有価証券報告書-第49期(2023/04/01-2024/03/31)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概況は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度は、インバウンド需要回復への期待感はあるものの、原料、資材、エネルギー単価の高騰等により、経営環境は依然厳しい状況が続いております。
新規出店につきましては、牛めし業態51店舗、とんかつ業態7店舗、鮨業態4店舗、海外・その他業態10店舗の合計72店舗を出店いたしました。一方で、直営の牛めし業態15店舗、とんかつ業態1店舗、すし業態1店舗、海外・その他業態5店舗の合計22店舗につきましては撤退いたしました。また、当連結会計年度より台灣松屋餐飲股份有限公司が連結対象会社となったことにより、既存店5店舗が加わり、当連結会計年度末の店舗数はFC店を含め、1,265店舗(うちFC5店舗、海外15店舗)となりました。この業態別内訳としては、複合化によるとんかつ業態からの牛めし業態への業態変更2店舗、その他業態から牛めし業態への業態変更1店舗、その他業態からとんかつ業態への業態変更1店舗を実施し、牛めし業態1,034店舗、とんかつ業態184店舗、鮨業態12店舗、海外・その他の業態35店舗となっております。
新規出店を除く設備投資につきましては、197店舗の改装(全面改装3店舗、一部改装194店舗)を実施した他、工場生産設備などに投資を行ってまいりました。
また、人材投資として、初任給の引上げ、ベースアップ、インフレ手当、奨学金返済支援制度の導入等の待遇改善に加え、従業員へのタブレット配布によるEラーニングの強化等の活動を展開してまいりました。
商品販売及び販売促進策につきましては、農林水産省が立ち上げた『牛乳でスマイルプロジェクト』へ参画し、牛乳廃棄問題への取り組みとして「ホワイトソースハンバーグ定食」の販売の他、新商品として「牛肉チャプチェ定食・チャプチェコンボ牛めし」「デミグラスソースハンバーグ定食」「ねぎたっぷりスパイスカレー」「ネギ塩牛焼肉丼」「炙り十勝豚丼」「マレーシア風牛肉煮込み~ルンダン~」等の販売、『平成レトロ復活メニュー』として「トンテキ定食」「トマトカレー」「チキン定食」を販売、さらに台湾初上陸5周年記念企画「台湾フェア」として「鶏肉飯」、第3回復刻メニュー総選挙第1位「シュクメルリ鍋定食」を発売。その他「牛焼肉・カルビ焼肉定食増量フェア」松屋アプリ冬の大感謝祭「Xmasプレゼント&お年玉キャンペーン」を実施。また、App Ape Award 2023 リテール賞を受賞した松屋公式アプリにおいて、会員300万人達成記念として「ポイント2.5倍キャンペーン」「事前決済おトク祭り」を開催いたしました。
これらの取り組みの結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は911億20百万円となり、前連結会計年度末に比べ114億23百万円増加いたしました。
当連結会計年度末の負債合計は472億46百万円となり、前連結会計年度末に比べ89億52百万円増加いたしました。
当連結会計年度末の純資産合計は438億73百万円となり、前連結会計年度末に比べ24億70百万円増加いたしました。
b.経営成績
売上高につきましては、既存店売上が前期比114.4%と前年を上回ったことに加え、前年度以降の新規出店等による売上増加分が寄与したこと等により、前期比19.7%増の1,276億11百万円となりました。
売上原価につきましては、エネルギー費、各種調達価格の上昇等により、原価率は前期の33.6%から34.2%と上昇いたしました。
販売費及び一般管理費につきましては、売上高の増加による固定費の占める割合が低下したこと等により、前期の65.0%から61.7%へと改善いたしました。なお、当社において重視すべき指標と認識しているFLコスト(売上原価と人件費の合計。FOODとLABORに係るコスト)の売上高比は、前期同様の65.8%となりました。
以上の結果、営業利益は前期比262.5%増の53億22百万円、経常利益は前期比52.7%増の59億78百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比132.3%増の29億15百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ42億41百万円増加し、160億20百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は132億36百万円(前年同期は86億47百万円の収入)となりました。
