四半期報告書-第75期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/10 9:46
【資料】
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【項目】
36項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社及び連結子会社が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における資産、負債及び純資産の状況は次のとおりであります。
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ145億3百万円減少し1兆980億3百万円となりました。主な要因は以下のとおりであります。
流動資産は前連結会計年度末に比べ230億27百万円減少いたしました。これは主に、有価証券が102億96百万円増加したものの、現金及び預金が171億30百万円、受取手形及び売掛金が180億38百万円減少したことによるものであります。
固定資産は前連結会計年度末に比べ85億24百万円増加いたしました。これは主に、投資その他の資産が104億29百万円増加したことによるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ214億29百万円減少し6,783億69百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が118億56百万円、未払法人税等が64億38百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ69億25百万円増加し4,196億33百万円となりました。これは主に、剰余金の配当の支払が35億66百万円あったものの、その他有価証券評価差額金の増加が60億20百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益を43億79百万円計上したことによるものであります。
② 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言は解除され、段階的な経済活動の再開が進められておりますが、感染拡大の終息が見通せない情勢から、景気の先行きについては依然として予断を許さない状況が続いております。
当社グループにおける新型コロナウイルス感染症対応については、お得意さまや当社グループ社員の健康に配慮したうえで医薬品等の安定供給を継続していくために、当社営業担当者の活動を原則自粛し、医療機関への医薬品等の安定供給に専念する輪番制(※1)を導入いたしました。加えて、不測の事態に備え、東邦ホールディングス㈱、㈱八神製作所と共同配送や納品代行など安定供給に向けた協業について合意いたしました。
緊急事態宣言の解除に伴い、営業活動の自粛、輪番制は解除しておりますが、引続き感染予防対策に万全を期すなど、医薬品等の安定供給ができる体制の構築を進めております。
そのようななか、当社グループは、2023年3月期を最終年度とする3ヵ年の中期成長戦略「May I“health”you? 5.0」を策定し、健康創造領域で社会に貢献する企業として、より一層、既存事業を進化させていくと同時に、日本が目指す新たなデジタル社会である「Society 5.0」において、社会の課題を解決できる新たな事業展開を目指し、更なる企業価値向上に取組んでおります。
当第2四半期連結累計期間においては、希少疾病薬や再生医療等製品を含むスペシャリティ医薬品の流通モデル構築、およびMS(※2)の活動による新たな収益モデル構築に向け、多様な企業との協業を進め、「取引」から「取組」によるフィー獲得モデルへの転換を進めております。
具体的には、医療流通プラットフォームの構築に向けて、スペシャリティ医薬品トレーサビリティシステムである「キュービックス」を全国の地域中核病院などへ導入し、医薬品の流通品質向上に取組んでおります。加えて、再生医療等製品の流通において、当社グループの持つ機能や医療流通プラットフォームを評価いただき、ノバルティスファーマ㈱の脊髄性筋萎縮症(SMA)に対する遺伝子治療用製品「ゾルゲンスマ®点滴静注」(※3)の日本国内における流通を受託いたしました。
さらに、スズケングループが業界に先駆けて事業展開したメーカー物流およびスペシャリティ医薬品流通の実績と国内新規参入メーカーの受託実績、そして、グループ各社の物流サービスと機能を評価いただいたことにより、シンバイオ製薬㈱の抗悪性腫瘍剤「トレアキシン®」(※4)の日本国内におけるメーカー物流および医薬品流通を受託いたしました。
