四半期報告書-第57期第1四半期(令和3年3月1日-令和3年5月31日)

【提出】
2021/07/13 10:53
【資料】
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【項目】
35項目
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2021年3月1日~2021年5月31日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が依然として大きく、ワクチン接種が始まったものの一部地域では緊急事態宣言が発出され、先行きが不透明な状況が続いておりました。個人消費については一部で持ち直しの動きは見られるものの、同感染症の終息が不透明な中、厳しい状況が長期化しておりました。
このような経営環境の中、当社グループは経営理念である「しあわせ社会学の確立と実践」のもと、相対価値対応型事業展開ではなく、絶対価値追求型経営を推進し、非同質的競争経営基盤の確立に努めてまいりました。
主力事業である定期便事業におきましては、「Sunny clouds(サニークラウズ)」や「Live in comfort(リブ イン コンフォート)」、「IEDIT(イディット)」といった基幹ファッションブランドの売上げが前年同期に比べて大幅に増加いたしました。また、「ヨガ気分ブラ」をはじめとする「flufeel(フラフィール)」のインナー商品や、「frauglatt(フラウグラット)」のホームウェアといった日々の暮らしにゆとりを与えてくれる生活雑貨関連商品の売上げも大きく伸長いたしました。さらに、手づくりファンからの根強い人気を誇る「Couturier(クチュリエ)」のオリジナル手芸キットといったホビー関連商品の売上げも前期に引き続き好調を維持いたしました。マーケティング面においては、中核価値である「ともにしあわせになるしあわせ」を基底に多種多様な価値観を切り口とした提案を重ね、他社にはないユニークな商品の開発に加えて、人気のコンテンツやキャラクター、各界オーソリティーとのコラボレーション型商品の開発を行いました。これら豊富な商品群とSNSとの連動強化やウェブコンテンツの充実を図ったことにより、顧客数は前年同期に比べて大幅に増加いたしました。特に、継続顧客数については継続購入強化に向けた商品力の向上と販売手法の改善により、前年同期を飛躍的に上回りました。
新規事業分野におきましては、当社の定期便プラットフォームに取引先事業者が出品・出稿できる「FELISSIMO PARTNERS(フェリシモパートナーズ)」事業の売上げが前年同期に比べて大幅に増加いたしました。また、当社の保有リソースや資産を活用した他社の物流及びEC支援事業につきましても、前年同期に比べて売上げが増加いたしました。
これらの活動の結果、当第1四半期連結累計期間における当社グループの売上高は8,692百万円(前年同期比 20.8%増)となりました。返品調整引当金戻入額及び繰入額調整後の売上総利益は4,686百万円(前年同期比 23.2%増)となりました。
販売費及び一般管理費につきましては、出荷件数の増加に伴い商品送料や業務手数料等の販売費が増加し、顧客数が増加したことにより媒体印刷費等の広告費も増加いたしました。また、新社屋建設に伴う減価償却費の増加により設備費が増加したことにより、販売費及び一般管理費は4,214百万円(前年同期比 11.6%増)となりました。これらの結果、営業利益は471百万円(前年同期は営業利益26百万円)となりました。
営業外損益では、為替差益等による営業外収益を95百万円計上したことにより、経常利益は564百万円(前年同期は経常利益15百万円)となりました。税金等調整前四半期純利益は574百万円(前年同期は税金等調整前四半期純利益15百万円)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は460百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失9百万円)となりました。
② 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ2,157百万円減少し、33,567百万円となりました。これは主に季節的要因による売掛金の増加187百万円及び商品の増加108百万円に対し、前連結会計年度の本社新社屋建設に係る債務の支払い等による現金及び預金の減少2,235百万円となったことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末と比べ2,516百万円減少し、15,146百万円となりました。これは主に前連結会計年度の本社新社屋建設に係る債務の支払い等による未払金の減少2,832百万円及び季節的要因等による支払信託の減少319百万円に対し、支払手形及び買掛金の増加205百万円となったことによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末と比べ359百万円増加し、18,420百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上460百万円に対し、剰余金の配当106百万円を行ったこと等による利益剰余金の増加362百万円によるものであります。
(2)経営方針、経営戦略並びに事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針、経営戦略並びに事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更等はありません。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。