四半期報告書-第59期第1四半期(平成26年7月1日-平成26年9月30日)

【提出】
2014/11/14 15:41
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【項目】
27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢の改善がみられましたが、個人消費におきましては消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動や天候不順などにより一部で弱さが残る等、先行き不透明な状況で推移しました。
世界経済につきましては、米国経済は引き続き堅調でありますが、中国・その他新興国経済の停滞、ウクライナや中東などの地政学リスクの高まり等、先行き不透明な状況で推移しました。
このような状況の下、当社グループは中期経営計画の最終年度として、「真空プレス技術の深耕」「収益力の強化」「活力溢れる組織の実現」を基本方針に、スマートフォン・タブレット端末関連企業向けプリント基板成形用プレス機械や建材関連企業向け合板用プレス機械を中心とした営業強化、高品質・高付加価値製品の開発、諸経費削減、大型案件毎の管理による原価低減等、積極的に取り組んでまいりました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高862百万円(前年同四半期比19.2%増)、営業利益55百万円(前年同四半期は78百万円の損失)、経常利益62百万円(前年同四半期は120百万円の損失)、四半期純利益73百万円(前年同四半期は110百万円の損失)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
イ.産業機械事業
スマートフォン・タブレット端末関連企業向けプリント基板成形用プレス機械の国内向け大型案件の売上を計上できたことと、諸経費の削減と原価管理の徹底に取り組んだことにより、売上高747百万円(前年同四半期比71.1%増)、営業利益73百万円(前年同四半期は95百万円の損失)となりました。
ロ.建材機械事業
海外向け大型案件の合板プレス・合板機械の受注が先送りになったことと、受注済案件の納期が第4四半期連結会計期間に集中しているため、売上高85百万円(前年同四半期比67.3%減)、営業損失19百万円(前年同四半期は15百万円の利益)となりました。
ハ.その他
油圧機器の売上が好調に推移し、売上高29百万円(前年同四半期比16.1%増)、営業利益3百万円(前年同四半期比879.3%増)となりました。
(2)財政状態の状況
(資 産)
当第1四半期連結会計期間末の総資産は6,827百万円となり、前連結会計年度末に比べて171百万円の減少となりました。主な減少は現金及び預金328百万円、受取手形及び売掛金149百万円、主な増加は仕掛品233百万円であります。
(負 債)
負債合計は5,745百万円となり、前連結会計年度末に比べて237百万円の減少となりました。これは主に、長期借入金60百万円、流動負債のその他に含まれる前受金97百万円の減少によるものであります。
(純資産)
少数株主持分を含めた純資産合計は1,081百万円となり、前連結会計年度末に比べて66百万円の増加となりました。これは主に、四半期純利益73百万円によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たな発生はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)継続企業の前提に関する重要事象等の対応策
当社グループは「第2 事業の状況 1 事業等のリスク」に記載のとおり、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。これに対し当社グループでは以下の対応により、当該の状況の解消を図るとともに、主要取引銀行による支援体制が確保できており、今後1年間の資金計画等を勘案した結果、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。
当社グループでは、当該状況を解消させるため、平成24年7月より平成27年6月をゴールとする中期経営計画に掲げた3つの重点項目「真空プレス技術の深耕」「収益力の強化」「活力溢れる組織の実現」に積極的に取り組み、環境の変化にも柔軟に対応できる体制を引き続き強化してまいります。また、スマートフォン・タブレット関連企業に納入する「プリント基板製造装置」や建材関連企業に納入する「合板プレス」を軸とし、さらなる売上拡大と収益性を向上させ、経営基盤の強化と財務体質の安定・改善を図るため、以下の取り組みを推進してまいります。
(経営基盤の強化)
① 真空プレス技術の深耕
・独自技術の優位性を活かした高品質・高付加価値製品の開発
・国内外でKITAGAWAブランドの価値向上
② 収益力の強化
・コア事業での売上増強と採算管理徹底
③ 活力溢れる組織の実現
・「創造的発想の重視」「困難に挑戦する行動力」「コミュニケーションの深化」を鍵とした組織の活性化
・若手人材の積極的な登用
(財務体質の安定・改善)
① 金融機関との連携
・メインバンクを中心とした取引金融機関との密接な関係維持、必要資金の確保
② 資産の売却等
・不採算事業からの撤退に伴う遊休設備等売却