四半期報告書-第57期第2四半期(令和3年6月1日-令和3年8月31日)

【提出】
2021/10/14 14:44
【資料】
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【項目】
39項目
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2021年3月1日~2021年8月31日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大により緊急事態措置及びまん延防止等重点措置が多くの都道府県で実施されるなど、先行きが不透明な状況が続いておりました。ワクチン接種も徐々に進み、個人消費については一部で持ち直しの動きが見られるものの、依然として厳しい状況が継続しておりました。
このような経営環境の中、当社グループは経営理念である「しあわせ社会学の確立と実践」のもと、主力事業である定期便事業の構造強化と次代を担う新たな事業の育成に取り組んでまいりました。
当第2四半期連結累計期間、主力事業である定期便事業におきましては、インナーやコスメ、部屋着などのカテゴリーの拡充を図ったことにより、「ヨガ気分ブラ」をはじめとするインナーブランド「flufeel(フラフィール)」の売上げが前年同期に比べて大幅に増加いたしました。また、生活雑貨関連商品やルームウェアを取り扱う「frauglatt(フラウグラット)」も、商品内容や販売方法のブラッシュアップを行ったことでブランド価値が向上し、売上げも前期比で大きく増加いたしました。個性あふれる商品を展開する「YOU+MORE!(ユーモア)」は、「ステンドグラスの傘」などがSNS上で大きな反響を呼んだことにより新規受注が増加いたしました。また、品揃拡充や継続性の高い商品の投入により顧客定着率が向上し、前期より売上げを増加させました。ファッション分野におきましては、基幹ブランドである「Sunny clouds(サニークラウズ)」、「Live in comfort(リブ イン コンフォート)」や「IEDIT(イディット)」に続くブランドの育成が進み、「avecmoi(アヴェクモワ)」と「MEDE19F(メデ・ジュウキュウ)」の二つの新ブランドの売上げが、ブランドコンセプトに則した商品開発や時機に応じた販売施策により前年対比で好調に推移いたしました。マーケティング面においては、中核価値である「ともにしあわせになるしあわせ」を基底に、他社にはないユニークな商品の開発や、コラボレーション型商品の開発を積極的に行いました。これらの商品開発とチャネル横断型マーケティングの実践により新規顧客の流入を促進いたしました。また、前年に獲得した顧客の定期便継続利用を促進するため、商品力の向上と販売手法の改善を進めたことにより、継続顧客数は前年同期に比べて大きく増加いたしました。
新規事業分野におきましては、前年に引き続き当社の定期便プラットフォームに取引先事業者が出品・出稿できる「FELISSIMO PARTNERS(フェリシモパートナーズ)」事業や、当社の保有リソースや資産を活用した他社の物流・EC構築を支援する事業の売上げが、前年同期に比べて大きく増加いたしました。
これらの活動の結果、当第2四半期連結累計期間における当社グループの売上高は16,894百万円(前年同期比 4.5%増)となりました。返品調整引当金繰入額及び戻入額調整後の売上総利益は、9,156百万円(前年同期比 4.3%増)となりました。
販売費及び一般管理費につきましては、出荷件数の増加に伴い商品送料等の販売費や広告費が増加いたしました。また、新社屋の建設によって減価償却費が増加したことにより、販売費及び一般管理費は8,225百万円(前年同期比 4.7%増)となりました。これらの結果、営業利益は930百万円(前年同期比 0.7%増)となりました。
営業外損益では、為替差益等による営業外収益を132百万円計上したことにより、経常利益は1,059百万円(前年同期比 18.0%増)となりました。これらの結果、税金等調整前四半期純利益は1,070百万円(前年同期比 20.4%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は935百万円(前年同期比 22.9%増)となりました。
② 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ2,228百万円減少し、33,495百万円となりました。これは主に前連結会計年度の本社新社屋建設に係る債務の支払い等による現金及び預金の減少1,739百万円のほか、売掛金の減少490百万円及び信託受益権の減少118百万円となったことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末と比べ3,046百万円減少し、14,615百万円となりました。これは主に前連結会計年度の本社新社屋建設に係る債務の支払い等による未払金の減少2,906百万円によるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末と比べ818百万円増加し、18,879百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上935百万円に対し、剰余金の配当106百万円を行ったこと等により利益剰余金の増加が837百万円となったことによるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて1,884百万円減少し、13,437百万円となりました。
営業活動の結果増加した資金は1,161百万円(前年同期比 24.4%減)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益の計上1,070百万円及び売上債権の減少490百万円に対し、未払金の減少498百万円となったことによるものであります。
投資活動の結果減少した資金は2,968百万円(前年同期は39百万円の減少)となりました。これは主に前連結会計年度の本社新社屋建設等による有形固定資産の取得による支出2,455百万円、新Webシステム構築等による無形固定資産の取得による支出291百万円及び投資有価証券の取得による支出209百万円となったことによるものであります。
財務活動の結果減少した資金は106百万円(前年同期比 76.3%減)となりました。これは主に配当の支払いによるものであります。
(2)経営方針、経営戦略並びに事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針、経営戦略並びに事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。