これは「税金等調整前当期純利益」46億67百万円、「減価償却費及びその他の償却費」45億43百万円、「棚卸資産の増減額」13億88百万円、「減損損失」12億38百万円といった資金増加要因があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は118億88百万円(前年同期は65億70百万円の支出)となりました。
これは新規出店・既存店改装や工場生産設備等の設備投資実施による「建設仮勘定の増加及び有形固定資産の取得による支出」91億57百万円、「店舗賃借仮勘定、敷金及び保証金等の増加による支出」15億94百万円、「関係会社株式の取得による支出」3億22百万円といった資金減少要因があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は27億41百万円(前年同期は5億95百万円の支出)となりました。
これは「長期借入れによる収入」85億円、「短期借入れによる収入」65億円といった資金増加要因があった一方、「短期借入金の返済による支出」65億25百万円、「長期借入金の返済による支出」45億3百万円、「リース債務の返済による支出」6億61百万円、「配当金の支払額」4億57百万円といった資金減少要因があったこと等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
当社グループ(当社及び連結子会社、以下同じ)は、直営店で最終消費者へ牛めし・定食等を直接販売する方法(直営販売形態)及びフランチャイズ店並びにその他の取引先へ食材、消耗品等の販売を通じて、最終消費者へ牛めし・定食を販売する方法(外部販売形態)による単一業態での事業を営んでおり、セグメント別生産実績及びセグメント別販売実績を把握しておりません。
このため、生産実績及び販売実績の記載は、形態別に基づく実績によっております。
a.生産実績
当社グループは、セントラルキッチン方式により嵐山工場、富士山工場、川島生産物流センター及び六甲生産物流センターにて単一食材(主に、肉類、米類、野菜類、タレ・ソース類)を加工し店舗へ供給する単一業態による生産を行っております。
当社グループの形態別販売実績合計に対する生産実績は、次のとおりであります。
b.受注実績
当社グループは、受注活動を行っていないため、該当事項はありません。
c.販売実績
当社グループは、直営店で最終消費者へ牛めし・定食等を直接販売する方法及びフランチャイズ店並びにその他の取引先へ食材、消耗品の販売を通じて、最終消費者へ牛めし・定食等を販売する方法をとっております。
このように当社グループは、単一業態で事業を営んでおり、セグメント情報を記載することが困難なため形態別販売実績を記載しております。
ⅰ.形態別販売実績
(注)その他売上の主な内訳
㈱エム・テイ・テイ(修繕・メンテナンス売上等) 70,311千円
㈱エム・エル・エス(クリンリネス事業売上等) 120,601千円
上海松屋餐飲管理有限公司(飲食事業売上) 710,381千円
台灣松屋餐飲股份有限公司(飲食事業売上) 717,033千円
ⅱ.国内直営店の地域別店舗売上高実績
ⅲ.海外直営店の地域別店舗売上高実績
ⅳ.フランチャイズ店の地域別店舗売上高実績
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討事項
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績に関する分析等は、以下のとおりとなります。
a.財政状態の分析等
(単位:千円)
ⅰ.流動資産
当連結会計年度の流動資産の残高は321億67百万円となり、原材料及び貯蔵品が17億89百万円減少した一方、現金及び預金が42億41百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が13億58百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ51億71百万円増加いたしました。
ⅱ.固定資産
当連結会計年度の固定資産の残高は589億53百万円となり、新規出店や改装実施、工場生産設備などへの投資による有形固定資産が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ62億52百万円増加いたしました。
ⅲ.総資産
上記の結果、当連結会計年度の総資産の残高は911億20百万円となり、前連結会計年度末に比べ114億23百万円増加いたしました。
ⅳ.流動負債
当連結会計年度の流動負債の残高は219億74百万円となり、短期借入金の減少があった一方、未払金、1年内返済予定の長期借入金等の増加によって前連結会計年度末に比べ47億65百万円増加いたしました。
ⅴ.固定負債
当連結会計年度の固定負債の残高は252億72百万円となり、長期借入金、リース債務等の増加によって前連結会計年度末比41億87百万円増加いたしました。
ⅵ.純資産