また、新たに医療情報プラットフォームの構築に向け、本年4月にUbie ㈱と資本業務提携を行うとともに、Ubie ㈱が開発した新型コロナウイルス感染症に対応した医療機関向け問診サービス「AI 問診Ubie」(※5)の共同展開を実施しております。本年5月にはサスメド㈱と資本業務提携を行い、データ改ざんやなりすまし防止といったブロックチェーン技術やAI自動分析システムなど同社のデジタル医療基盤を活用し、スズケングループが展開する治験薬物流やキュービックスCT(治験版キュービックス)の相互連携による新たな治験関連ビジネスの開発・展開を推進しております。
今後、既に提携している企業とともに、革新的なサービスや情報ビジネスを推進し、製薬企業や医療機関、保険薬局、患者さまへの新たな価値の提供を目指してまいります。
当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う受診抑制の影響により 売上高伸長が抑制されたこと、コロナ禍におけるお得意さまの経営状況が厳しさを増すなか、医薬品卸売事業においてお得意さまからの価格引下げ要求が厳しさを増したこと、さらに、卸間の競争が激化したことなどにより、売上高は1兆423億2百万円(前年同期比6.5%減)、営業利益は17億77百万円(前年同期比88.1%減)、経常利益は60億71百万円(前年同期比69.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は43億79百万円(前年同期比66.8%減)となりました。
※1 輪番制
:不測の事態に備えて、当社支店の人員規模やエリア事情を鑑み、職種に関係なく社員を複数グループに分
けてシフトを組み、出勤と自宅待機の輪番により、支店ならびに物流センターのバックアップ体制を構築
いたします。
※2 MS(Marketing Specialist)
:医薬品卸売業の営業担当者のこと。
医療機関・保険薬局等を訪問し、医薬品の紹介、商談、情報の提供や収集を行います。
※3 「ゾルゲンスマ®点滴静注」
:ゾルゲンスマは、脊髄性筋萎縮症(SMA)の原因遺伝子であるヒト運動神経細胞生存(Survival Motor
Neuron: SMN)タンパク質をコードする遺伝子を組み込んだ、野生型アデノ随伴ウイルス9型(AAV9)を
利用した遺伝子治療用ベクター製品です。本年3月19日に、「SMA(臨床所見は発現していないが、遺伝
子検査によりSMAの発症が予測されるものも含む)ただし、抗AAV9抗体が陰性の患者に限る」を適応とし
て、厚生労働省より製造販売承認を取得しています。
※4 「トレアキシン®」
:殺細胞性の抗腫瘍薬であり、1970年代からドイツで使用が開始され、現在50カ国以上で低悪性度非ホジキ
ンリンパ腫(低悪性度NHL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、慢性リンパ性白血病(CLL)などを適応と
して使用されています。
シンバイオ製薬㈱は、日本において2010年10月に再発・難治性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫
(低悪性度NHL)及びマントル細胞リンパ腫(MCL)を適応症として製造販売承認を取得した後、2016年8
月に慢性リンパ性白血病(CLL)に対する効能追加の承認、2016年9月に「トレアキシン点滴静注用25
㎎」の国内医薬品製造販売の承認、さらには2016年12月に未治療の低悪性度NHL 及びMCLに対する効能追
加の承認を取得しています。
また、2017年8月に悪性リンパ腫の領域で最大の患者数をもつ再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リン
パ腫(DLBCL)を適応症とした第Ⅲ相臨床試験を開始し、2019年11月に試験成績の主要評価項目である奏
効率において期待奏効率を上回る良好な結果が得られたことを発表、2020年5月に承認申請を行っていま
す。
※5 「AI 問診Ubie」
:従来の医療機関が使用してきた紙の問診票のかわりにタブレットを活用した医療機関向け問診サービスで
す。約5万件の医学論文から抽出されたデータに基づき、約3,500種類の質問データからAIが最適な項目
を抽出し、タブレットで20個前後の質問を表示します。1,000近い病名から関連性のある複数の病名を病
名辞典より表示します。患者さまの入力データは即時に電子カルテに送信され、電子カルテに記載を行う
事務作業が大幅に削減されることから業務の効率化や医師の働き方改革にも繋がり、より患者さまに向き
合い、診療に集中できるようになります。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
(医薬品卸売事業)
医療用医薬品市場は、抗悪性腫瘍剤の市場拡大やスペシャリティ医薬品等の新薬が寄与したものの、薬価改定および後発医薬品使用促進、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う受診抑制の影響などによりマイナス成長であったものと推測しております。
