有価証券報告書-第60期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/18 15:57
【資料】
PDFをみる
【項目】
129項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
経営成績の状況
当連結会計年度における国内経済は、依然として新型コロナウイルスの感染拡大による影響を大きく受けながら推移いたしました。国内の感染者数は、昨年4月に発令された緊急事態宣言により一旦は減少したものの、同宣言の解除以降は増加傾向となり、本年1月には再び緊急事態宣言が発令されるなど不安定な状態で推移いたしました。
日本政府は、2021年度補正予算において緊急包括支援交付金を大幅に増額し、医療提供体制の確保と医療機関への支援の強化を図ると同時に、本年2月からは新型コロナウイルスのワクチン接種を開始するなど事態を終息に向かわせるための諸施策を講じておりますが、より感染力の強い変異株が発生し、一部地域ではその感染者が増加するなど、先行きが不透明な状況が続いております。
医療業界におきましても、感染者数増加に伴い入院患者受入病床数が逼迫し、各医療機関は病床確保の対応に追われていると同時に、感染患者受入施設においては集団感染防止対策を徹底しながら医療提供体制の確保に懸命に取り組んでおります。院内における医療従事者の負担はより一層増大し、一部の医療現場においては看護師の離職率が上昇するなど人手不足がさらに深刻化しております。また、感染拡大状況と連動し、患者の受診抑制や手術件数及び検査数の増減に影響が出るなど、医療機関の環境は依然として厳しい状況が続いております。
こうした状況下、当社はお客様の安全に配慮することを最優先に、医療現場の業務の効率化に貢献すべく提案活動を進めてまいりました。当期の営業活動については、各医療施設の訪問規制ルールや各地域における感染者数及びその増減などによって異なるものの、医療の一翼を担う一員として感染拡大防止を第一に、活動自粛あるいはお客様の要請に基づく訪問を基本として営業活動を行いました。また、医療施設への訪問を行うすべての社員に対し、定期的に自主的なスクリーニング用PCR検査を実施するなど、お客様と従業員に対する安全に配慮した上で活動を行いました。
販売状況につきましては、不織布製品が堅調に推移いたしました。当期は、特に前半において、手術用ガウン製品の需要が高まったことで世界的に供給不足となったものの、当社製品についてはお客様に安定してお届けする体制を確保いたしました。また、感染防護製品であるマスク及びプリコーションセットもコロナ感染の拡大に伴い売上が増加いたしました。手術用キット製品は、感染者数の増加に伴う手術件数減少の影響などから売上が減少いたしましたが、最重要戦略製品である「プレミアムキット」は、コロナ禍においても着実に伸長いたしました。プレミアムキットは、手術における安全性を確保しながら、術前の準備段階から、術中、術後までの業務を効率化できる付加価値の高い製品であり、厳しさを増す医療現場の業務改善に貢献できる点をご評価いただいております。
この結果、当連結会計年度の売上高は36,504百万円(前期比2.0%減)となりました。キット製品の売上高は21,187百万円(同5.8%減)、内「プレミアムキット」の売上高は11,249百万円(同9.1%増)となりました。売上原価は、償却費が減少したことなどにより前期に比べ原価率が改善いたしました。販売費及び一般管理費は、コロナ感染症拡大に伴う活動自粛の影響などにより前期に比べ減少いたしました。この結果、営業利益は5,632百万円(同6.1%増)となりました。経常利益は、営業外収益として新キット工場の牛久市助成金収入を計上したことなどから5,988百万円(同3.4%増)となりました。また、株式の一部売却等による特別利益1,030百万円(前期は1,943百万円)等を計上し、親会社株主に帰属する当期純利益は4,959百万円(同10.3%減)となりました。
なお、セグメント情報の記載は、医療用消耗品等の製造・販売の単一事業でありますので省略しております。
財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は前連結会計年度末に比べ1,019百万円減少し、105,644百万円となりました。
流動資産は、現金及び預金2,827百万円の減少と、商品及び製品695百万円の増加等により1,906百万円減少し41,322百万円となりました。固定資産のうち有形固定資産は、新キット工場Ⅱ期工事の設備投資等による建設仮勘定3,702百万円の増加、建物及び構築物の減価償却等による840百万円の減少、機械装置及び運搬具の減価償却等による1,597百万円の減少等により、943百万円増加し52,794百万円となりました。無形固定資産は、減価償却等による348百万円の減少により1,951百万円となりました。投資その他の資産は、292百万円増加し9,576百万円となりました。この結果、固定資産は64,322百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ3,050百万円減少し、9,692百万円となりました。流動負債は、未払金2,211百万円の減少、設備関係支払手形306百万円の減少等により、2,770百万円減少し7,590百万円となりました。固定負債は、長期借入金の流動負債への振替による175百万円の減少等により、前連結会計年度末に比べて279百万円減少し2,102百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益4,959百万円の計上による増加、剰余金の配当による2,044百万円の減少、為替換算調整勘定336百万円の減少等により、前連結会計年度末に比べて2,030百万円増加し95,951百万円となりました。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の87.96%から90.76%へ増加いたしました。また、1株当たり当期純利益(EPS)は前連結会計年度の183.07円から164.03円へ減少、自己資本当期純利益率(ROE)は前連結会計年度の5.97%から5.23%へ減少いたしました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、以下に記載のキャッシュ・フローにより19,911百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,746百万円減少いたしました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益を6,989百万円、減価償却費を4,549百万円、投資有価証券売却益を1,028百万円計上し、たな卸資産の増加1,050百万円、未払消費税等の減少380百万円、法人税等の支払2,025百万円等がありました。これらの結果、キャッシュ・フローは6,854百万円となり、前連結会計年度に比べ3,440百万円減少いたしました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入1,409百万円、新キット工場Ⅱ期工事の設備投資等による有形固定資産の取得による支出7,350百万円、投資有価証券の取得による支出929百万円等がありました。これらの結果、6,950百万円の支出となり、前連結会計年度に比べ2,243百万円支出が減少いたしました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払2,044百万円、2021年3月8日開催の取締役会決議に基づく自己株式の取得等による支出453百万円、信託型従業員持株インセンティブ・プラン(E-Ship®)による長期借入金の返済による支出110百万円、自己株式の処分による収入108百万円等がありました。これらの結果、2,500百万円の支出となり、前連結会計年度に比べ510百万円支出が増加いたしました。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
生産実績のセグメント情報の記載は、医療用消耗品等の製造・販売の単一事業でありますので省略しております。
なお、当連結会計年度の生産実績を使用部署、用途・目的別に示すと、次のとおりであります。
区分当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年同期比(%)
滅菌用品類(百万円)3,04194.8
手術用品類(百万円)32,221100.0
治療用品類(百万円)2591.8
その他(百万円)34588.1
合計(百万円)35,63399.4

