四半期報告書-第56期第3四半期(令和2年9月1日-令和2年11月30日)

【提出】
2021/01/14 9:22
【資料】
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【項目】
33項目
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2020年3月1日~2020年11月30日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により急速な悪化が続いており、厳しい状況にありました。また、個人消費は持ち直しの動きが見られるものの、同感染症の拡大が懸念される中、景気は依然として厳しい状況で推移いたしました。
このような経営環境の中、当社グループは経営理念である「しあわせ社会学の確立と実践」のもと、主力事業である定期便事業の構造強化と次代を担う新たな事業の育成に取り組んでまいりました。
定期便事業においては、同感染症の終息が不透明な中においても、日々の暮らしをより豊かに楽しめるよう、引き続き顧客との共感を基点とした継続的な関係性を重視するマーケティングを推し進めてまいりました。当第3四半期連結累計期間におきましては、「Live in comfort(リブ イン コンフォート)」や「Sunny clouds(サニークラウズ)」といったファッションブランドの売上げが前年同期を大きく上回りました。また、独創性溢れる商品企画や各種マーケティング施策が奏功したことにより、生活雑貨全体の売上げも前年同期比で大きく伸長いたしました。中でも、おうち時間を快適に過ごすための生活雑貨商品やルームウェア商品の売上げが大きく増加するとともに、身に付けるだけで姿勢美人になれる「ヨガ気分ブラ」をはじめとするインナー商品や、毎日の暮らしにゆとりを与えてくれる日常服ブランド「frauglatt(フラウグラット)」などの売上げも前年同期に比べて増加いたしました。さらに、オリジナル手芸キットで手作りを楽しむ「Couturier(クチュリエ)」商品の売上げにつきましても、当累計期間を通して好調に推移いたしました。顧客数につきましては、ニーズの変化に対応した商品企画や各種メディアを積極活用した効果的なプロモーションにより、新規顧客数及び過去購買顧客の再購入数や継続顧客数が前年同期に比べて大幅に増加いたしました。
新規事業分野においては、当社の保有リソースや資産を活用した物流及びEC支援事業が前年同期に比べて売上げを大きく伸長させました。また、当社の定期便プラットフォームに取引先事業者が出品・出稿できる「FELISSIMO PARTNERS(フェリシモパートナーズ)」事業の売上げも、前年同期を上回りました。
これらの活動の結果、当第3四半期連結累計期間における当社グループの売上高は24,466百万円(前年同期比 16.9%増)となり、前年同期を大きく上回りました。また、返品調整引当金繰入額及び戻入額調整後の売上総利益は13,268百万円(前年同期比 18.0%増)となりました。
販売費及び一般管理費につきましては、売上げの増加に伴う販売費の増加や減価償却費等の設備費が増加したことにより、12,079百万円(前年同期比 8.3%増)となりました。これらの結果、営業利益は1,189百万円(前年同期比 1,122.6%増)となりました。
営業外損益では、受取利息等による営業外収益を62百万円計上した一方、為替差損等による営業外費用を97百万円計上したことにより、経常利益は1,155百万円(前年同期比 638.7%増)となりました。税金等調整前四半期純利益は1,145百万円(前年同期比 596.1%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は936百万円(前年同期比 490.4%増)となりました。
② 財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ1,983百万円増加し、33,059百万円となりました。これは主に現金及び預金の増加743百万円、季節的要因による売掛金の増加622百万円及び商品の増加586百万円に対して、合同運用指定金銭信託の償還による有価証券の減少が796百万円となったことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末と比べ1,476百万円増加し、15,390百万円となりました。これは主に季節的要因による支払手形及び買掛金の増加426百万円、電子記録債務の増加252百万円、支払信託の増加203百万円及び賞与引当金の増加179百万円となったことによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末と比べ507百万円増加し、17,669百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等による利益剰余金の増加902百万円に対して、第1四半期連結会計期間に実施した自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の増加415百万円となったことによるものであります。
(2)経営方針、経営戦略並びに事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針、経営戦略並びに事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。