有価証券報告書-第63期(令和2年8月1日-令和3年7月31日)

【提出】
2021/10/28 10:58
【資料】
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【項目】
138項目
(1)経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済におきましては、米国では新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種に加え大規模経済対策の効果も相まって回復を見せており、中国においても経済回復が見られました。一方で新興国ではワクチン接種の遅れもあり景気の回復に時間を要するなど、二極化の様相を呈する状況となりました。
わが国経済におきましても、新型コロナウイルス感染症が拡大する中で度重なる緊急事態宣言により経済活動は制限されるなど厳しい状況が続く一方で、中国など経済回復が見られる地域向けの輸出拡大などに伴って一部業種では回復が見られたものの、経済活動全般の持ち直しには更に時間を要するものと見込まれます。
当社グループが属する電子工業界では、5G向けを中心に通信分野での部品需要は増加基調で、産業機器向け分野の好調持続や自動車向け分野についても復調が見られるなど、当連結会計年度においては総じて好調な市場環境にありました。
このような状況のもと当社グループは、旺盛な部品需要に対応すべく積極的に新製品の受注・売上の拡大を図るとともに、東北事業部での生産ライン増強を進めるなどの施策に取り組んでまいりました。
また、山王電子(無錫)有限公司の持分を全部譲渡し当第2四半期より連結の範囲から除外したことにより、山王電子(無錫)有限公司の売上高・各段階利益は、第1四半期連結累計期間のみの計上になります。
この結果、当連結会計年度の売上高は8,051百万円(前年同期比1.3%増)、営業利益は262百万円(前年同期比46.7%増)、経常利益は243百万円(前年同期比181.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、当第2四半期において関係会社出資金売却益753百万円を計上したことなどにより966百万円(前年同期比463.5%増)となりました。
なお、セグメント毎の経営成績は次のとおりであります。
① 日本
当連結会計年度は、5G向けを中心とした通信分野や産業機器分野、自動車向け分野での部品需要に対応すべく積極的な受注活動、生産体制の拡充に努めてまいりました。
この結果、売上高は6,334百万円(前年同期比15.7%増)、営業利益は148百万円(前年同期比139.1%増)となりました。
② 中国
山王電子(無錫)有限公司については、当第2四半期期首より連結の範囲から除外しており、第1四半期連結累計期間分のみの計上となり、計上される売上高は345百万円、営業利益は11百万円となっております。
③ フィリピン
当連結会計年度は、回復基調の車載関連を中心とした受注活動の充実に努めるとともに、収益改善活動に努めてまいりました。
この結果、売上高は1,420百万円(前年同期比30.7%増)、営業利益は31百万円(前年同期比257.6%増)となりました。
(2)財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は、山王電子(無錫)有限公司持分譲渡により、当第2四半期期首より連結の範囲から除外しており、原材料及び貯蔵品が266百万円減少したものの、現金及び預金が367百万円、建設仮勘定が298百万円増加したことなどから、前連結会計年度末と比べ309百万円増加し、10,710百万円となりました(前連結会計年度末は10,400百万円)。
負債は、借入形態の変更により、短期借入金が1,093百万円増加したものの、1年内返済予定の長期借入金が689百万円、長期借入金が778百万円減少したことなどから、前連結会計年度末と比べ392百万円減少し、5,683百万円となりました(前連結会計年度末は6,075百万円)。
また純資産は、為替換算調整勘定が315百万円減少したものの、利益剰余金が943百万円増加したことなどから、前連結会計年度末と比べ702百万円増加し、5,027百万円となりました(前連結会計年度末は4,324百万円)。
(3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末と比較して491百万円増加し、2,971百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、573百万円の増加(前年同期は339百万円の減少)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益が991百万円、減価償却費が490百万円あったものの、関係会社出資金売却益が753百万円あったことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、144百万円の増加(前年同期は682百万円の減少)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が548百万円あったものの、連結の範囲の変更を伴う関係会社出資金の売却による収入が689百万円あったことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、262百万円の減少(前年同期は910百万円の増加)となりました。これは主に短期借入金の純増額が1,325百万円、長期借入れによる収入が1,819百万円あったものの、長期借入金の返済による支出が3,287百万円あったことなどによるものであります。
(4)生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称生産高(千円)前年同期比(%)
日本6,421,828116.4
中国259,90718.7
フィリピン1,409,823129.7
合計8,091,558101.3

(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
② 受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)
日本6,850,457123.0594,291184.3
中国419,96118.8--
フィリピン1,415,392129.7189,613801.8
合計8,685,810108.0783,904245.0

(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
③ 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)
日本6,284,855114.8
中国345,99824.9
フィリピン1,420,771130.7
合計8,051,626101.3

(注)1.セグメント間取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には消費税等は含まれておりません。
(5)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態の分析
「(2) 財政状態の状況」に記載のとおりであります。
② 経営成績の分析
「(1) 経営成績の状況」に記載のとおりであります。
このような状況のもと、当社グループは、需要が拡大している5G向け製品や産業機器、自動車部品の受注拡大に向け東北事業部での新ライン増強を進めるなど積極的な設備投資を実施し、一層の受注拡大に努めてまいります。
③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の詳細につきましては、「(3) キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資金需要のうち主なものは、貴金属表面処理加工工程を中心とした国内同工程の生産性向上を目的とする設備増強であります。
また、当社グループが使用する主材料のうちシアン化金カリウムは高価であることから、調達コストを抑えるため現金購入を行っておりますが、主材料購入が主要な資金需要の一部分になっております。
上記の資金需要に対応するため、当社グループは取引金融機関から資金調達を行っております。
④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成に当たっては、決算日における資産・負債の報告数値及び偶発債務の開示、並びに報告期間に収入・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定の設定を行い、提出日現在において判断したものであり、将来に関しては不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
新型コロナウイルス感染症(以下、本感染症)の影響に関して、現時点では当社の国内各事業拠点においては、厳重な対策を実施したうえで事業活動を継続しており、平常時と同水準の活動を維持しております。
しかしながら、本感染症は経済企業活動に広範な影響を与える事象であり、また、今後の広がり方や収束時期を予想することは困難なことから当社及び連結子会社は外部の情報源に基づく情報等を踏まえて、今後、2022年7月期以降の一定の期日にわたり当該影響が継続するとの仮定を置いて、会計上の見積りを行っております。

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