有価証券報告書-第69期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2026/06/19 11:05
【資料】
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【項目】
158項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、米国による通商政策による影響が残るものの緩やかに回復しております。先行きについては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されるものの、中東情勢の影響を注視する必要があり、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループの主要事業であり、官需を主とする社会インフラ事業につきましては、老朽化したインフラの大規模修繕を中心に、公共事業は底堅く推移しております。そのような状況下、社会インフラの維持・保全、災害に対する防災・減災等、ニーズを先取りした道路交通安全を守るシステム開発に注力し、社会課題の解決に取り組んでおります。
当連結会計年度におきましては、新システムの提案による新規受注の獲得を継続し、売上については受注案件の進捗もあり前年同期並みに推移しましたが、利益面については、工期延期の影響による原価見積もりの上昇、物価高騰による資材コストの上昇の影響もあり、前年同期を下回りました。
これらの結果、当連結会計年度におきましては、売上高17,307百万円(前年同期比0.3%増)、営業利益1,749百万円(前年同期比36.4%減)、経常利益1,794百万円(前年同期比35.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,518百万円(前年同期比31.2%減)となりました。
また、当連結会計年度末の受注残高は16,704百万円となりました。
② 財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は19,800百万円(前年同期19,146百万円)となり、654百万円の増加となりました。これは主に、契約資産(前年同期比2,909百万円減)、仕掛品(前年同期比664百万円減)、電子記録債権(前年同期比258百万円減)、受取手形(前年同期比115百万円減)が減少したものの、現金及び預金(前年同期比3,096百万円増)、売掛金(前年同期比1,752百万円増)が増加したことによるものであります。固定資産は9,436百万円(前年同期8,390百万円)となり、1,045百万円の増加となりました。これは主に、有形固定資産(前年同期比120百万円減)が減少したものの、投資その他の資産(前年同期比1,118百万円増)が増加したことによるものであります。
この結果、資産合計は29,237百万円(前年同期27,537百万円)となり、前連結会計年度末と比べ1,699百万円の増加となりました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は4,664百万円(前年同期4,881百万円)となり、216百万円の減少となりました。これは主に、契約負債(前年同期比975百万円増)が増加したものの、電子記録債務(前年同期比1,166百万円減)が減少したことによるものであります。固定負債は581百万円(前年同期256百万円)となり、325百万円の増加となりました。これは主に繰延税金負債(前年同期比305百万円増)が増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は5,246百万円(前年同期5,137百万円)となり、前連結会計年度末と比べ108百万円の増加となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における株主資本は22,783百万円(前年同期21,737百万円)となり、1,045百万円の増加となりました。これは主に、利益剰余金(前年同期比1,019百万円増)が増加したことによるものであります。その他の包括利益累計額は1,207百万円(前年同期661百万円)となり、545百万円の増加となりました。これは、退職給付に係る調整累計額(前年同期比293百万円増)、その他有価証券評価差額金(前年同期比252百万円増)が増加したことによるものであります。
この結果、純資産合計は23,990百万円(前年同期22,399百万円)となり、前連結会計年度末と比べ1,591百万円の増加となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は3,096百万円増加(前年同期は549百万円の減少)し、7,539百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は3,872百万円(前年同期は433百万円の収入)となりました。これは主に、仕入債務の増減額△1,019百万円の減少要因はあるものの、売上債権の増減額2,507百万円,税金等調整前当期純利益2,107百万円の増加要因によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は270百万円(前年同期は563百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の売却による収入370百万円の増加要因はあるものの、有形固定資産の取得による支出△270百万円、投資有価証券の取得による支出△286百万円の減少要因によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は500百万円(前年同期は409百万円の支出)となりました。これは、配当金の支払額△498百万円の減少要因によるものであります。
当社グループの資本の財源および資金の流動性につきましては、次のとおりであります。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、材料の仕入れのほか、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は設備投資、関係会社株式の取得等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましても自己資金を基本としております。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
前年同期増減率(%)
社会インフラ事業(千円)17,448,917△9.1

(注)金額は販売価格により記載しております。
b.商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
前年同期増減率(%)
社会インフラ事業(千円)118,805△21.3

c.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(千円)前年同期増減率
(%)
受注残高(千円)前年同期増減率
(%)
社会インフラ事業17,356,4236.916,704,4640.3

d.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
前年同期増減率(%)
社会インフラ事業(千円)17,307,3820.3

(注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
東日本高速道路株式会社1,593,0979.22,938,29617.0
中日本高速道路株式会社2,580,19214.91,731,96910.0

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、売上高は17,307百万円(前年同期比0.3%増)、売上総利益は4,991百万円(前年同期比15.5%減)となり、売上総利益率28.8%となりました。売上については受注案件の進捗もあり前年同期並みに推移しましたが、利益面については、工期延期の影響による原価見積もりの上昇、物価高騰による資材コストの上昇の影響もあり、前年同期を下回りました。
販売費及び一般管理費は3,241百万円(前年同期比2.7%増)を計上し、営業利益は1,749百万円(前年同期比36.4%減)となりました。また、法人税等調整額を含む法人税等合計は589百万円(前年同期比13.6%減)となりました。これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は1,518百万円(前年同期比31.2%減)となり、増収減益となりました。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、社会インフラ事業のエンドユーザーの大半は道路管理者(国土交通省、各高速道路会社、地方公共団体等)が中心であり、官公庁への依存度が高くなっております。そのため、政府の整備計画等に基づく支出や財政政策等が経営成績に影響を与える可能性があります。
当社グループは、安全・快適で豊かな社会の実現のために、道路交通安全を守る設備を総合的に提案してまいります。当社グループ製品だけでなく他社との連携を活性化し、社会課題の解決を総合的に提案してまいります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、材料費、外注費と労務費、販売費及び一般管理費等があります。また、設備投資需要としては生産設備更新等に加え情報処理のための無形固定資産投資等があります。当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金は、内部資金を中心に活用を行っております。また、運転資金の効率的な調達を行うため国内金融機関において当座貸越契約を締結しております。
③ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、利益を原資とした新たな価値の提供、需要の創出のために、業績の向上が全てのステークホルダーの利益に合致するものと考え営業利益及び営業利益率を重要な指標として位置づけております。当連結会計年度における営業利益は1,749百万円(前年同期比36.4%減)、営業利益率は10.1%(前年同期比5.8ポイント減)でした。引き続きこれらの指標が改善されるよう努めてまいります。

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