(注)1.生産金額は、販売金額で表示しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.商品仕入実績
商品仕入実績のセグメント情報の記載は、医療用消耗品等の製造・販売の単一事業でありますので省略しております。
なお、当連結会計年度の商品仕入実績を使用部署、用途・目的別に示すと、次のとおりであります。
区分当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年同期比(%)
滅菌用品類(百万円)162114.6
手術用品類(百万円)1,211127.2
治療用品類(百万円)133164.7
その他(百万円)3874.6
合計(百万円)1,545126.0

(注)1.金額は、実際仕入価格で表示しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.受注実績
当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
d.販売実績
販売実績のセグメント情報の記載は、医療用消耗品等の製造・販売の単一事業でありますので省略しております。
なお、当連結会計年度の販売実績を使用部署、用途・目的別に示すと、次のとおりであります。
区分当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年同期比(%)
滅菌用品類(百万円)3,26695.6
手術用品類(百万円)32,34098.4
治療用品類(百万円)215109.3
その他(百万円)68188.7
合計(百万円)36,50498.0

(注)1.当連結会計年度において総販売実績に対する販売割合が10%以上の相手先はありませんので「主な相手先別販売実績」については記載しておりません。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析については「第2[事業の状況]3[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については「第2[事業の状況]2[事業等のリスク]」に記載のとおりであります。
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については「第2[事業の状況]1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等](5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりであります。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容についての記載は、医療用消耗品等の製造・販売の単一事業でありますので省略しております。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループのキャッシュ・フローの状況の分析については「第2[事業の状況]3[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。また、資金については原則として短期的な資金で運用し、将来の設備投資等で使用する見込みの資金については長期的な預金で運用しております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5[経理の状況]1[連結財務諸表等](1)連結財務諸表[注記事項](重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。