四半期報告書-第133期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/10 14:14
【資料】
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【項目】
39項目
文中の将来に関する記載事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2020年4月1日から2020年12月31日)におけるわが国の経済環境は、世界的に感染が拡大している新型コロナウイルス感染症の影響により依然として厳しい状況にありますが、持ち直しの動きも見られます。個人消費は持ち直しの動きに足踏みがみられ、企業収益は大幅な減少が続いております。先行きについては、感染拡大の防止策を講じるなかで、各種政策の効果や海外経済の改善もあり、持ち直しの動きが続くことが期待されますが、国内外の感染拡大による下振れリスクの高まりに十分に注意するとともに、金融資本市場の変動等の影響を注視する必要があります。
当社事業に関連する市場のうち、建設関連市場は市場全体への感染症の影響により、弱含みで推移するものと見られております。太陽エネルギー関連市場は固定買取価格の引き下げが進む影響、感染症の影響が相まって、市場は低調に推移しております。繊維関連市場、自動車関連市場、樹脂関連市場も感染症の影響で厳しい状況が続いており、電子機器関連市場についても、世界的な感染症の影響の拡大から市場状況は厳しい状況が続いております。
このような環境の下、当社グループでは各分野において売上、利益の確保に努めましたが、売上、営業利益、および経常利益は減少いたしました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、前連結会計年度に計上された当社連結子会社タクセル株式会社における2019年1月の火災事故からの復旧過程で発生した費用の計上はなく、火災保険受領、保険解約、固定資産売却等による特別利益の計上があったため、増加いたしました。
この結果、当社グループにおける売上高は、60,511百万円(前年同四半期9.8%減)、営業利益は1,025百万円(同10.0%減)、経常利益は1,082百万円(同11.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は817百万円(同1.4%増)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同四半期比較については前年同四半期の数値を変更後の報告セグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
①建材
建設資材関連分野、太陽エネルギー関連分野ともに感染症による市場影響を受けて売上が減少し、一方で各分野にて利益確保に努めたものの、建材セグメント全体ではセグメント売上、セグメント利益ともに減少いたしました。
この結果、当セグメントの売上高は、36,569百万円(同6.9%減)、セグメント利益は543百万円(同14.0%減)となりました。
②産業資材
繊維関連分野、自動車関連分野、樹脂関連分野において感染症による市場影響を受けて売上が減少し、一方で各分野にて利益確保に努めたものの、産業資材セグメント全体ではセグメント売上、セグメント利益ともに減少いたしました。
この結果、当セグメントの売上高は14,712百万円(同16.4%減)、セグメント利益は34百万円(同61.6%減)となりました。
③電子・デバイス
電子機器関連分野においては、感染症による市場影響を大きく受け、電子・デバイスセグメント全体ではセグメント売上が減少いたしました。一方で利益確保に努め、セグメント利益は増加いたしました。
この結果、当セグメントの売上高は9,008百万円(同10.1%減)、セグメント利益は360百万円(同14.7%増)となりました。
④賃貸不動産
保有賃貸不動産の安定的な収益を計上する一方、大規模修繕を実施したことにより、セグメント売上は横ばい、セグメント利益は減少となりました。
この結果、当セグメントの売上高は220百万円(同0.1%増)、セグメント利益は86百万円(同15.7%減)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末は、流動資産は32,463百万円(前連結会計年度末比4.9%減)となりました。受取手形及び売掛金が1,699百万円減少したこと等によるものであります。
固定資産は9,794百万円(同1.5%増)となりました。主な要因は、投資その他の資産のその他が78百万円減少し、一方で投資有価証券が203百万円増加したこと等によるものであります。
流動負債は22,349百万円(同7.7%減)となりました。主な要因は、支払手形及び買掛金が500百万円、短期借入金が1,296百万円、賞与引当金が209百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
固定負債は2,991百万円(同5.6%減)となりました。主な要因は、長期借入金が200百万円減少したこと等によるものであります。
純資産は16,916百万円(同3.1%増)となりました。主な要因は、配当金の支払いにより利益剰余金が361百万円減少し、一方で親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が817百万円増加したこと等によるものであります。
(3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、21百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)従業員数
当第3四半期連結累計期間において、「電子・デバイス」セグメントの臨時雇用者の平均人員数が、前連結会計年度に比べて91名増加し、223名となりました。これは主として工場ライン拡大に伴う新規雇用によるものであります。
(8)主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、以下の主要な設備を売却しております。
会社名
事業所名
(所在地)
セグメントの名称設備の内容帳簿価額(単位:百万円)売却時期
建物及び構築物機械装置及び運搬具工具、器具
及び備品
土地
(面積:㎡)
合計
高島㈱
研修センター
(千葉県富津市)
その他研修施設及び厚生施設1460028
(8,412)
1762020年
12月
高島㈱
賃貸用住宅
(東京都北区)
賃貸不動産賃貸業務381-1295
(1,370)
6782020年
12月