四半期報告書-第106期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年9月30日)における医療市場では、特に4、5月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の大きな影響を受け、様々な診療科において待機症例の延期、検査や診断の減少、入院日数の減少等による需要減がありました。7~9月には、延期されていた症例の一部が行われたことで、需要が一定程度回復しました。当社においては、心臓血管カンパニーに対して需要減の影響が顕在化したものの、ホスピタルカンパニーや血液・細胞テクノロジーカンパニーに対する影響が比較的軽微となったことに加え、一部製品における需要増もあり、全社として新型コロナウイルス感染症拡大の影響を一定程度緩和できた結果となりました。
当第2四半期連結累計期間の業績は以下のとおりです。
(単位:百万円)
当第2四半期連結累計期間の地域別売上収益は以下のとおりです。
<売上収益>売上収益は、前年同期比7.8%減の2,833億円となりました。
日本では、心臓血管カンパニーにおいて新型コロナウイルス感染症拡大の影響が、他地域と比較し小さかったことに加え、ホスピタルカンパニーにおいてアライアンス事業や麻酔用鎮痛剤の好調、感染対策製品に対する需要増もあり、前年同期比2.5%の減収にとどまりました。
海外では、ホスピタルカンパニーと血液・細胞テクノロジーカンパニーに対する新型コロナウイルス感染症拡大の影響は小さかったものの、心臓血管カンパニー、特にTIS(カテーテル)事業に対する同影響が大きく、前年同期比10.2%の減収となりました。一方で、心臓血管領域においては、第1四半期に延期されていた症例の一部が第2四半期に行われた結果、顕著な需要の回復が見られました。
<売上総利益>売上総利益は、心臓血管カンパニーを中心に新型コロナウイルス感染症拡大の影響による売上収益の減少があり、前年同期比12.2%減の1,505億円となりました。
<調整後営業利益>調整後営業利益は、販売費及び一般管理費を一部抑制したものの、売上総利益の減少により、前年同期比23.5%減の513億円となりました。
なお、調整後営業利益は、営業利益から買収に伴い取得した無形資産の償却費及び一時的な損益を調整した利益です。また、調整後営業利益は、セグメント利益と一致しており、当社グループの業績管理指標として用いています。
<営業利益>営業利益は、調整後営業利益の減少により、前年同期比29.3%減の418億円となりました。
<税引前四半期利益>税引前四半期利益は、営業利益の減少により、前年同期比30.0%減の407億円となりました。
<親会社の所有者に帰属する四半期利益>親会社の所有者に帰属する四半期利益は、税引前四半期利益の減少により、前年同期比30.3%減の318億円となりました。
報告セグメント別の売上収益の状況は以下のとおりです。
なお、前連結会計年度より、従来の「血液システムカンパニー」のセグメント名称を「血液・細胞テクノロジーカンパニー」に変更しております。当該変更は名称変更のみであり、セグメント情報に与える影響はありません。これに伴い、前第2四半期連結累計期間につきましても、変更後の名称で記載しております。
<心臓血管カンパニー>日本では、カーディオバスキュラー事業の補助循環装置(ECMOシステム)や、ニューロバスキュラー事業の血流改変ステント、血栓吸引カテーテル等が牽引したものの、他の事業における新型コロナウイルス感染症拡大の影響が大きく、減収となりました。海外では、米州においてTIS(カテーテル)事業への同影響が大きく、また中国において、ニューロバスキュラー事業で代理店の受注タイミングの影響を受けたことで、心臓血管カンパニーの売上収益は前年同期比13.4%減の1,494億円となりました。一方で、第1四半期に延期されていた症例の一部が第2四半期に行われた結果、特に海外では顕著な需要の回復が見られました。
<ホスピタルカンパニー>日本では、多くの製品において新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けたものの、ホスピタルシステム事業の麻酔用鎮痛剤や感染対策関連製品が牽引したことに加え、グローバルでアライアンス事業の製薬企業との提携ビジネスが拡大したことにより、ホスピタルカンパニーの売上収益は前年同期比1.2%減にとどまり818億円となりました。
<血液・細胞テクノロジーカンパニー>日本では、血液センター向け製品において、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による血液需要の減少を受け、減収となりました。海外では、アフェレシス治療製品と細胞処理製品において、同影響による需要減が見られましたが、成分採血装置の新ソフトウェアが牽引、また新型コロナウイルス感染症の回復期血漿の需要が増加した結果、血液・細胞テクノロジーカンパニーの売上収益は前年同期比0.4%増の520億円となりました。
(2)財政状態の分析
資産合計は、511億円増加して12,924億円となりました。これは主に、長期借入金の借入れ等により現金及び現金同等物が427億円増加、生産設備等への投資により有形固定資産が100億円増加したことによるものです。
負債合計は、366億円増加して5,231億円となりました。これは主に、社債の償還や一部転換が行われたものの長期借入金の借入れにより社債及び借入金が512億円増加した一方で、設備関係の支払等により営業債務及びその他の債務が141億円減少したことによるものです。
