半期報告書-第34期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2020/12/25 10:33
【資料】
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【項目】
71項目

(1)経営成績等の状況の概要
当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績等の状況
当中間会計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い4月には緊急事態宣言が発令され、外出自粛要請による国内における消費活動の冷え込み等により、景気は急速に減速いたしました。緊急事態宣言の解除後、経済活動が再開したことにより回復の兆しは見られるものの、依然として感染拡大の不安の懸念は大きく、先行きは不透明な状況が続いております。
本県経済においても、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言において休業や営業時間の短縮が実施され、個人消費の落ち込みによる企業収益の悪化、雇用環境の悪化など、厳しい状況で推移しました。
このような状況の中、当社は国等の要請を踏まえ、公共交通機関としての役割を果たすため、各駅における手指消毒液の設置や車両の抗ウイルス・抗菌加工など、感染対策を講じながら運行維持を行ってまいりましたが、学校の休校や、県外からの団体利用者等の減少、JR券の取扱いの減少などにより、当中間会計期間の営業収益は58,323千円(前年同期比52.4%減)となりました。営業費については、人件費、修繕経費や動力費の減少等により223,559千円(前年同期比18.1%減)となり、営業損失は165,235千円(前年同期比9.8%増)、経常損失は32,499千円(前年同期比170.2%増)となりました。結果として、中間純損失は新型コロナウイルス対策として国等から持続化給付金等の助成があったものの、28,862千円(前年同期比134.7%増)の計上となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
鉄道事業
鉄道事業は、地域住民の生活の足を支え、また地域内外との交流促進に不可欠な公共交通機関として、安全・安定輸送を第一に、運行を行ってまいりましたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言による学校の休校、移動自粛に伴う地元利用者の減少や県外からの団体客の減少などにより、輸送人員は190千人(前年同期比41.7%減)と大幅に減少し、営業収益は42,668千円(前年同期比52.6%減)、営業費は、車両法定検査に伴う修繕経費の減少、動力費の減少などにより、205,903千円(前年同期比15.6%減)となりました。
この結果、営業損失は163,234千円(前年同期比6.2%増)となりました。
国内旅行業
国内旅行業は、穴水駅内において営業しております。
国内旅行業は、石川県の県民宿泊割事業により手配旅行は若干増加したものの、新型コロナウイルスに伴う移動自粛により、JR券の取扱いや主催旅行の中止などにより、営業収益は1,628千円(前年同期比59.3%減)、営業費は固定経費を除き削減に努め、2,557千円(前年同期比20.2%減)となりました。
結果として営業損失は928千円(前年同期は797千円の営業利益)となりました。
物品販売業
物品販売業は、穴水町物産館「四季彩々」の営業を行っております。
営業収益は、鉄道利用者の減少や移動自粛に伴う来客数の減少、石川県の要請に基づく一時的な営業休止等により14,025千円(前年同期比50.6%減)、営業費は仕入れ等の調整により15,098千円(前年同期比41.7%減)となりました。
結果として、営業損失は1,072千円(前年同期は2,514千円の営業利益)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動や投資活動において支出があったものの、補助金の概算交付の受入により、前事業年度末に比べ172,396千円増加し、当中間会計期間末には237,504千円(前年同期末は176,807千円)となりました。
当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は132,487千円(前年同期は127,193千円の使用)となりました。
これは、主に減価償却費を除く営業損失160,454千円の計上によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は21,519千円(前年同期は79,273千円の使用)となりました。
これは、主に安全対策のための設備投資による支出23,984千円と土地の売却による収入2,465千円の計上によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は326,403千円(前年同期は347,386千円の獲得)となりました。
これは、主に補助金の概算交付の受入によるものであります。
③財政状態の分析
財政状態の分析は前事業年度末との比較で記載しております。
(流動資産)
流動資産は前事業年度末に比べ129,684千円増加し、305,069千円となりました。これは、主に当中間会計期間において補助金の概算受入額が増加し、未収金が減少したことにより、現金及び預金が増加したためであります。
(固定資産)
固定資産は前事業年度末に比べ25,312千円増加し、84,325千円となりました。これは、主に安全対策のための設備投資による建設仮勘定の計上による増加と減価償却による減少によるものであります。
(流動負債)
流動負債は前事業年度末に比べ183,579千円増加し、241,732千円となりました。これは、主に未払金の増加と補助金の概算受入により前受金が増加したことによるものであります。
(固定負債)
固定負債は前事業年度末に比べ280千円増加し、9,657千円となりました。これは、主に退職給付引当金の増加によるものであります。
(純資産)
純資産は前事業年度末に比べ28,862千円減少し、138,005千円となりました。これは、中間純損失の計上により利益剰余金が28,862千円減少したことによるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
a.鉄道事業の輸送実績
当中間会計期間末における輸送実績は、次のとおりであります。
区分前中間会計期間
(自 2019年4月1日
至 2019年9月30日)
当中間会計期間
(自 2020年4月1日
至 2020年9月30日)
営業日数183日183日
営業区間七尾~穴水七尾~穴水
営業キロ33.1km33.1km
延日キロ6,057日キロ6,057日キロ
輸送量人員(人)金額(千円)人員(人)金額(千円)前年同期比
(%)
定期外114,61948,03739,63014,39430.0
定期211,80033,179150,72024,99075.3
通勤31,3807,12830,0607,135100.1
通学180,42026,050120,66017,85568.5
運輸雑収-8,889-3,28336.9
326,41990,107190,35042,66847.4

