四半期報告書-第63期第3四半期(平成26年10月1日-平成26年12月31日)

【提出】
2015/02/12 16:27
【資料】
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【項目】
31項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間のわが国経済は、消費増税に伴う駆け込み需要の反動減や個人消費の低迷など、本格的な景気回復が感じられぬ状況で推移しました。
当社事業に関連の深い住宅産業では、新設住宅着工戸数が平成26年3月より10ヵ月連続で前年比減少するなど厳しい状況が続いております。
このような状況の下、当社グループでは、住宅、非住宅分野に向けた新たな商品開発と市場のニーズに対してよりキメの細かい営業活動体制を強化し、付加価値の高い商品の採用に積極的に努め、当第3四半期の連結業績は、売上高96,842百万円(前年同期比1.8%増)、売上総利益27,391百万円(同3.0%増)となりました。
しかしながら、運送費の値上りや人材強化のための人件費、事業施設再整備に伴う設備修繕費などの政策的なコストを計上したことにより、販売費及び一般管理費が増加し、その結果として営業利益は6,106百万円(同7.7%減)、経常利益は6,496百万円(同8.1%減)となりました。また、所有資産活用の見直しにより減損損失1,005百万円を計上した結果、四半期純利益は3,352百万円(同22.2%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
(インテリア事業)
壁装材については、4月に発刊した見本帳「リザーブ」を主力とし、低価格の量産品から中級品への転換を推進しました。また、10月には硬質塩ビタックシート「リアテック」の新見本帳を発刊し、非住宅分野への販売強化に努めました。消費マインドが冷えこむ中、市場環境は厳しい状況となりましたが、壁装材の売上高は41,169百万円(前年同期比1.1%増)、さらに6月に実施した卸売価格の値上げにより、利益率も改善しました。
床材については、9月に発売した各種施設用床材の見本帳「S-FLOOR」が非住宅分野で好評を得て伸長したほか、フロアタイルも既存の非住宅市場だけでなく、住宅市場の賃貸物件への拡大を図り、売上を伸ばしました。また、オフィスビルや商業施設等に使用されるカーペットタイルも好調を維持し、床材の売上高は27,935百万円(同2.9%増)となりました。
カーテンについては、主力見本帳「Mine」、住宅向け見本帳「Wish」の伸長により堅調に推移してきましたが、10月から12月では好調な住宅分野に比較して、非住宅、コントラクト分野で苦戦し、カーテンの売上高は5,935百万円(同1.8%増)となりました。なお、11月には新見本帳「ソレイユ」を発刊し、全国でカーテントレンドセミナーを開催するなど、早期浸透に努めました。
これらの他、施工代などを含むその他の売上7,915百万円(同1.3%減)を加え、インテリア事業における売上高は82,955百万円(同1.5%増)、営業利益は5,737百万円(同11.1%減)となりました。
(エクステリア事業)
エクステリア事業を担う株式会社サングリーンにおいては、主力メーカーの販売促進キャンペーンなど積極的な営業活動を実施し、特に関東地区での新規顧客開拓、販売強化による売上伸長に努めました。
しかしながら、市場環境のマイナス影響を受けて厳しい状況が続き、エクステリア事業における売上高は11,075百万円(前年同期比1.7%増)、営業利益は350百万円(同6.9%減)となりました。
(照明器具事業)
照明器具事業を担う山田照明株式会社においては、株式会社サンゲツと医療、ホテル物件の情報共有を推進するなど非住宅分野への営業強化を図り、付加価値を持つ商品の販売拡大による売上総利益率の向上に注力しました。また、経営ガバナンスの改善と社員のモチベーション向上策を継続的に実施しました。
これらの結果、照明器具事業における売上高は2,845百万円(前年同期比12.3%増)、営業利益は26百万円(前年同期は営業損失216百万円)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費は、69百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。