四半期報告書-第60期第1四半期(2024/03/01-2024/05/31)

【提出】
2024/07/12 14:28
【資料】
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【項目】
34項目
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2024年3月1日から2024年5月31日)におけるわが国の経済は、雇用・所得環境が改善し、緩やかな回復が期待されました。一方で、原材料・エネルギー価格の高騰や円安基調による輸入コストの上昇に伴う物価高の影響を受け、個人消費の持ち直しは足踏みがみられる状況となりました。
このような経営環境の中、当社グループは経営理念である「しあわせ社会学の確立と実践」のもと、長期的視点から「顧客基盤の拡大」「顧客との継続的な関係育成」「第2の収益の柱の育成」の3点に施策と経営資源を集中し、永続的・発展的な成長基盤の構築を実行していくことにより、業績を回復させ黒字化を目指しております。
当第1四半期連結累計期間の概況といたしまして、中核事業である定期便事業におきましては、潜在顧客へのアプローチが不十分だったことによりECサイトへの流入数が減少し新規顧客獲得数が減少したことに加え、現時点では圧倒的差別力を有する商品開発がまだまだ不十分であったため、のべ顧客数が前年同期を下回り、売上高が減少いたしました。そのような中、良かった点としましては、「顧客基盤の拡大」の取組みとして、動画による新規顧客開拓に成功事例が出てきました。また、「顧客との継続的な関係育成」の取組みとして、継続型商品の投入を推進し、ファッション関連商品を中心に顧客1人あたり購入回数が回復傾向にあります。その他に、2024年5月に「フェリシモ ときめき文化祭」と称し、新作商品の展示発表会やセミナー、SNSで話題の雑貨商品のスペシャルカフェやワークショップ等のイベントを開催し、来場者からは高い満足度を得ることができ、顧客ロイヤリティを高めることに寄与いたしました。
新規事業分野におきましては、当社の定期便プラットフォームに取引先事業者が出品・出稿できる「FELISSIMO PARTNERS(フェリシモパートナーズ)」事業の防災関連商品等が好調であり、売上高が増加いたしました。また、2024年4月にリニューアルオープンいたしました神戸ポートタワー事業では、国内外より多数の観光客が来場し、来場者数が計画値を上回って推移するなど、「第2の収益の柱の育成」として、新たな収益源に位置づけられる事業に育ちつつあります。
これらの活動の結果、当第1四半期連結累計期間における当社グループの売上高は7,251百万円(前年同期比 6.9%減)となり、売上総利益は3,833百万円(前年同期比 6.9%減)となりました。
販売費及び一般管理費につきましては、定期便事業において送料単価が低い配送ルートの採用、梱包資材の改良等により物流関連費用は低減したものの、神戸ポートタワー事業において新たな業務委託料が発生したことに加え、次世代のWebシステム基盤整備の最適化や設備投資を行ったこと等により設備費が増加し、3,935百万円(前年同期比 4.8%減)となりました。
これらの結果、営業損失は102百万円(前年同期は営業損失15百万円)となりました。
営業外損益では、受取利息や為替差益などによる営業外収益を101百万円計上したことにより、経常損失は1百万円(前年同期は経常利益31百万円)となりました。税金等調整前四半期純損失は37百万円(前年同期は税金等調整前四半期純利益31百万円)となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は69百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失13百万円)となりました。
② 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ117百万円増加し、29,181百万円となりました。これは主に売掛金が419百万円増加したことに対し、現金及び預金が283百万円減少したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末と比べ298百万円増加し、10,420百万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金が401百万円増加したことに対し、支払信託が260百万円減少したことによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末と比べ181百万円減少し、18,761百万円となりました。これは主に利益剰余金の配当106百万円及び親会社株主に帰属する四半期純損失の計上69百万円により利益剰余金が176百万円減少したことによるものであります。
(2)経営方針、経営戦略並びに事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針、経営戦略並びに事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更等はありません。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。