有価証券報告書-第31期(平成30年6月1日-令和1年5月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度(2018年6月1日~2019年5月31日)におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善などにより、緩やかな回復基調が継続しているものの、日本経済とつながりのある大国間の貿易摩擦問題や、海外経済の不確実性などにより、依然として先行き不透明な状況が続いております。
小売業界におきましては、業種業態の垣根を超えた競争の激化が進む中、真夏の記録的猛暑や、度重なる自然災害の影響などにより、個人消費は一進一退を続け、消費者マインドの低下傾向や、人件費や物流費の上昇により厳しい事業環境が続いております。
このような状況の下、当社グループは、お客様の期待に応えるべく、店舗ごとで独創的な空間を創出することを目的として「商品を発掘する楽しさ」だけではなく、「ドキドキ・ワクワクする体験」を提供すべく事業活動を行ってまいりました。店舗運営においてはコンテンツやイベントと連携し、リアルでしか体験できない独創的な空間を創出してまいりました。また、販売費及び一般管理費の削減、商品供給体制の強化及び既存商品のWEB販売などを継続的に取り組んでまいりました。
店舗につきましては、直営店8店を新規出店し、直営店18店、FC店2店を閉鎖したことにより、当社グループの当連結会計年度の店舗数は、直営店340店、FC店6店の合計346店となりました。
このような事業活動の結果、当連結会計年度の売上高につきましては、33,862百万円と前連結会計年度と比べ323百万円の減収(0.9%減)となりました。売上総利益につきましては、仕入のコントロール、アウトレット店舗での在庫の消化を継続的に取り組んだものの、売上高の減少が影響し12,737百万円と246百万円減少(1.9%減)いたしました。販売費及び一般管理費については削減並びに効率化に取り組んだ結果、営業利益は447百万円と75百万円の増益(20.3%増)となりました。経常利益につきましても、営業利益の増益に伴い、442百万円と102百万円の増益(30.2%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は188百万と前連結会計年度と比べ38百万円の減益(17.0%減)となりました。
なお、当社は、意思決定の迅速化など、環境の変化に即応できる体制の構築に加え、監督と執行を分離することによるガバナンス体制の一層の充実が当社の成長に必須と判断し、2019年1月23日に株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション分割準備会社(2019年2月22日に株式会社ヴィレッジヴァンガードに商号変更)を設立いたしました。また、2019年1月29日開催の取締役会にて、2019年6月1日を効力発生日とする当社を分割会社とする会社分割(吸収分割)により、当社の小売事業を同社に承継することを決議いたしました。
セグメントごとの経営成績につきましては、以下のとおりであります。
(イ)㈱ヴィレッジヴァンガードコーポレーション
当社は、お客様に買い物を楽しんでいただくため、独創的なワン・アンド・オンリーの空間の創造を目指しております。
各店舗では、書籍・SPICE(雑貨類)及びニューメディア(CD・DVD類)、食品、アパレル等の商材を融合させ、店舗独自の「提案」を展開しております。
主な業態店舗としては、「遊べる本屋」をコンセプトにした「ヴィレッジヴァンガード」、大人も楽しめる空間を演出したライフスタイルショップ「new style」、アウトレット業態等を運営しております。
当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高は33,106百万円と前連結会計年度と比べ360百万円の減収(1.1%減)となりました。売上総利益につきましては、仕入のコントロール、アウトレット店舗での在庫の消化に継続的に取り組んだものの、売上の減少が影響し12,418百万円と297百万円減少(2.3%減)いたしました。販売費及び一般管理費については削減及び効率化に取組んでおりますが、営業利益は440百万円と前連結会計年度と比べ12百万円の減益(2.8%減)となりました。店舗につきましては、直営店8店を新規出店し、直営店18店、FC店2店を閉鎖したことにより、当連結会計年度の店舗数は、直営店340店、FC店6店の合計346店となりました。
(ロ)その他
株式会社Village Vanguard Webbedは、オンラインでの書籍・SPICE及びニューメディアの販売を行っております。取扱商品といたしましては、クリエーターが作成した商品、アーティストとのコラボ商品などを多く取り扱い、面白味のある商品を多数取り扱っております。
また、当社グループには海外事業といたしまして、海外子会社が2社ありますが、比利缇卡(上海)商贸有限公司につきましては、2016年3月末をもって店舗を閉鎖、TITICACA HONGKONG LIMITEDにつきましても2017年6月末をもって店舗を閉鎖、今後、順次、会社清算へ向けた手続を進めていく予定であります。
子会社(株式会社Village Vanguard Webbed及び海外子会社2社)の当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高は865百万円と前連結会計年度と比べ25百万円の増収(3.1%増)となりました。営業利益は2百万円(前年同四半期は84百万円の営業損失)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ146百万円減少し、当連結会計年度末には4,612百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュフロー)
営業活動の結果獲得した資金は1,142百万円(前連結会計年度は1,198百万円の収入)となりました。
これは、主に税金等調整前当期純利益359百万円、減価償却費310百万円、仕入債務の増加額403百万円があったためであります。
(投資活動によるキャッシュフロー)
投資活動の結果使用した資金は232百万円(前連結会計年度は349百万円の収入)となりました。
これは、主に有形固定資産の取得による支出41百万円、無形固定資産の取得による支出113百万円があったためであります。
(財務活動によるキャッシュフロー)
財務活動の結果使用した資金は1,057百万円(前連結会計年度は484百万円の収入)となりました。
これは、主に長期借入れによる収入3,050百万円があったものの、長期借入金の返済による支出3,830百万円があったためであります。
③仕入及び販売の状況
(イ)仕入実績
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
| ㈱ヴィレッジヴァンガードコーポレーション | 20,559 | △1.3 |
| その他 | 415 | 0.1 |
| 合計 | 20,974 | △1.2 |
(注)1 金額には、消費税等は含まれておりません。
2 セグメント間取引については、相殺消去しております。
(ロ)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
| ㈱ヴィレッジヴァンガードコーポレーション | 33,032 | △1.1 |
| その他 | 829 | 7.0 |
| 合計 | 33,862 | △0.9 |
(注)1 金額には、消費税等は含まれておりません。
2 セグメント間取引については、相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりでありま
す。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」をご参照ください。
②経営成績の分析
経営成績の状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。
③財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
(イ)資産
流動資産は、前連結会計年度末に比べて1.2%減少し、22,243百万円となりました。これは、現金及び預金が146百万円減少したことなどによるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて3.5%減少し、3,638百万円となりました。これは、建物及び構築物が81百万円、差入保証金が21百万円減少したことなどによるものです。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて1.5%減少し、25,881百万円となりました。
(ロ)負債
流動負債は、前連結会計年度末に比べて3.2%増加し、9,510百万円となりました。これは、1年内返済予定の長期借入金が50百万円減少いたしましたが、買掛金が403百万円増加したことなどによるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて8.7%減少し、7,649百万円となりました。これは、長期借入金が730百万円減少したことなどによるものです。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて2.5%減少し、17,160百万円となりました。
(ハ)純資産
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて32百万円増加し、8,721百万円となりました。これは、資本金が14百万円、資本剰余金が14百万円、利益剰余金が26百万円増加したことなどによるものです。
④キャッシュ・フローの状況の分析
キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
⑤資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、店舗で販売するための商品の仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、投資を目的とした資金需要は、主に店舗に関わる設備投資等であります。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金を基本としており、設備投資の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は9,454百万円となっております。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は4,612百万円となっております。