当連結会計年度末における純資産は438億73百万円となり、利益剰余金の増加等により前連結会計年度末に比べ24億70百万円増加となりました。一方で、自己資本比率については一年内返済予定の長期借入金等の増加により、前連結会計年度末の52.0%から48.1%となっております。
b.経営成績の分析等
ⅰ.売上高
当連結会計年度の売上高は、脱コロナが明確となり、国内経済活動が回復傾向となり、加えて積極的な販売促進活動により既存店売上高前年比が114.4%と前年を上回り推移いたしました。また、前年度以降の新規出店等による売上増加分が寄与したこと等により、前期比19.7%増の1,276億11百万円となりました。なお、新規出店及び既存店の改装・新業態の磨き込み・販売促進・生産性向上・外販事業の拡大・お客様の利便性向上等、様々な諸施策に取り組み、売上の向上を図ってまいります。
ⅱ.売上原価
当連結会計年度の売上原価率は、エネルギー費、各種調達価格の上昇等により、前連結会計年度の33.6%から34.2%へと上昇いたしました。なお、食材の安定的な調達と仕入単価低減のため、仕入先・仕入地域の多様化・分散化による最適化等の他、工場の稼働率の向上、自動化・機械化による効率化等、原価率適正化を図ってまいります。
ⅲ.販売費及び一般管理費
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は786億76百万円となり、前連結会計年度の692億67百万円から94億9百万円増加いたしました。また、売上高に対する比率は、前連結会計年度の65.0%から61.7%と改善しております。この主な要因は、売上高の増加による固定費の占める割合が低下したことに加え、生産性向上等によるものであります。なお、経費適正化へ向けた様々な諸施策を継続的に推進し、全社的な経費適正化を図ってまいります。
ⅳ.営業利益、経常利益
これらの結果、当連結会計年度の営業利益は前期比262.5%増の53億22百万円、経常利益は前期比52.7%増の59億78百万円となりました。この主な要因は、売上高の増加によるものであります。
ⅴ.特別損益、税金等調整前当期純利益
当連結会計年度の特別利益は、収用補償金等で1億45百万円となり、前連結会計年度の1億18百万円から27百万円増加いたしました。また、当連結会計年度の特別損失は、減損損失等で14億57百万円となり、前連結会計年度の13億83百万円から73百万円増加いたしました。
これらにより、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は46億67百万円となり、前連結会計年度の税金等調整前当期純利益26億48百万円から20億18百万円増加いたしました。
ⅵ.親会社株主に帰属する当期純利益
法人税等調整額△1億89百万円計上等により、親会社株主に帰属する当期純利益は29億15百万円となり、前連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益12億55百万円から16億60百万円増加いたしました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析におきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループにおける主な資金需要は、将来の事業展開や経営基盤強化のための新規出店や既存店舗の改装及び生産設備の増強等によるものであります。これらの設備投資資金は、内部留保金を重点配分するとともに、金融機関からの借入金により充当しております。なお、借入金のうち、短期借入金は主に営業取引に係る資金調達であり、長期借入金は主に設備投資に係る資金調達であります。
また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高から、1年以内の債務の返済に必要な流動性を確保しているものと認識しております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成におきましては、当社グループにおける過去の実績や将来の計画等を踏まえて合理的に見積りを行っておりますが、実際の結果は、将来事象の結果に特有の不確実性があるため、見積りと異なる場合があります。
なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概況は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度は、インバウンド需要回復への期待感はあるものの、原料、資材、エネルギー単価の高騰等により、経営環境は依然厳しい状況が続いております。
