四半期報告書-第83期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)

【提出】
2022/02/10 9:00
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、依然として全世界的に新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、ワクチン接種率の上昇や感染症対策の継続、各種政策の効果により、感染者数が急減したため、段階的な制限解除により経済活動が再開され、個人消費及び需要に持ち直しの動きがみられました。一方で世界的な半導体不足による一部製品の供給不足や資源原料価格の高騰及びコンテナ不足等による輸送コストの暴騰により着実に物価上昇が続いており、今後、米国の長期金利の上昇等や新たな変異株「オミクロン株」の感染拡大状況により、先行きについてはさらに不透明な状況が続いております。
当社グループの主な事業分野である建設・土木業界におきましては、公共投資は関連予算の執行により堅調に推移し、住宅建設も概ね予定通りに推移しているものの、コロナ禍のなか民間の設備投資は計画の見直し、先送りなどもあり、民間非住宅建設投資における鉄骨造・鉄筋コンクリート造の建造物の着工も中小案件も含め低迷し、さらに建築資材の価格高騰が続くなど、当社グループを取り巻く市場環境も厳しい状況が続いております。
このような環境において、当社グループは、中期経営計画による「安定から成長へ」をスローガンに、新市場開拓、設備投資による効率化等、強靭な事業基盤を築くことを基本方針として取り組んでおります。
これらの結果、当社グループの財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
①経営成績
当社グループの当第3四半期連結累計期間の売上高は、92億61百万円(前年同四半期比 2.8%増)となりました。
損益面におきましては、販売価格への転嫁及び獣害用金網等の販売増加がありましたが、原材料価格が高止まりの状況が続いたこと等により、営業利益は1億14百万円(前年同四半期比 66.3%減)となり、経常利益は1億91百万円(前年同四半期比 49.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億16百万円(前年同四半期比 52.8%減)となりました。
②財政状態
当第3四半期連結会計期間末の財政状態は、総資産が165億2百万円となり、前連結会計年度末に比べ23億84百万円増加しました。主な要因としましては、受取手形及び売掛金が5億58百万円、電子記録債権が4億8百万円、原材料及び貯蔵品が9億35百万円、建設仮勘定が5億27百万円、投資有価証券が3億11百万円それぞれ増加しましたが、現金及び預金が5億40百万円減少したことによるものであります。
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、55億9百万円となり、前連結会計年度末に比べ23億61百万円増加しました。主な要因としましては、1年内返済予定の長期借入金が4億19百万円、長期借入金が15億98百万円それぞれ増加したことによるものであります。
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、109億93百万円となり、前連結会計年度末に比べ22百万円増加しました。これにより、自己資本比率は66.6%となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、7百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。