四半期報告書-第96期第1四半期(令和2年1月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/05/15 9:00
【資料】
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【項目】
32項目
(1)経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間における当社グループの主要関連市場におきましては、世界経済が新型コロナウイルス感染症の拡大による経済活動の停滞等によりマイナス成長に転じるなか、POS関連需要は比較的堅調に推移する一方、主力の工作機械の需要は、中国をはじめとするアジア、欧州、国内の各市場で大幅に減少しました。
このような状況のなか、当第1四半期連結累計期間の売上高は、工作機械の販売が大幅に減少したことから
107億7百万円(前年同期比25.2%減)となりました。利益につきましては、売上の減少などにより営業利益は5億1千2百万円(同61.6%減)、経常利益は投資有価証券評価損等もあり2億5千万円(同83.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純損益は、未実現利益に係る税効果会計の影響により税負担が増加し1億2千2百万円の損失(前年同期は11億円の利益)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(特機事業)
小型プリンターでは、米国市場は販売代理店の在庫調整が進んだことなどにより、売上は増加しました。欧州市場は市況が低迷するなか、複数の大口案件の獲得により、売上は前年同期並みとなり、前期の消費増税特需の反動が残る国内市場でもモバイルプリンターが堅調に推移したことなどにより、売上は前年同期を上回りました。
以上の結果、当事業の売上高は31億2千3百万円(前年同期比19.3%増)、営業利益は4億2千4百万円(同39.4%増)と増収増益となりました。
(工作機械事業)
CNC自動旋盤では、米国市場は医療関連を中心に、売上は増加しました。欧州市場および国内市場は主力の自動車関連が振るわず、ともに大幅な売上減となりました。アジア市場は、中国において感染症拡大に伴う工場の操業停止や移動制限等の影響を受け、3月に入り医療関連や通信関連に回復傾向がみられたものの、売上は大幅に減少しました。
以上の結果、当事業の売上高は71億8千万円(前年同期比34.5%減)、営業利益は6億3千1百万円(同62.1%減)と大幅な減収減益となりました。
(精密部品事業)
時計部品は、腕時計メーカーの在庫調整が一巡したことなどから、売上は増加しましたが、2020年3月末をもって基本的に撤退した非時計部品は、大幅な減少となりました
以上の結果、当事業の売上高は4億2百万円(前年同期比45.2%減)と大幅に減少し、2百万円の営業損失(前年同期は3千2百万円の利益)となりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末の資産は、売上債権や現金及び預金が減少したことなどにより、前期末に比べ44億円減少の719億9千3百万円となりました。負債は、仕入債務や流動負債のその他が減少したことなどにより、前期末に比べ26億9千7百万円減少の229億6百万円となりました。純資産は、利益剰余金や為替換算調整勘定の減少などにより、前期末に比べ17億3百万円減少の490億8千6百万円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費の総額は3億4千9百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。