新規出店につきましては、牛めし業態51店舗、とんかつ業態7店舗、鮨業態4店舗、海外・その他業態10店舗の合計72店舗を出店いたしました。一方で、直営の牛めし業態15店舗、とんかつ業態1店舗、すし業態1店舗、海外・その他業態5店舗の合計22店舗につきましては撤退いたしました。また、当連結会計年度より台灣松屋餐飲股份有限公司が連結対象会社となったことにより、既存店5店舗が加わり、当連結会計年度末の店舗数はFC店を含め、1,265店舗(うちFC5店舗、海外15店舗)となりました。この業態別内訳としては、複合化によるとんかつ業態からの牛めし業態への業態変更2店舗、その他業態から牛めし業態への業態変更1店舗、その他業態からとんかつ業態への業態変更1店舗を実施し、牛めし業態1,034店舗、とんかつ業態184店舗、鮨業態12店舗、海外・その他の業態35店舗となっております。
新規出店を除く設備投資につきましては、197店舗の改装(全面改装3店舗、一部改装194店舗)を実施した他、工場生産設備などに投資を行ってまいりました。
また、人材投資として、初任給の引上げ、ベースアップ、インフレ手当、奨学金返済支援制度の導入等の待遇改善に加え、従業員へのタブレット配布によるEラーニングの強化等の活動を展開してまいりました。
商品販売及び販売促進策につきましては、農林水産省が立ち上げた『牛乳でスマイルプロジェクト』へ参画し、牛乳廃棄問題への取り組みとして「ホワイトソースハンバーグ定食」の販売の他、新商品として「牛肉チャプチェ定食・チャプチェコンボ牛めし」「デミグラスソースハンバーグ定食」「ねぎたっぷりスパイスカレー」「ネギ塩牛焼肉丼」「炙り十勝豚丼」「マレーシア風牛肉煮込み~ルンダン~」等の販売、『平成レトロ復活メニュー』として「トンテキ定食」「トマトカレー」「チキン定食」を販売、さらに台湾初上陸5周年記念企画「台湾フェア」として「鶏肉飯」、第3回復刻メニュー総選挙第1位「シュクメルリ鍋定食」を発売。その他「牛焼肉・カルビ焼肉定食増量フェア」松屋アプリ冬の大感謝祭「Xmasプレゼント&お年玉キャンペーン」を実施。また、App Ape Award 2023 リテール賞を受賞した松屋公式アプリにおいて、会員300万人達成記念として「ポイント2.5倍キャンペーン」「事前決済おトク祭り」を開催いたしました。
これらの取り組みの結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は911億20百万円となり、前連結会計年度末に比べ114億23百万円増加いたしました。
当連結会計年度末の負債合計は472億46百万円となり、前連結会計年度末に比べ89億52百万円増加いたしました。
当連結会計年度末の純資産合計は438億73百万円となり、前連結会計年度末に比べ24億70百万円増加いたしました。
b.経営成績
売上高につきましては、既存店売上が前期比114.4%と前年を上回ったことに加え、前年度以降の新規出店等による売上増加分が寄与したこと等により、前期比19.7%増の1,276億11百万円となりました。
売上原価につきましては、エネルギー費、各種調達価格の上昇等により、原価率は前期の33.6%から34.2%と上昇いたしました。
販売費及び一般管理費につきましては、売上高の増加による固定費の占める割合が低下したこと等により、前期の65.0%から61.7%へと改善いたしました。なお、当社において重視すべき指標と認識しているFLコスト(売上原価と人件費の合計。FOODとLABORに係るコスト)の売上高比は、前期同様の65.8%となりました。
以上の結果、営業利益は前期比262.5%増の53億22百万円、経常利益は前期比52.7%増の59億78百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比132.3%増の29億15百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ42億41百万円増加し、160億20百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は132億36百万円(前年同期は86億47百万円の収入)となりました。
これは「税金等調整前当期純利益」46億67百万円、「減価償却費及びその他の償却費」45億43百万円、「棚卸資産の増減額」13億88百万円、「減損損失」12億38百万円といった資金増加要因があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は118億88百万円(前年同期は65億70百万円の支出)となりました。
これは新規出店・既存店改装や工場生産設備等の設備投資実施による「建設仮勘定の増加及び有形固定資産の取得による支出」91億57百万円、「店舗賃借仮勘定、敷金及び保証金等の増加による支出」15億94百万円、「関係会社株式の取得による支出」3億22百万円といった資金減少要因があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は27億41百万円(前年同期は5億95百万円の支出)となりました。
