四半期報告書-第92期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/14 15:40
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24項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、海外情勢による景気への影響が懸念されましたが、企業収益や雇用情勢が改善するなど、緩やかな回復基調が続きました。
ホテル業界においては、新規ホテルの開業や民泊の広がり等により競合環境は激化しているものの、訪日外国人数が前年を上回るペースで推移していること等から、宿泊需要は引き続き堅調に推移しました。
こうした環境下、当社は中期経営計画(平成28年度~平成30年度)の実現に向けて、各種施策に取り組んでまいりました。
営業面では、堅調な宿泊需要を最大限取り込み、収益機会の最大化に努めました。さらに、リーガロイヤルホテル(大阪)の宿泊部門において新たにゲストサービス課を新設し、ゲストの要望事項を一括して受け付け迅速に対応することにより、顧客満足度の向上と業務効率化を図りました。
施設面では、リーガロイヤルホテル(大阪)において、メイン宴会場「光琳」と同フロアロビー一帯を昨年8~9月にかけてリニューアルオープンし、宴会の他、近年人気の高い和装のブライダル需要にも対応する空間に一新しました。また、今後インバウンドによる宿泊需要がますます増加することが見込まれるため、宿泊部門売上の最大化を実現すべく、客室を58室増室する工事を開始しました。平成30年3月中旬に完成を予定しております。
リーガロイヤルホテル東京では、昨年9月にニーズが高い中規模宴会や披露宴需要への対応として、緑豊かな庭園の眺望が魅力の宴会場「クリスタル」をオープンした他、同月にチャペル「カナホール」のリニューアルをあわせて実施することで、ブライダル需要の更なる取り込みを強化しました。
また、ホテルの新規出店として、株式会社京都JA会館が京都市南区に建設を計画している複合ビル「(仮称)JAグループ京都新ビル」内に、宿泊主体型ホテルの開業を目指し、昨年12月、株式会社京都JA会館と固定資産の賃貸借予約契約を締結しました。開業は平成32年夏を予定しています。
このように収益拡大に向け様々な施策に取り組んだ結果、宿泊部門は好調に推移したものの、宴会部門や食堂部門が減収となったことなどにより、当第3四半期連結累計期間の売上高は、30,241百万円と前年同期比357百万円の減収となりました。
損益面では、営業利益1,669百万円(前年同期比303百万円の減)、経常利益1,504百万円(前年同期比40百万円の減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,064百万円(前年同期比1,439百万円の減)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ1,395百万円減少し65,505百万円となりました。
内訳では流動資産が同972百万円減少し7,024百万円となりました。これは現金及び預金が1,012百万円減少したこと等によります。固定資産は同423百万円減少し58,481百万円となりました。これは有形固定資産が402百万円減少したこと等によります。
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,608百万円減少し50,168百万円となりました。これは借入金が976百万円減少したこと等によります。
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ1,212百万円増加し15,337百万円となりました。これは親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等によります。これにより自己資本比率は、前連結会計年度末の21.1%から23.4%になりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
特記事項はありません。