円となり、前事業年度末に比べ10
百万円減少しました。
この結果、負債合計は56億26百万円となり、前事業年度末と比べ4億91百万円減少しました。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産合計は71億15百万円となり、前事業年度末に比べ6億41百万円増加し
ました。これは主に四半期純利益6億79百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は55.8%(前事業年度末は51.4%)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、0百万円であります。
なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。