四半期報告書-第55期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)

【提出】
2023/11/14 15:31
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
(経営成績)
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、欧米におけるインフレ長期化や金融引き締め政策の継続、中国での不動産開発投資に端を発する内外需要の低迷など、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループの業績に影響を及ぼす半導体業界は、パソコンやスマートフォン、民生用機器向けの需要の低下が続きましたが、データセンター、生成AI、車載向け等底堅い需要が継続しております。Semiconductor Equipment and Materials International(SEMI)が発表した2023年第2四半期の世界半導体製造装置市場統計によると、半導体製造装置販売額は前年同期比2%減の25,810百万ドルとなりましたが、半導体製造装置に対する需要は全体として堅調を維持しており、同協会年央市場予測では2024年の反発が見込まれております。
このような状況下、当社グループは海外では半導体・FPD関連企業、国内では製薬・半導体関連企業を中心に積極的な営業活動を展開し、受注獲得に努めてまいりました。
主力の半導体関連企業の投資は引き続き旺盛であるものの、前年に米国、韓国、中国等で受注した大型水処理装置案件の反動とともに、今後予定している大型水処理装置案件の受注時期が10月以降となったこと等により受注高は15,027百万円(前年同期比74.5%減)となりましたが、売上高については前年同期比大幅増収となりました。これは受注済み大型水処理装置案件の工事が想定以上に進捗したこと等により水処理装置売上高が28,970百万円(同114.9%増)となったこと、メンテナンス及び消耗品についても半導体関連企業を中心に受注が堅調に推移し、売上高が6,192百万円(同22.6%増)となったこと、加えてその他の事業についても国内、海外ともに半導体装置向け配管材料の受注が増加したこと等により売上高が1,392百万円(同39.8%増)となったことによるものであります。
利益面については、低採算案件が前期までに一巡した一方、各地で受注した水処理装置案件が順調に進捗し、大幅増収となったこと等により営業利益以下の各段階利益で前年同期を上回りました。
以上の結果、売上高は36,555百万円(同87.2%増)、営業利益は5,722百万円(同259.9%増)、経常利益は6,242百万円(同242.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4,061百万円(同223.0%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① 日本
水処理装置については、受注済み水処理装置案件の工事が順調に進捗したことに加え、メンテナンス及び消耗品の受注も堅調に推移し、売上高は9,273百万円(前年同期比2.4%減)となりました。営業利益については、一部の低採算案件が一巡したこと等により1,683百万円(同195.0%増)となりました。
② 韓国
メンテナンス及び消耗品の受注が順調に推移した一方、前年までの大型水処理装置案件の反動により売上高は2,269百万円(同14.4%減)となりました。営業利益については高採算水処理装置案件の売上寄与等により730百万円(同198.4%増)となりました。
③ 中国
メンテナンス及び消耗品の受注が堅調に推移した一方、水処理装置については前年からの反動となったことから売上高は4,086百万円(同15.3%減)となりました。営業利益についてはメンテナンス及び消耗品売上の増加により546百万円(同158.7%増)となりました。
④ 台湾
昨年受注した大型水処理装置の工事が順調に進捗したこと等により、売上高は3,377百万円(同35.0%増)、営業利益は1,030百万円(同85.4%増)となりました。
⑤ アメリカ
昨年受注した大型水処理装置の工事が順調に推移したこと等により、売上高は17,548百万円(前年同期は54百万円)、営業利益は1,732百万円(前年同期は7百万円)となりました。
(財政状態)
当第2四半期末の総資産は、前連結会計年度末に比べて14,673百万円増加し、56,591百万円となりました。これは主に、現金及び預金が7,415百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が5,667百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べて10,573百万円増加し、31,091百万円となりました。これは主に、短期借入金が11,484百万円増加したこと等によるものであります。
また、純資産については、前連結会計年度末に比べて4,099百万円増加し、25,500百万円となりました。これは主に、利益剰余金が3,038百万円増加したこと等によるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度に比べ8,037百万円増加し、21,253百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、3,673百万円(前年同期は8,464百万円の獲得)となりました。これは主に、契約負債の減少が5,540百万円となったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果獲得した資金は、574百万円(前年同期は38百万円の使用)となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入が654百万円となった一方で、有形固定資産の取得による支出が135百万円となったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は、10,470百万円(前年同期は266百万円の獲得)となりました。これは主に、短期借入れによる収入が12,170百万円となった一方で、配当金の支払額が1,022百万円となったこと等によるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、157百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。