四半期報告書-第96期第2四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/08/12 9:11
【資料】
PDFをみる
【項目】
35項目
(1)経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間における当社グループの主要関連市場におきましては、世界経済が新型コロナウイルス感染症の拡大による経済活動の停滞等により極めて厳しい状況が続くなか、POS関連需要は、米国市場は比較的堅調に推移したものの、その他の市場では大幅に減少しました。主力の工作機械の需要も、中国にて回復傾向がみられたものの、その他の市場では大幅に減少しました。
このような状況のなか、当第2四半期連結累計期間の売上高は、工作機械の販売が大幅に減少したことから
210億7千6百万円(前年同期比32.9%減)となりました。利益につきましては、売上の減少などにより営業利益は6億2千6百万円(同80.8%減)、経常利益は6億9百万円(同82.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6千9百万円(同97.1%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(特機事業)
小型プリンターでは、各市場において新型コロナウイルス感染症による影響を受けるなか、米国市場では、フードデリバリー向けが好調に推移したことなどにより売上は増加しました。一方、欧州市場では市況が低迷し、国内市場では前期の消費増税特需の反動も重なり、それぞれ売上は減少しました。
以上の結果、当事業の売上高は58億3千万円(前年同期比4.2%減)、営業利益は8億2千7百万円(同6.3%減)と減収減益となりました。
(工作機械事業)
CNC自動旋盤では、新型コロナウイルス感染症の拡大により販売活動が大幅に制限されたことなどを受け、米国市場では好調に推移していた医療関連が減速に転じ、欧州市場および国内市場では依然として自動車関連が振るわず、売上は大幅に減少しました。アジア市場では、中国においては、いち早く需要が回復したものの、期初の落ち込みを補うには至らず、売上は減少しました。
以上の結果、当事業の売上高は146億2千5百万円(前年同期比38.3%減)、営業利益は8億5千2百万円(同75.5%減)と大幅な減収減益となりました。
(精密部品事業)
時計部品は、腕時計メーカーでの新型コロナウイルス感染症の影響による販売不振を受け、売上は大幅に減少しました。なお、非時計部品は2020年3月末をもって基本的に撤退しました。
以上の結果、当事業の売上高は6億1千9百万円(前年同期比61.6%減)、営業利益は3千1百万円(同59.2%減)と大幅な減収減益となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の資産は、たな卸資産や売上債権が減少したことなどにより、前期末に比べ63億
9千7百万円減少の699億9千6百万円となりました。負債は、仕入債務や流動負債のその他が減少したことなどにより、前期末に比べ48億4千8百万円減少の207億5千5百万円となりました。純資産は、利益剰余金や為替換算調整勘定の減少などにより、前期末に比べ15億4千9百万円減少の492億4千万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は、営業活動では19億7千3百万円の収入の一方、投資活動では6億7百万円の支出、財務活動では10億8千4百万円の支出となり、これらに現金及び現金同等物に係る換算差額を加え、前期末に比べ1千万円減少の197億9千6百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動では、仕入債務の減少などがあったものの、たな卸資産や売上債権の減少などにより、19億7千3百万円の収入(前年同期は25億5千万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動では、有形固定資産の売却による収入があったものの、有形固定資産の取得による支出や短期投資の増加による支出などにより、6億7百万円の支出(前年同期は22億5千5百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動では、配当金の支払いなどにより、10億8千4百万円の支出(前年同期は9億5千8百万円の支出)となりました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費の総額は7億3千5百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。