四半期報告書-第100期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)

【提出】
2024/05/14 15:52
【資料】
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【項目】
34項目
(1)経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間における世界経済は、各国の金融の引き締め政策などによるインフレの鈍化傾向がみられるなか、全般に景気は緩やかな回復基調で推移しましたが、米国や欧州では金利の高止まりなどによる景気後退の懸念や、中国における不動産市況の低迷による投資の減速、また、わが国においては、為替相場の円安進行などにより、依然として先行きが不透明な経済情勢が続きました。
当社グループの主要関連市場におきましては、小型プリンターの需要については全般に低調に推移しました。また、主力の工作機械の需要は中国において前期後半からの緩やかな回復傾向が続いたものの、その他の市場では低調に推移しました。
このような状況のなか、当第1四半期連結累計期間の売上高は、全体に為替の円安による影響を受けたものの、主に工作機械の売上が大幅に減少したことから139億2千万円(前年同期比34.1%減)となりました。利益につきましては、営業利益は7億7千5百万円(同81.1%減)、経常利益は9億9千9百万円(同76.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億2千6百万円(同80.3%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(特機事業)
小型プリンターでは、全般に為替の円安の影響を受けたものの、mPOS向け需要が低調に推移したことなどから、売上は大幅に減少しました。地域別の売上につきましては、米国市場はmPOS需要の低迷により売上は大幅に減少し、欧州市場も需要の落ち込みを受けて売上は減少しました。一方、国内市場は市況が堅調に推移するなか、主には2023年12月期第2四半期の株式会社スマート・ソリューション・テクノロジーの新規連結により、売上は大幅に増加しました。
以上の結果、当事業の売上高は33億4千6百万円(前年同期比30.6%減)、営業利益は2億7百万円(同83.1%減)と大幅な減収減益となりました。
(工作機械事業)
CNC自動旋盤では、為替の円安の影響を受けたものの、米国市場や欧州市場の低迷などにより売上は大幅に減少しました。地域別の売上につきましては、米国市場では金利上昇の長期化などから市況は低調に推移し、また、欧州市場では依然として需要は全般に低迷したことから売上は大幅に減少しました。一方、アジア市場では主に中国において市況は緩やかな回復傾向で推移し、売上は増加しました。また、国内市場では自動車関連を中心に全般に振るわず、売上は大幅に減少しました。
以上の結果、当事業の売上高は105億7千3百万円(前年同期比35.1%減)、営業利益は10億9千万円(同68.0%減)と大幅な減収減益となりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末は全体に為替の影響を受けるなか、資産は売上債権が減少したものの、現金及び預金や棚卸資産が増加したことなどにより、前期末に比べ21億4千3百万円増加の955億4千2百万円となりました。負債は、仕入債務が増加したことなどにより、前期末に比べ7億3千7百万円増加の137億8千9百万円となりました。純資産は、配当金の支払いがあったものの、為替換算調整勘定が増加したことなどにより、前期末に比べ14億6百万円増加の817億5千2百万円となりました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費の総額は3億8千9百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。