四半期報告書-第61期第1四半期(平成28年7月1日-平成28年9月30日)

【提出】
2016/11/14 12:50
【資料】
PDFをみる
【項目】
24項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、円高進行による企業業績へのマイナス影響懸念や個人消費の一部に弱さが見られるものの、企業収益や雇用環境の改善が見られ、景気は緩やかな回復基調で推移しました。世界経済は、中国を始めとするアジア新興国等の景気下振れのリスクや、英国のEU離脱問題等により、景気の先行きは引き続き不透明な状況で推移しました。
このような状況のもと当社グループは、2年目を迎えた中期経営計画「新領域へのチャレンジ~新たなKITAGAWAの確立~」に基づき、3つの重点項目「真空プレス技術の新分野・新市場への拡大・浸透」「収益力強化と価格競争力向上による強固な経営基盤の確立」「活力溢れる組織の実現」に積極的に取り組み、経営基盤の強化を図るとともに、今後の大きな飛躍への土台造りとして、新領域へもチャレンジしております。
この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高544百万円(前年同四半期比11.4%減)、営業損失8百万円(前年同四半期は66百万円の損失)、経常損失40百万円(前年同四半期は88百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失10百万円(前年同四半期は66百万円の損失)となりました。
なお、当社グループは、主要製品が個別受注生産によるため、製品の納期・受注金額にバラツキがあり、大型案件になるほど売上までに相当期間を要し、月単位での売上高が大きく変動するという特徴があります。
セグメントの業績は次のとおりであります。
イ.産業機械事業
主要製品のタブレット・スマートフォン端末関連企業向けプリント基板成形用プレス装置について、スマートフォン市場での一部製品の成長鈍化傾向の影響が見受けられるなか、自動車部品製造・樹脂成形装置等について営業を強化したことにより多様な受注の獲得につながり、受注は堅調に推移しております。しかしながら、当連結会計年度に計画している大型案件の売上が第3四半期以降に集中しているため、売上高374百万円(前年同四半期比27.3%減)、営業利益16百万円(前年同四半期は35百万円の損失)となりました。
ロ.建材機械事業
前年同四半期にはなかった国内向け合板プレス装置の大型案件を売上計上しましたが、当連結会計年度に計画している大型案件の売上が第4四半期連結会計期間に集中しているため、売上高136百万円(前年同四半期比261.7%増)、営業損失26百万円(前年同四半期は38百万円の損失)となりました。
ハ.その他
油圧機器の主要販売先への売上が一時的に減少したことと、内部売上の比率が増加したため、売上高34百万円(前年同四半期比44.2%減)、営業利益1百万円(前年同四半期比83.5%減)となりました。
(2)財政状態の状況
(資 産)
当第1四半期連結会計期間末の総資産は6,238百万円となり、前連結会計年度末に比べて318百万円の増加となりました。これは主に、受取手形及び売掛金165百万円の減少、仕掛品470百万円の増加によるものであります。
(負 債)
負債合計は5,223百万円となり、前連結会計年度末に比べて340百万円の増加となりました。これは主に、支払手形及び買掛金136百万円、流動負債のその他に含まれる前受金247百万円の増加によるものであります。
(純資産)
非支配株主持分を含めた純資産合計は1,015百万円となり、前連結会計年度末に比べて22百万円の減少となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失10百万円によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たな発生はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、5百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。