資本合計は、145億円増加して7,694億円となりました。これは主に、四半期利益の計上により318億円増加、転換社債型新株予約権付社債の転換に自己株式を充当したこと等により61億円増加した一方で、剰余金の配当により105億円減少、為替相場が円高に推移した影響等に伴うその他の包括利益の計上により129億円減少したことによるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、416億円(前年同期は497億円の取得)となりました。税引前四半期利益407億円、減価償却費及び償却費268億円、棚卸資産の増加207億円、法人所得税の支払額105億円が主な要因です。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、444億円(前年同期は397億円の使用)となりました。生産設備等への投資に伴う有形固定資産の取得による支出329億円、新ITシステムへの投資等に伴う無形資産の取得による支出117億円が主な要因です。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、464億円(前年同期は128億円の使用)となりました。中長期成長資金及び新型コロナウイルス感染症拡大が長期化した場合の流動性確保に伴う長期借入れによる収入700億円、社債の償還による支出100億円、配当金の支払額105億円が主な要因です。
以上の結果、現金及び現金同等物の当第2四半期連結会計期間末残高は、前連結会計年度末より427億円増加して2,096億円となりました。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、231億円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第2四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年9月30日)における医療市場では、特に4、5月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の大きな影響を受け、様々な診療科において待機症例の延期、検査や診断の減少、入院日数の減少等による需要減がありました。7~9月には、延期されていた症例の一部が行われたことで、需要が一定程度回復しました。当社においては、心臓血管カンパニーに対して需要減の影響が顕在化したものの、ホスピタルカンパニーや血液・細胞テクノロジーカンパニーに対する影響が比較的軽微となったことに加え、一部製品における需要増もあり、全社として新型コロナウイルス感染症拡大の影響を一定程度緩和できた結果となりました。
当第2四半期連結累計期間の業績は以下のとおりです。
(単位:百万円)
| 前第2四半期 連結累計期間 | 当第2四半期 連結累計期間 | 伸長率 (%) | 為替影響除く 伸長率(%) | |
| 売上収益 | 307,278 | 283,296 | △7.8 | △6.4 |
| 売上総利益 | 171,463 | 150,463 | △12.2 | △9.5 |
| 調整後営業利益 | 67,044 | 51,261 | △23.5 | △18.5 |
| 営業利益 | 59,150 | 41,824 | △29.3 | △23.9 |
| 税引前四半期利益 | 58,065 | 40,659 | △30.0 | - |
| 四半期利益 | 45,621 | 31,759 | △30.4 | - |
| 親会社の所有者に帰属する四半期利益 | 45,711 | 31,842 | △30.3 | - |
当第2四半期連結累計期間の地域別売上収益は以下のとおりです。
| (単位:百万円) | ||||
| 地域 | 前第2四半期 連結累計期間 | 当第2四半期 連結累計期間 | 伸長率 (%) | 為替影響除く 伸長率(%) |
| 日本 | 95,921 | 93,508 | △2.5 | △2.5 |
| 欧州 | 58,271 | 55,525 | △4.7 | △4.6 |
| 米州 | 92,623 | 82,481 | △10.9 | △8.0 |
| アジア他 | 60,461 | 51,780 | △14.4 | △12.0 |
| 海外計 | 211,356 | 189,788 | △10.2 | △8.2 |
| 合計 | 307,278 | 283,296 | △7.8 | △6.4 |
<売上収益>売上収益は、前年同期比7.8%減の2,833億円となりました。
日本では、心臓血管カンパニーにおいて新型コロナウイルス感染症拡大の影響が、他地域と比較し小さかったことに加え、ホスピタルカンパニーにおいてアライアンス事業や麻酔用鎮痛剤の好調、感染対策製品に対する需要増もあり、前年同期比2.5%の減収にとどまりました。
海外では、ホスピタルカンパニーと血液・細胞テクノロジーカンパニーに対する新型コロナウイルス感染症拡大の影響は小さかったものの、心臓血管カンパニー、特にTIS(カテーテル)事業に対する同影響が大きく、前年同期比10.2%の減収となりました。一方で、心臓血管領域においては、第1四半期に延期されていた症例の一部が第2四半期に行われた結果、顕著な需要の回復が見られました。
<売上総利益>売上総利益は、心臓血管カンパニーを中心に新型コロナウイルス感染症拡大の影響による売上収益の減少があり、前年同期比12.2%減の1,505億円となりました。
<調整後営業利益>調整後営業利益は、販売費及び一般管理費を一部抑制したものの、売上総利益の減少により、前年同期比23.5%減の513億円となりました。
なお、調整後営業利益は、営業利益から買収に伴い取得した無形資産の償却費及び一時的な損益を調整した利益です。また、調整後営業利益は、セグメント利益と一致しており、当社グループの業績管理指標として用いています。
<営業利益>営業利益は、調整後営業利益の減少により、前年同期比29.3%減の418億円となりました。
<税引前四半期利益>税引前四半期利益は、営業利益の減少により、前年同期比30.0%減の407億円となりました。