これは「長期借入れによる収入」85億円、「短期借入れによる収入」65億円といった資金増加要因があった一方、「短期借入金の返済による支出」65億25百万円、「長期借入金の返済による支出」45億3百万円、「リース債務の返済による支出」6億61百万円、「配当金の支払額」4億57百万円といった資金減少要因があったこと等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
当社グループ(当社及び連結子会社、以下同じ)は、直営店で最終消費者へ牛めし・定食等を直接販売する方法(直営販売形態)及びフランチャイズ店並びにその他の取引先へ食材、消耗品等の販売を通じて、最終消費者へ牛めし・定食を販売する方法(外部販売形態)による単一業態での事業を営んでおり、セグメント別生産実績及びセグメント別販売実績を把握しておりません。
このため、生産実績及び販売実績の記載は、形態別に基づく実績によっております。
a.生産実績
当社グループは、セントラルキッチン方式により嵐山工場、富士山工場、川島生産物流センター及び六甲生産物流センターにて単一食材(主に、肉類、米類、野菜類、タレ・ソース類)を加工し店舗へ供給する単一業態による生産を行っております。
当社グループの形態別販売実績合計に対する生産実績は、次のとおりであります。
| 形態別 | 当連結会計年度 (自 令和5年4月1日 至 令和6年3月31日) | |
| 金額(千円) | 前期比(%) | |
| 肉類 | 13,723,531 | 120.5 |
| 米類 | 4,400,761 | 140.4 |
| タレ・ソース類 | 5,378,349 | 127.7 |
| 野菜類 | 3,003,192 | 109.1 |
| その他 | 4,223,705 | 107.3 |
| 合計 | 30,729,540 | 120.9 |
b.受注実績
当社グループは、受注活動を行っていないため、該当事項はありません。
c.販売実績
当社グループは、直営店で最終消費者へ牛めし・定食等を直接販売する方法及びフランチャイズ店並びにその他の取引先へ食材、消耗品の販売を通じて、最終消費者へ牛めし・定食等を販売する方法をとっております。
このように当社グループは、単一業態で事業を営んでおり、セグメント情報を記載することが困難なため形態別販売実績を記載しております。
ⅰ.形態別販売実績
| 形態別 | 当連結会計年度 (自 令和5年4月1日 至 令和6年3月31日) | 前期比 | |
| 金額(千円) | 構成比(%) | 比率(%) | |
| 国内直営店売上 | |||
| 牛めし定食事業 | 98,483,278 | 77.2 | 119.4 |
| とんかつ事業 | 17,924,856 | 14.0 | 114.6 |
| 鮨事業 | 1,504,196 | 1.2 | 134.4 |
| その他 | 1,346,792 | 1.1 | 113.9 |
| 小計 | 119,259,124 | 93.5 | 118.8 |
| 外部販売売上 | |||
| 食材売上 | 6,651,841 | 5.2 | 121.8 |
| ロイヤルティ等収益 | 77,628 | 0.1 | 81.9 |
| その他売上 | 1,622,896 | 1.2 | 256.0 |
| 小計 | 8,352,366 | 6.5 | 134.9 |
| 合計 | 127,611,491 | 100.0 | 119.7 |
(注)その他売上の主な内訳
㈱エム・テイ・テイ(修繕・メンテナンス売上等) 70,311千円
㈱エム・エル・エス(クリンリネス事業売上等) 120,601千円
上海松屋餐飲管理有限公司(飲食事業売上) 710,381千円
台灣松屋餐飲股份有限公司(飲食事業売上) 717,033千円
ⅱ.国内直営店の地域別店舗売上高実績
| 地域 | 当連結会計年度 (自 令和5年4月1日 至 令和6年3月31日) | ||
| 金額(千円) | 構成比(%) | 期末店舗数(店) | |
| 首都圏 | 70,653,232 | 59.2 | 706 |
| 関西圏 | 20,573,056 | 17.3 | 230 |
| 東海・北陸圏 | 9,176,337 | 7.7 | 101 |
| 中国・四国・九州・沖縄圏 | 8,373,421 | 7.0 | 91 |
| 北関東・甲信越圏 | 5,888,389 | 4.9 | 65 |
| 北海道・東北圏 | 4,594,686 | 3.9 | 52 |
| 合計 | 119,259,124 | 100.0 | 1,245 |
ⅲ.海外直営店の地域別店舗売上高実績
| 地域 | 当連結会計年度 (自 令和5年4月1日 至 令和6年3月31日) | ||
