四半期報告書-第19期第1四半期(令和3年1月1日-令和3年3月31日)
(1) 経営成績の分析
(売上高・営業利益)
新型コロナウイルスによる世界的な移動制限の影響を受け、航空機器、鉄道車両用機器等では売上高が減少しましたが、産業用ロボット向け精密減速機が好調に推移したことに加え、中国での建設機械向け油圧機器も好調を維持しました。その結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比3,411百万円(5.0%)増加し72,028百万円となり、営業利益は、同1,529百万円(△18.7%)減少し6,655百万円となりました。売上高営業利益率は9.2%となりました。
セグメントの業績は次のとおりです。
① コンポーネントソリューション事業
コンポーネントソリューション事業の売上高は、前年同期比8,492百万円(33.2%)増加し34,103百万円、営業利益は、同2,052百万円(52.6%)増加し5,950百万円となりました。
精密減速機は、自動車業界向け等の産業用ロボット需要が急激に回復したことに加え、一般産業向けも回復基調にあり、売上高は前年同期比で増加となりました。
油圧機器は、中国での高い需要の継続に加え、先進国や東南アジア等における建設機械需要の回復もあり、売上高は前年同期比で増加となりました。
② トランスポートソリューション事業
トランスポートソリューション事業の売上高は、前年同期比3,969百万円(△21.0%)減少し14,893百万円、営業利益は、同1,027百万円(△61.7%)減少し638百万円となりました。
鉄道車両用機器は、新型コロナウイルスの影響による海外向け案件の入札遅れにより需要が一時的に停滞し、売上高は前年同期比で減少となりました。
航空機器は、主に民間航空機の大幅な減産の影響を受け、売上高は前年同期比で減少となりました。
商用車用機器は、国内外での需要が停滞し、売上高は前年同期比で減少となりました。
舶用機器は、新造船向け及びMRO(Maintenance, Repair, Overhaul)の需要が共に堅調に推移し、売上高は前年同期比で増加となりました。
③ アクセシビリティソリューション事業
アクセシビリティソリューション事業の売上高は、前年同期比293百万円(△1.4%)減少し19,917百万円、営業利益は、同547百万円(22.6%)増加し2,970百万円となりました。
自動ドア事業は、プラットホームドアで国内鉄道事業者の投資先送りの影響を受けたものの、国内外の建物用ドアの需要が堅調に推移し、売上高は前年同期並みとなりました。
④ その他
その他の売上高は、前年同期比819百万円(△20.8%)減少し3,115百万円、営業利益は、同227百万円(△51.1%)減少し218百万円となりました。
包装機は、新型コロナウイルスの影響により前年度下期後半から国内顧客の設備投資計画の延期が発生したことに加え、海外案件においても納入の延期が発生し、売上高は前年同期比で減少となりました。
⑤ 全社または消去
全社または消去の営業利益は、前年同期に発生した非事業用不動産(投資不動産)の売却益1,575百万円が当第1四半期連結累計期間では発生していないことに加え、増益に伴う外形標準課税の増加により前年同期比2,873百万円減少し△3,122百万円となりました。
(税引前四半期利益)
金融収益は、主にハーモニック社の持分法適用除外に伴う評価益125,107百万円等により126,222百万円、金融費用は、主に当第1四半期連結会計期間末の株価に基づく同社株式の評価損6,412百万円及び同社の新株予約権にかかる評価益の取崩2,546百万円等により、9,000百万円、持分法による投資利益は618百万円となりました。その結果、税引前四半期利益は124,494百万円と前年同期比116,333百万円の増加となりました。
(親会社の所有者に帰属する四半期利益)
以上の結果、法人所得税費用43,379百万円、及び非支配持分に帰属する四半期利益1,057百万円を差引いた親会社の所有者に帰属する四半期利益は、80,058百万円と前年同期比74,958百万円の増加となりました。
また、基本的1株当たり四半期利益は同606.71円増加し、647.79円となりました。
(2) 財政状態の分析
(単位:百万円)
| 前連結会計年度末 (2020年12月31日) | 当第1四半期 連結会計期間末 (2021年3月31日) | 増減額 | |
| 資産 | 351,723 | 533,840 | 182,116 |
| 負債 | 140,083 | 253,691 | 113,608 |
| 資本 | 211,641 | 280,149 | 68,508 |
① 資産
当第1四半期連結会計期間末の流動資産は239,318百万円、非流動資産は294,522百万円であり、その結果、資産合計は533,840百万円と前連結会計年度末比182,116百万円の増加となりました。主に、ハーモニック社の持分法適用除外に伴う株式の再評価、及び同社株式の一部売却にかかる代金を受領したことによる資産の増加196,557百万円(現金及び現金同等物 77,862百万円、その他の金融資産137,037百万円、持分法で会計処理されている投資△18,341百万円)によるものです。
② 負債
当第1四半期連結会計期間末の流動負債は128,133百万円、非流動負債は125,558百万円であり、その結果、負債合計は253,691百万円と前連結会計年度末比113,608百万円の増加となりました。主に、ハーモニック社株式の一部売却について、連結決算(国際会計基準)では当社から売却先への当該株式にかかるリスクと経済価値の移転が実質的には完了しておらず引続きオンバランスするため、受領した代金77,862百万円をその他の金融負債として計上したこと、及び未払法人所得税の増加15,517百万円によるものです。主な減少要因は、社債及び借入金の減少13,624百万円です。
③ 資本
当第1四半期連結会計期間末の資本合計は280,149百万円となりました。親会社の所有者に帰属する持分合計は267,740百万円と前連結会計年度末比69,710百万円の増加となりました。主な増加要因は、親会社の所有者に帰属する四半期利益80,058百万円に伴う利益剰余金の増加です。一方、主な減少要因は、配当による利益剰余金の減少4,228百万円、及び自己株式の増加8,587百万円です。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
(単位:百万円)
| 前第1四半期 連結累計期間 (自 2020年1月1日 至 2020年3月31日) | 当第1四半期 連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年3月31日) | |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 9,201 | 15,295 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | △7,803 | 67,668 |
| フリーキャッシュ・フロー | 1,398 | 82,963 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | △6,289 | △27,220 |
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、営業活動により獲得した資金15,295百万円、及びハーモニック社株式の一部売却にかかる資金の増加等を、主に借入金の返済、自己株式の取得、及び配当金の支払に充てた結果、121,576百万円と前連結会計年度末比56,910百万円の増加となりました。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
当第1四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、15,295百万円の資金の増加となりました。主な増加要因は、四半期利益、減価償却費及び償却費、営業債権の減少です。一方、主な減少要因は、法人所得税の支払によるものです。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
当第1四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、67,668百万円の資金の増加となりました。主に、ハーモニック社株式の一部売却にかかる資金の増加(投資有価証券の売却による収入77,862百万円、及び敷金及び保証金の差入による支出△11,431百万円)によるものです。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
当第1四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、27,220百万円の資金の減少となりました。主な減少要因は、借入金の返済、自己株式の取得、及び配当金の支払です。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は2,330百万円です。