(注)前年同期比は、金額に対する比較であります。
b.販売実績
当中間会計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当中間会計期間
(自 2020年4月1日
至 2020年9月30日)
前年同期比(%)
鉄道事業(千円)42,66847.4
国内旅行業(千円)1,62840.7
物品販売業(千円)14,02549.4
合計(千円)58,32347.6

(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2.本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社の中間財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。なお、個々の重要な会計方針及び見積りについては、「第5 経理の状況 1 中間財務諸表等 (1)中間財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載のとおりであります。
また、当社の財政状態及び経営成績に重要な影響を与える可能性がある事象につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
②当中間会計期間の経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社は、基幹事業である鉄道事業において、地域住民の生活の足を支え、また地域内外との交流促進に不可欠な公共交通機関として、安全・安定輸送を第一に取り組むとともに、鉄道事業との相乗効果を図るべく国内旅行業、物品販売業を行っております。
鉄道事業においては、沿線人口の減少に伴う地元利用者数が減少する中、増収施策として、観光列車の運行や県外からの団体客の誘客に力を入れております。当中間会計期間においては、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言により、県外からの団体客の減少、地元利用者の外出自粛や学校の休校等により利用者が大幅に減少しました。
これらにより、鉄道事業の営業収益は前年同期に比べ52.6%と大幅に減少し42,668千円となりました。一方、営業費においては、新型コロナウイルス対策関係の経費は増加しましたが、車両法定検査に係る修繕経費の減少などにより、営業費は前年同期に比べ15.6%減少の205,903千円の計上となりました。結果として、鉄道事業の営業損失は前年同期に比べ6.2%増加し163,234千円となりました。
国内旅行業においては、石川県の県民宿泊割事業により、県内の宿等の宿泊手配は若干増加したものの、新型コロナウイルス感染拡大防止による移動自粛等の影響により、主催旅行は計画できず、また、JR券の取扱いも大幅に減少し、営業収益は前年同期に比べ59.3%減少の1,628千円となり、営業損益は928千円の損失計上となりました。
物品販売業においては、穴水駅に隣接する物産館「四季彩々」を営業しておりますが、当中間会計期間は鉄道利用者の減少、移動自粛に伴う観光客の減少や石川県からの休業要請に伴う休業などにより、営業収益は前年同期に比べ50.6%減少の14,025千円となりました。営業費は仕入れ等の調整等により41.7%減少の15,098千円となったものの、営業損益は1,072千円の損失計上となりました。
当社全体としては、営業収益は58,323千円(前年同期比52.4%減)、営業費は223,559千円(前年同期比18.1%減)となり、結果として、営業損失は165,235千円(前年同期比9.8%増)となり、厳しい経営状況が続いております。
今後も、地域人口の減少や関連設備の老朽化対策など厳しい経営環境が続くと予想され、引き続き、増収施策や経費の削減に取り組むなど、経営の安定化に努めてまいります。
③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社のキャッシュ・フローの状況は、基幹事業である鉄道事業において、継続的に多額の営業損失を計上し、営業キャッシュ・フローはマイナスの状況が続いており、日々の売上のほか、関係自治体からの補助金等による支援により資金繰りが成り立っている状況であります。当中間会計期間においては、326,403千円を財務活動によるキャッシュ・フローとして計上しております。
また、事業活動における運転資金需要の主なものは、鉄道事業に係る動力費や修繕費等、その他事業における商品仕入れ、共通するものとして販売費及び一般管理費等の営業費があります。また、設備資金需要としては主に鉄道事業における列車運行の安全確保を目的とした鉄道施設への設備投資であります。

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