| 金額(千円) | 構成比(%) | 期末店舗数(店) | |
| 中華人民共和国上海市 | 710,381 | 49.8 | 7 |
| 台湾台北市 | 717,033 | 50.2 | 8 |
| 合計 | 1,427,415 | 100.0 | 15 |
ⅳ.フランチャイズ店の地域別店舗売上高実績
| 地域 | 当連結会計年度 (自 令和5年4月1日 至 令和6年3月31日) | ||
| 金額(千円) | 構成比(%) | 期末店舗数(店) | |
| 首都圏 | 325,549 | 81.9 | 3 |
| 関西圏 | 71,899 | 18.1 | 2 |
| 合計 | 397,449 | 100.0 | 5 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討事項
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績に関する分析等は、以下のとおりとなります。
a.財政状態の分析等
(単位:千円)
| 前連結会計年度(令和5年3月31日) | 当連結会計年度(令和6年3月31日) | 増減額 | |
| 総資産 | 79,697,148 | 91,120,797 | 11,423,649 |
| 流動資産 | 26,995,977 | 32,167,609 | 5,171,631 |
| 固定資産 | 52,701,170 | 58,953,187 | 6,252,017 |
| 流動負債 | 17,209,433 | 21,974,496 | 4,765,063 |
| 固定負債 | 21,084,583 | 25,272,318 | 4,187,735 |
| 純資産 | 41,403,131 | 43,873,981 | 2,470,850 |
| 自己資本比率 | 52.0% | 48.1% | △3.8% |
ⅰ.流動資産
当連結会計年度の流動資産の残高は321億67百万円となり、原材料及び貯蔵品が17億89百万円減少した一方、現金及び預金が42億41百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が13億58百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ51億71百万円増加いたしました。
ⅱ.固定資産
当連結会計年度の固定資産の残高は589億53百万円となり、新規出店や改装実施、工場生産設備などへの投資による有形固定資産が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ62億52百万円増加いたしました。
ⅲ.総資産
上記の結果、当連結会計年度の総資産の残高は911億20百万円となり、前連結会計年度末に比べ114億23百万円増加いたしました。
ⅳ.流動負債
当連結会計年度の流動負債の残高は219億74百万円となり、短期借入金の減少があった一方、未払金、1年内返済予定の長期借入金等の増加によって前連結会計年度末に比べ47億65百万円増加いたしました。
ⅴ.固定負債
当連結会計年度の固定負債の残高は252億72百万円となり、長期借入金、リース債務等の増加によって前連結会計年度末比41億87百万円増加いたしました。
ⅵ.純資産
当連結会計年度末における純資産は438億73百万円となり、利益剰余金の増加等により前連結会計年度末に比べ24億70百万円増加となりました。一方で、自己資本比率については一年内返済予定の長期借入金等の増加により、前連結会計年度末の52.0%から48.1%となっております。
b.経営成績の分析等
| 前連結会計年度 (自 令和4年4月1日 至 令和5年3月31日) | 当連結会計年度 (自 令和5年4月1日 至 令和6年3月31日) | 増減額 | 増減率 | |||
| (千円) | 売上比(%) | (千円) | 売上比(%) | (千円) | (%) | |
| 売上高 | 106,598,594 | 100.0 | 127,611,491 | 100.0 | 21,012,897 | 19.7 |
| 売上原価 | 35,862,789 | 33.6 | 43,611,731 | 34.2 | 7,748,942 | 21.6 |
| 販売費及び一般管理費 | 69,267,404 | 65.0 | 78,676,996 | 61.7 | 9,409,591 | 13.6 |
| 内人件費 | 34,341,833 | 32.2 | 40,363,939 | 31.6 | 6,022,105 | 17.5 |
| 営業利益 | 1,468,400 | 1.4 | 5,322,763 | 4.1 | 3,854,363 | 262.5 |