そのようななか、売上高は、スペシャリティ医薬品をはじめとする新薬の販売増加があったものの、市場縮小の影響などにより減収となりました。
営業利益は、販売費及び一般管理費の抑制に努めたものの、減収の影響およびコロナ禍におけるお得意さまの経営状況が厳しさを増すなか、お得意さまからの価格引下げ要求が厳しさを増したこと、さらに、卸間の競争が激化したことなどにより営業損失となりました。
これらの結果、売上高は9,997億40百万円(前年同期比6.6%減)、営業損失は1億79百万円(前年同期は124億76百万円の営業利益)となりました。
(医薬品製造事業)
売上高は、2型糖尿病治療剤「メトアナ配合錠」の早期売上最大化に向け取組むとともに、DPP-4阻害剤「スイニー錠」や高尿酸血症・痛風治療剤「ウリアデック錠」などを中心にWebを活用した販売促進に努めたものの、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う受診抑制の影響、および糖尿病食後過血糖改善剤「セイブル錠」の特許切れに伴う後発医薬品の影響などにより減収となりました。
営業利益は、販売費及び一般管理費の抑制に努めたものの、減収の影響などにより減益となりました。
これらの結果、売上高は215億78百万円(前年同期比5.0%減)、営業利益は9億14百万円(前年同期比6.0%減)となりました。
なお、2020年8月25日、開発コードSK-1403について、血液透析下における二次性副甲状腺機能亢進症の治療薬として、厚生労働省に製造販売承認申請いたしました。
(保険薬局事業)
売上高は、調剤報酬改定や薬価改定の影響および新型コロナウイルス感染症拡大に伴う受診抑制による処方箋受付枚数の減少などにより減収となりました。
営業利益は、販売費及び一般管理費の抑制に努めたものの、減収の影響などにより営業損失となりました。
これらの結果、売上高は444億84百万円(前年同期比7.4%減)、営業損失は45百万円(前年同期は6億29百万円の営業利益)となりました。
(医療関連サービス等事業)
売上高は、主に、メーカー支援サービス事業(医薬品メーカー物流受託・希少疾病薬流通受託)の受託が増加したことなどにより増収となりました。
営業利益は、メーカー支援サービス事業における増収効果や介護事業の利用者増加などにより増益となりました。
これらの結果、売上高は672億52百万円(前年同期比41.4%増)、営業利益は9億89百万円(前年同期比36.8%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前第2四半期連結累計期間に比べ234億87百万円増加し、1,610億88百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は、以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、14億55百万円(前年同期は736億37百万円の支出)となりました。この主な要因は、仕入債務の減少118億56百万円、法人税等の支払81億18百万円があったものの、売上債権の減少180億38百万円、税金等調整前四半期純利益63億10百万円を計上したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は、117億48百万円(前年同期比101億4百万円増)となりました。この主な要因は、有価証券の売却及び償還による収入151億円89百万円があったものの、有価証券の取得による支出220億円、有形固定資産の取得による支出20億66百万円および投資有価証券の取得による支出23億53百万円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、38億30百万円(前年同期比3億14百万円減)となりました。この主な要因は、配当金の支払35億66百万円があったことによるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、1,698百万円であります。
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の状況の変更内容は、次のとおりであります。
当社の連結子会社である㈱三和化学研究所は、味の素製薬㈱(現EAファーマ㈱)からSK-1403を二次性副甲状腺機能亢進症治療薬として開発するべく導入し、第Ⅲ相試験を実施しておりましたが、本試験を終了し、2020年8月に製造販売承認申請をいたしました。
(6) 主要な設備
前連結会計年度末において計画中でありました主要な設備の新設について、稼働したものは次のとおりであります。
医薬品卸売事業における㈱スズケン静岡東部事業所(静岡県駿東郡清水町)は2020年9月に稼働しております。

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