四半期報告書-第56期第2四半期(令和2年6月1日-令和2年8月31日)

【提出】
2020/10/14 9:32
【資料】
PDFをみる
【項目】
37項目
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2020年3月1日~2020年8月31日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により急速な悪化が続いており、厳しい状況にありました。また、個人消費は持ち直しの動きが見られるものの、同感染症の拡大が懸念される中、景気は依然として厳しい状況で推移いたしました。
このような経営環境の中、当社グループは経営理念である「しあわせ社会学の確立と実践」のもと、主力事業である定期便事業の構造強化と次代を担う新たな事業の育成に取り組んでまいりました。
定期便事業においては、顧客との共感を基点とする継続的な関係性を重視するマーケティングを推し進めるとともに、自粛ムードが拡がる中で、日々の暮らしをより豊かに楽しめるよう、さまざまな提案を行ってまいりました。6月から8月にかけて、SNSで大きな反響があった「雨空を泳ぐミズクラゲの傘」などの独創性溢れる商品の投入や、レジ袋有料化によるニーズを的確に捉えた「レジカゴリュック」のテレビCMの実施等、各種メディアの積極的な活用によって新たな顧客との出会いの場を創出したことにより、新規顧客数は前年同期に比べて大幅に増加いたしました。また、効果的なDMの投入や継続購入型商品・サービスの拡充や販売手法の改善により、過去購買顧客の再購入数及び継続顧客数につきましても前年同期に比べて大幅に増加いたしました。売上高につきましては、「Live in comfort(リブ イン コンフォート)」や「IEDIT(イディット)」などのファッションブランドの売上げが好調に推移するとともに、身に付けるだけで姿勢美人になれる「ヨガ気分ブラ」をはじめとするインナー商品も前年同期に比べて売上げを大きく増加させました。また、外出自粛による在宅時間の増加に伴い、オリジナル手芸キットで手作りを楽しむ「Couturier(クチュリエ)」商品や、洗濯槽・排水溝クリーナーといったお掃除雑貨商品の売上げが好調に推移いたしました。
新規事業分野においては、前期に引き続き他社の物流・EC構築を支援する事業や、当社の定期便プラットフォームに取引先事業者が出品・出稿できる「FELISSIMO PARTNERS(フェリシモパートナーズ)」事業についても、前年同期に比べて売上げが大きく増加いたしました。また、神戸で生まれた新生児にギフトをお送りする「こべっこウェルカムプレゼント事業」を神戸市から受託し、売上げ増加に貢献いたしました。
これらの活動の結果、当第2四半期連結累計期間における当社グループの売上高は16,167百万円(前年同期比 18.5%増)となりました。返品調整引当金繰入額及び戻入額調整後の売上総利益は、8,778百万円(前年同期比 18.3%増)となりました。
販売費及び一般管理費につきましては、顧客数の増加によって出荷件数が増加し、それに伴い商品送料等の販売費や広告費が増加いたしました。また、減価償却費等の設備費が増加したことにより、販売費及び一般管理費は7,853百万円(前年同期比 8.7%増)となりました。これらの結果、営業利益は924百万円(前年同期比 371.4%増)となりました。
営業外損益では、受取利息等による営業外収益を39百万円計上した一方、為替差損等による営業外費用を65百万円計上したことにより、経常利益は898百万円(前年同期比 399.3%増)となりました。
これらの結果、税金等調整前四半期純利益は888百万円(前年同期比 372.5%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は761百万円(前年同期比 314.8%増)となりました。
② 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ1,308百万円増加し、32,384百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による現金及び預金の増加929百万円、季節要因による商品の増加313百万円及び当連結会計年度に完成予定の新社屋建設への投資等による有形固定資産の増加746百万円に対し、有価証券の減少793百万円となったことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末と比べ990百万円増加し、14,904百万円となりました。これは主に売上げが好調なことによる仕入れの増加に伴う支払手形及び買掛金の増加322百万円、電子記録債務の増加250百万円及び支払信託の増加150百万円によるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末と比べ317百万円増加し、17,480百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益を761百万円計上したこと等による利益剰余金の増加726百万円に対し、第1四半期連結会計期間に実施した自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の増加415百万円となったことによるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて1,004百万円増加し、13,585百万円となりました。
営業活動の結果増加した資金は1,536百万円(前年同期は175百万円の減少)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益の計上888百万円及び仕入債務の増加723百万円に対し、たな卸資産の増加314百万円となったことによるものであります。
投資活動の結果減少した資金は39百万円(前年同期比 84.7%減)となりました。これは主に有価証券の償還による収入2,000百万円に対し、有価証券の取得による支出1,000百万円、有形固定資産の取得による支出815百万円及び無形固定資産の取得による支出197百万円となったことによるものであります。
財務活動の結果減少した資金は450百万円(前年同期比 969.3%増)となりました。これは主に自己株式の取得による支出415百万円によるものであります。
(2)経営方針、経営戦略並びに事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針、経営戦略並びに事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。