四半期報告書-第96期第3四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/13 9:03
【資料】
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【項目】
34項目
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間における当社グループの主要関連市場におきましては、世界経済が新型コロナウイルス感染症の拡大により厳しい状況が続くなか、後半にかけて各市場における経済活動の制限は段階的に緩和されつつありますが、POS関連需要は、米国市場は比較的堅調に推移したものの、その他の市場では大幅に減少しました。主力の工作機械の需要も、中国にて回復傾向がみられたものの、その他の市場では大幅に減少しました。
このような状況のなか、当第3四半期連結累計期間の売上高は、工作機械の販売が大幅に減少したことから
316億4千万円(前年同期比32.1%減)となりました。利益につきましては、売上の減少などにより営業利益は10億
1千8百万円(同78.8%減)、経常利益は12億3千7百万円(同75.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億7百万円(同81.9%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(特機事業)
小型プリンターでは、各市場において新型コロナウイルス感染症による影響を受けるなか、米国市場では、フードデリバリー向けが好調に推移したことなどにより売上は増加しました。一方、欧州市場では市況が低迷し、国内市場では前期の消費増税特需の反動も重なり、それぞれ売上は減少しました。
以上の結果、当事業の売上高は87億9千3百万円(前年同期比11.7%減)、営業利益は13億1千2百万円(同14.6%減)と減収減益となりました。
(工作機械事業)
CNC自動旋盤では、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響を受けるなか、米国市場では販売活動が制限されたこともあり、また、欧州市場および国内市場では低迷する自動車市場向けで後半にかけ回復の兆しがみえ始めたものの、売上は大幅に減少しました。アジア市場では、中国においては、いち早く需要が回復したものの期初の落ち込みを補うには至らず、売上は減少しました。
以上の結果、当事業の売上高は220億7千1百万円(前年同期比35.5%減)、営業利益は13億6千4百万円(同72.2%減)と大幅な減収減益となりました。
(精密部品事業)
時計部品は、腕時計メーカーでの新型コロナウイルス感染症の影響による販売不振を受け、売上は大幅に減少しました。なお、非時計部品は2020年3月末をもって基本的に撤退しました。
以上の結果、当事業の売上高は7億7千5百万円(前年同期比67.3%減)、営業利益は4千2百万円(同62.8%減)と大幅な減収減益となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の資産は、たな卸資産や売上債権が減少したことなどにより、前期末に比べ74億
6千3百万円減少の689億3千万円となりました。負債は、仕入債務や流動負債のその他が減少したことなどにより、前期末に比べ52億9千8百万円減少の203億6百万円となりました。純資産は、利益剰余金や為替換算調整勘定の減少などにより、前期末に比べ21億6千5百万円減少の486億2千4百万円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費の総額は10億6千6百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。