| 経常利益 | 3,914,262 | 3.7 | 5,978,746 | 4.7 | 2,064,484 | 52.7 |
| 特別利益 | 118,105 | 0.1 | 145,926 | 0.1 | 27,821 | 23.6 |
| 特別損失 | 1,383,612 | 1.3 | 1,457,522 | 1.1 | 73,910 | 5.3 |
| 税金等調整前当期純利益 | 2,648,755 | 2.5 | 4,667,151 | 3.7 | 2,018,395 | 76.2 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,255,139 | 1.2 | 2,915,512 | 2.3 | 1,660,372 | 132.3 |
ⅰ.売上高
当連結会計年度の売上高は、脱コロナが明確となり、国内経済活動が回復傾向となり、加えて積極的な販売促進活動により既存店売上高前年比が114.4%と前年を上回り推移いたしました。また、前年度以降の新規出店等による売上増加分が寄与したこと等により、前期比19.7%増の1,276億11百万円となりました。なお、新規出店及び既存店の改装・新業態の磨き込み・販売促進・生産性向上・外販事業の拡大・お客様の利便性向上等、様々な諸施策に取り組み、売上の向上を図ってまいります。
ⅱ.売上原価
当連結会計年度の売上原価率は、エネルギー費、各種調達価格の上昇等により、前連結会計年度の33.6%から34.2%へと上昇いたしました。なお、食材の安定的な調達と仕入単価低減のため、仕入先・仕入地域の多様化・分散化による最適化等の他、工場の稼働率の向上、自動化・機械化による効率化等、原価率適正化を図ってまいります。
ⅲ.販売費及び一般管理費
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は786億76百万円となり、前連結会計年度の692億67百万円から94億9百万円増加いたしました。また、売上高に対する比率は、前連結会計年度の65.0%から61.7%と改善しております。この主な要因は、売上高の増加による固定費の占める割合が低下したことに加え、生産性向上等によるものであります。なお、経費適正化へ向けた様々な諸施策を継続的に推進し、全社的な経費適正化を図ってまいります。
ⅳ.営業利益、経常利益
これらの結果、当連結会計年度の営業利益は前期比262.5%増の53億22百万円、経常利益は前期比52.7%増の59億78百万円となりました。この主な要因は、売上高の増加によるものであります。
ⅴ.特別損益、税金等調整前当期純利益
当連結会計年度の特別利益は、収用補償金等で1億45百万円となり、前連結会計年度の1億18百万円から27百万円増加いたしました。また、当連結会計年度の特別損失は、減損損失等で14億57百万円となり、前連結会計年度の13億83百万円から73百万円増加いたしました。
これらにより、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は46億67百万円となり、前連結会計年度の税金等調整前当期純利益26億48百万円から20億18百万円増加いたしました。
ⅵ.親会社株主に帰属する当期純利益
法人税等調整額△1億89百万円計上等により、親会社株主に帰属する当期純利益は29億15百万円となり、前連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益12億55百万円から16億60百万円増加いたしました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析におきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループにおける主な資金需要は、将来の事業展開や経営基盤強化のための新規出店や既存店舗の改装及び生産設備の増強等によるものであります。これらの設備投資資金は、内部留保金を重点配分するとともに、金融機関からの借入金により充当しております。なお、借入金のうち、短期借入金は主に営業取引に係る資金調達であり、長期借入金は主に設備投資に係る資金調達であります。
また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高から、1年以内の債務の返済に必要な流動性を確保しているものと認識しております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成におきましては、当社グループにおける過去の実績や将来の計画等を踏まえて合理的に見積りを行っておりますが、実際の結果は、将来事象の結果に特有の不確実性があるため、見積りと異なる場合があります。
なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。