四半期報告書-第61期第3四半期(平成29年1月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/05/15 15:24
【資料】
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【項目】
24項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府の各種政策効果の下支えもあり、総じて緩やかな回復基調が続きました。世界経済は、中国をはじめとするアジア新興国や資源国等の景気減速、米国新政権の政策の警戒感等、先行き不透明な状況で推移しました。
このような状況のもと当社グループは、2年目を迎えた中期経営計画「新領域へのチャレンジ~新たなKITAGAWAの確立~」に基づき、3つの重点項目「真空プレス技術の新分野・新市場への拡大・浸透」「収益力強化と価格競争力向上による強固な経営基盤の確立」「活力溢れる組織の実現」に積極的に取り組み、経営基盤の強化を図るとともに、今後の大きな飛躍への土台造りとして、新領域へもチャレンジしております。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高3,179百万円(前年同四半期比31.0%増)、営業利益308百万円(前年同四半期は40百万円の損失)、経常利益277百万円(前年同四半期は114百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益276百万円(前年同四半期は140百万円の損失)となりました。
なお、当社グループは、主要製品が個別受注生産によるため、売上計上までに相当期間を要し、製品の納期・受注金額にバラツキがあることから、月単位での売上高が大きく変動するという特徴があります。
セグメントの業績は次のとおりであります。
イ.産業機械事業
主要製品はタブレット・スマートフォン端末関連企業向けプリント基板成形用プレス装置ですが、自動車部品製造・樹脂成形装置等においても営業を強化したことにより、多様な受注を国内外共に獲得することができました。このため、工場の稼働率が高水準で推移し生産性が向上しました。また、引き続き原価管理の徹底と経費削減にも努めたため、売上高2,544百万円(前年同四半期比24.7%増)、営業利益338百万円(前年同四半期比1,189.3%増)となりました。
ロ.建材機械事業
前連結会計年度と同様に、合板プレス・合板機械の大型案件の売上が第4四半期連結会計期間に集中しておりますが、海外向け大型案件を売上したこと等から、売上高509百万円(前年同四半期比131.7%増)、営業損失37百万円(前年同四半期は81百万円の損失)となりました。
ハ.その他
油圧機器の主要販売先への売上が一時的に減少したことと、内部売上の比率が増加したため、売上高125百万円(前年同四半期比25.0%減)、営業利益7百万円(前年同四半期比51.6%減)となりました。
(2)財政状態の状況
(資 産)
当第3四半期連結会計期間末の総資産は6,403百万円となり、前連結会計年度末に比べて484百万円の増加となりました。これは主に、仕掛品229百万円、建物及び構築物(純額)164百万円の増加によるものであります。
(負 債)
負債合計は5,091百万円となり、前連結会計年度末に比べて209百万円の増加となりました。これは主に、その他流動負債に含まれている前受金217百万円の増加によるものであります。
(純資産)
非支配株主持分を含めた純資産合計は1,312百万円となり、前連結会計年度末に比べて274百万円の増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益276百万円によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たな発生はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、10百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設について、当第3四半期連結累計期間に完成したものは次のとおりであります。
会社名
事業所名
セグメントの名称設備の内容完成年月
当社本社D工場産業機械事業生産設備の新築移転平成28年11月