<親会社の所有者に帰属する四半期利益>親会社の所有者に帰属する四半期利益は、税引前四半期利益の減少により、前年同期比30.3%減の318億円となりました。
報告セグメント別の売上収益の状況は以下のとおりです。
なお、前連結会計年度より、従来の「血液システムカンパニー」のセグメント名称を「血液・細胞テクノロジーカンパニー」に変更しております。当該変更は名称変更のみであり、セグメント情報に与える影響はありません。これに伴い、前第2四半期連結累計期間につきましても、変更後の名称で記載しております。
| (単位:百万円) | |||||
| 報告セグメントの名称 | 前第2四半期 連結累計期間 | 当第2四半期 連結累計期間 | 伸長率 (%) | 為替影響除く 伸長率(%) | |
| 心臓血管カンパニー | 売上収益 | 172,597 | 149,424 | △13.4 | △12.2 |
| (日本) | 24,752 | 22,862 | △7.6 | △7.6 | |
| (海外) | 147,844 | 126,562 | △14.4 | △12.9 | |
| ホスピタルカンパニー | 売上収益 | 82,815 | 81,791 | △1.2 | △0.6 |
| (日本) | 64,981 | 64,825 | △0.2 | △0.2 | |
| (海外) | 17,833 | 16,966 | △4.9 | △2.0 | |
| 血液・細胞テクノロジーカンパニー | 売上収益 | 51,756 | 51,952 | 0.4 | 3.2 |
| (日本) | 6,077 | 5,693 | △6.3 | △6.3 | |
| (海外) | 45,678 | 46,259 | 1.3 | 4.5 | |
<心臓血管カンパニー>日本では、カーディオバスキュラー事業の補助循環装置(ECMOシステム)や、ニューロバスキュラー事業の血流改変ステント、血栓吸引カテーテル等が牽引したものの、他の事業における新型コロナウイルス感染症拡大の影響が大きく、減収となりました。海外では、米州においてTIS(カテーテル)事業への同影響が大きく、また中国において、ニューロバスキュラー事業で代理店の受注タイミングの影響を受けたことで、心臓血管カンパニーの売上収益は前年同期比13.4%減の1,494億円となりました。一方で、第1四半期に延期されていた症例の一部が第2四半期に行われた結果、特に海外では顕著な需要の回復が見られました。
<ホスピタルカンパニー>日本では、多くの製品において新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けたものの、ホスピタルシステム事業の麻酔用鎮痛剤や感染対策関連製品が牽引したことに加え、グローバルでアライアンス事業の製薬企業との提携ビジネスが拡大したことにより、ホスピタルカンパニーの売上収益は前年同期比1.2%減にとどまり818億円となりました。
<血液・細胞テクノロジーカンパニー>日本では、血液センター向け製品において、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による血液需要の減少を受け、減収となりました。海外では、アフェレシス治療製品と細胞処理製品において、同影響による需要減が見られましたが、成分採血装置の新ソフトウェアが牽引、また新型コロナウイルス感染症の回復期血漿の需要が増加した結果、血液・細胞テクノロジーカンパニーの売上収益は前年同期比0.4%増の520億円となりました。
(2)財政状態の分析
資産合計は、511億円増加して12,924億円となりました。これは主に、長期借入金の借入れ等により現金及び現金同等物が427億円増加、生産設備等への投資により有形固定資産が100億円増加したことによるものです。
負債合計は、366億円増加して5,231億円となりました。これは主に、社債の償還や一部転換が行われたものの長期借入金の借入れにより社債及び借入金が512億円増加した一方で、設備関係の支払等により営業債務及びその他の債務が141億円減少したことによるものです。
資本合計は、145億円増加して7,694億円となりました。これは主に、四半期利益の計上により318億円増加、転換社債型新株予約権付社債の転換に自己株式を充当したこと等により61億円増加した一方で、剰余金の配当により105億円減少、為替相場が円高に推移した影響等に伴うその他の包括利益の計上により129億円減少したことによるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、416億円(前年同期は497億円の取得)となりました。税引前四半期利益407億円、減価償却費及び償却費268億円、棚卸資産の増加207億円、法人所得税の支払額105億円が主な要因です。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、444億円(前年同期は397億円の使用)となりました。生産設備等への投資に伴う有形固定資産の取得による支出329億円、新ITシステムへの投資等に伴う無形資産の取得による支出117億円が主な要因です。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、464億円(前年同期は128億円の使用)となりました。中長期成長資金及び新型コロナウイルス感染症拡大が長期化した場合の流動性確保に伴う長期借入れによる収入700億円、社債の償還による支出100億円、配当金の支払額105億円が主な要因です。
以上の結果、現金及び現金同等物の当第2四半期連結会計期間末残高は、前連結会計年度末より427億円増加して2,096億円となりました。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、231億円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。