有価証券報告書-第32期(令和1年6月1日-令和2年5月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度(2019年6月1日~2020年5月31日)におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善などを背景に、景気は緩やかな回復基調が継続しておりました。しかしながら、消費税率の引き上げや自然災害などの影響をはじめ、通商問題の長期化や世界経済情勢の不確実性に加え、新型コロナウイルス感染拡大により、国内における消費活動が一気に冷え込み景気は後退局面に入りました。また、日本経済とつながりのある大国間の貿易摩擦問題や、海外経済の不確実性などにより、依然として先行き不透明な状況が続いております。
小売業界におきましても、新型コロナウィルス感染拡大に伴い、店舗の臨時休業や営業時間の短縮、イベントの中止など営業機会の縮小に伴い売上が前年実績を大幅に下回る厳しい状況となりました。
このような状況の下、当社グループはお客様の健康を守り安心できる店舗運営ができるよう、店舗内のソーシャルディスタンスを促すシールを設置、レジ前にビニールカーテンの設置など、さまざまな防止策を開始いたしました。さらにはライブ配信や、オンラインでのコラボグッズ販売など、自宅にいても楽しめる新しいヴィレッジヴァンガードの形を模索し、事業活動を行ってまいりました。
このような事業活動の結果、当連結会計年度の売上高につきましては、29,267百万円と前連結会計年度と比べ4,595百万円の減収(13.6%減)となりました。売上総利益につきましては、仕入のコントロール、アウトレット店舗での在庫の消化を継続的に取り組んだものの、売上高の減少が影響し11,062百万円と1,675百万円減少(13.1%減)いたしました。販売費及び一般管理費については削減及びに効率化に取組んだ結果、営業損失は286百万円と734百万円の減益となりました。経常損失につきましても、営業損失の計上に伴い、308百万円と750百万円の減益となりました。親会社株主に帰属する当期純損失は618百万円と前連結会計年度と比べ806百万円の減益となりました。
セグメントごとの経営成績につきましては、以下のとおりであります。
(イ)ヴィレッジヴァンガード
当社は、お客様に買い物を楽しんでいただくため、独創的なワン・アンド・オンリーの空間の創造を目指しております。
各店舗では、書籍・SPICE(雑貨類)及びニューメディア(CD・DVD類)、食品、アパレル等の商材を融合させ、店舗独自の「提案」を展開しております。
主な業態店舗としては、「遊べる本屋」をコンセプトにした「ヴィレッジヴァンガード」、大人も楽しめる空間を演出したライフスタイルショップ「new style」、アウトレット業態等を運営しております。
当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高は28,645百万円と前連結会計年度と比べ4,461百万円の減収(13.5%減)となりました。売上総利益につきましては、仕入のコントロール、アウトレット店舗での在庫の消化に継続的に取り組んだものの、売上の減少が影響し10,763百万円と1,655百万円減少(13.3%減)いたしました。販売費及び一般管理費については削減及び効率化に取組んでおりますが、営業損失は303百万円と前連結会計年度と比べ743百万円の減益となりました。店舗につきましては、直営店11店を新規出店し、直営店13店、FC店1店を閉鎖したことにより、当連結会計年度の店舗数は、直営店338店、FC店5店の合計343店となりました。
(ロ)その他
株式会社Village Vanguard Webbedは、オンラインでの書籍・SPICE及びニューメディアの販売を行っております。取扱商品といたしましては、クリエーターが作成した商品、アーティストとのコラボ商品などを多く取り扱い、面白味のある商品を多数取り扱っております。
また、当社グループには海外事業といたしまして、海外子会社が2社ありますが、比利缇卡(上海)商贸有限公司につきましては、2016年3月末をもって店舗を閉鎖、TITICACA HONGKONG LIMITEDにつきましても2017年6月末をもって店舗を閉鎖、今後、順次、会社清算へ向けた手続を進めていく予定であります。
子会社(株式会社Village Vanguard Webbed及び海外子会社2社)の当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高は904百万円と前連結会計年度と比べ38百万円の増収(4.5%増)となりました。営業利益は13百万円(前連結会計年度は2百万円の営業利益)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ1,215百万円減少し、当連結会計年度末には3,396百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュフロー)
営業活動の結果使用した資金は2,736百万円(前連結会計年度は1,142百万円の収入)となりました。
これは、主に税金等調整前当期純損失553百万円、仕入債務の減少額2,996百万円があったためであります。
(投資活動によるキャッシュフロー)
投資活動の結果使用した資金は394百万円(前連結会計年度は232百万円の支出)となりました。
これは、主に有形固定資産の取得による支出150百万円、無形固定資産の取得による支出115百万円があったため
であります。
(財務活動によるキャッシュフロー)
財務活動の結果獲得した資金は1,915百万円(前連結会計年度は1,057百万円の支出)となりました。
これは、主に短期借入れによる収入2,200百万円があったためであります。
③仕入及び販売の状況
(イ)仕入実績
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
| ヴィレッジヴァンガード | 17,296 | △15.9 |
| その他 | 312 | △24.8 |
| 合計 | 17,609 | △16.0 |
(注)1 金額には、消費税等は含まれておりません。
2 セグメント間取引については、相殺消去しております。
(ロ)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
| ヴィレッジヴァンガード | 28,433 | △13.9 |
| その他 | 833 | 0.5 |
| 合計 | 29,267 | △13.6 |
(注)1 金額には、消費税等は含まれておりません。
2 セグメント間取引については、相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりでありま
す。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」をご参照ください。
②経営成績の分析
経営成績の状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。
③財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
(イ)資産
流動資産は、前連結会計年度末に比べて6.6%減少し、20,764百万円となりました。これは、現金及び預金が1,215百万円減少したことなどによるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて0.1%減少し、3,634百万円となりました。これは、有形固定資産が21百万円減少し、長期前払費用が19百万円増加したことなどによるものです。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて5.7%減少し、24,398百万円となりました。
(ロ)負債
流動負債は、前連結会計年度末に比べて8.9%減少し、8,660百万円となりました。これは、買掛金が2,997百万円減少したことなどによるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて2.5%増加し、7,836百万円となりました。これは、社債が105百万円増加したことなどによるものです。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて3.9%減少し、16,496百万円となりました。
(ハ)純資産
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて819百万円減少し、7,901百万円となりました。これは、資本金が15百万円、資本剰余金が15百万円増加し、利益剰余金が848百万円減少したことなどによるものです。
④キャッシュ・フローの状況の分析
キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
⑤資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、店舗で販売するための商品の仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、投資を目的とした資金需要は、主に店舗に関わる設備投資等であります。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金を基本としており、設備投資の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は11,851百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は3,396百万円となっております。