有価証券報告書-第73期(2024/04/01-2025/03/31)
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュフロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度は、ビジターの季節優待制度の廃止の影響による来場者数の減少があったものの、優待廃止によるビジターフィの増加や令和5年10月より値上げしたキャディフィが通期で寄与したことで、お客様一人当たりの単価が向上致しました。あわせて、会員の皆様にご協力いただいた開場75周年記念協賛金により、4期連続の最終黒字計上となりました。
営業収益は、来場者数は前年比で1,600名減少しましたが、季節優待廃止によるビジターフィの増加やキャディフィの値上げ等により57,229千円(前期比+7.0%)増収の876,755千円となりました。
費用の面では、派遣社員から従業員への業務の内製化に努めたことや井戸の新設により夏場の町水利用がおさえられたこと等、一部の経費が圧縮された一方で、老朽化した設備の更新等の物件費の増加や従業員の増員やキャディ給与体系の変更による人件費増加等もあり、営業費用は685,478千円(前年同期比3.0%増)、一般管理費は183,725千円(前年同期比12.0%増)の費用合計869,203千円(前年同期比4.8%増)となり、営業利益は7,552千円(前年同期比17,596千円改善)となりました。
営業外収益は、開場75周年記念協賛金や落雷被害に伴う火災保険金収入に加え、会員の親睦団体であるMGC様より乗用カートのご寄付をいただき、合計18,638千円を計上しました。営業外費用は、落雷により故障した散水用ポンプの除却や女子ロッカー改修工事の資金調達に伴う支払利息等、合計で3,274千円計上致し、この結果、経常利益は22,915千円となりました。
特別損失は旧女子ロッカー室の解体工事費用として固定資産除却損を3,600千円計上致し、この結果、税引前当期純利益は19,315千円となりました。
法人税等については、税引前当期純利益19,315千円に対し、10,555千円の租税負担が発生しておりますが、これは令和4年度より名義変更登録料の収益認識基準を変更したため、名義変更登録料の収入を一定期間で期間按分する会計上の利益と、実際に当期に収受した実収入を課税所得とする法人税法上の利益が相違していることに起因しております。一方で、この租税負担は次年度以降に営業収入へ計上する期間按分した名義変更登録料の租税負担を先払いしていることと考えられるため、将来の租税負担の前払い分を繰延税金資産として計上致しました。これにより法人税等調整額に△14,653千円を計上致し、当期純利益を23,414千円と致しました。
また、総資産合計1,376,756千円に対し、負債合計1,080,670千円、純資産合計296,086千円であり、財務健全性に支障ない財政状態を維持しているものと判断しております。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動によるキャッシュ・フローが前受金(開場75周年記念協賛金)等の増加により127,700千円増加した寄与が大きく、投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出92,310千円があったものの、当事業年度中の資金は52,828千円増加し、当事業年度末は515,168千円(前期比11.4%増加)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の営業活動の結果、増加資金は127,700千円(前期比31,598千円増)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、92,310千円(前期比16,937千円増)となりました。
主な要因は、女子浴室増築工事27,262千円、女子ロッカー改修工事15,341千円、女子ロッカー設備一式11,916千円、女子浴室給湯器11,520千円等有形固定資産の取得によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、増加資金は17,438千円(前期比1,593千円減)となりました。
女子ロッカー改修工事に伴う借入金27,000千円とコンピューター機器、グリーンモア機等に係るリース債務の返済によるものであります。
③(生産・受注及び販売の実績)
当社は、ゴルフ場事業の単一セグメントであるため、セグメント関連の記載は省略しております。
a.来場者数
b.ロッジ利用者数
C.最近2期間の収入実績
(2)(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。財務諸表の作成に当たっては、決算日における資産・負債の報告数値および偶発資産・負債の開示、ならびに報告期間における収入・費用の報告数字に影響を与える見積りについては、過去の実績や状況に応じ、合理的と見られる見積りおよび判断によって行っています。
② 当事業年度の経営成績の分析
ゴルフ業界を取り巻く環境は、中心顧客層の高齢化や新型コロナウィルス感染症に伴う行動制限の緩和による他レジャーとの競合により来場者の減少を余儀無くされている状況にあります。そのような中、当事業年度においては、女子プロテストの最終会場となったことや令和7年度にJLPGAツアー公式競技「ソニー日本女子プロゴルフ選手権」が当倶楽部で開催されることで注目度が上がり、引続き多くのお客様にご来場いただきましたが、天候不順やビジターの季節優待制度の廃止により来場者総数は35,215名で前期比1,600名減少(4.3%減)となりました。一方で、季節優待制度の廃止によるビジターフィの増加や、令和5年10月に値上げしたキャディフィが通期で寄与したことで、売上高は876,755千円、前期比57,229千円の増収(7.0%増)となりました。収益面は、開場75周年記念事業協賛金等の営業外収益18,638千円計上となり、経常利益は22,915千円、当期純利益は23,414千円と4期連続の黒字計上となりました。
③ 経営成績に重要な影響を与える要因について
台風等による倒木被害及び積雪など自然災害によるクローズを要因とする来場者数の減少、プレー料金の低価格競争への追従はゴルフ場共通の成績悪化要因として認識しております。また、当倶楽部特有の要因として、近隣の原子力関連施設の放射能漏れの風評状況は経営成績に影響を及ぼす要因となります。
④ 戦略的現状と見通し
当倶楽部の経営成績向上を図る策としては、他コースとのプレー低価格競争には一線を画し、トーナメント会場誘致等によりプロやトップアマが認める日本屈指の戦略的難コースとして改めて広報することで品格とプレー価格を維持していくことが重要と考えております。その考えに基づいた営業努力の結果、令和4年度にはプロのトーナメントやプロテストの開催を、令和7年度にはメジャー大会の開催を誘致することができました。今後も同種の競技の誘致を行うとともに、その実績を活用して経営成績向上につなげることに努めます。
⑤ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当期末資金残高は515,168千円となり、前期比52,828千円増加しております。当該資金を原資として、当社財務健全性を堅持しつつ将来におけるコースメンテナンスに備えることが必要となっております。キャッシュ・フローの状況は、「(1)経営成績等の状況の概要、②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
⑥ 経営者の問題意識と今後の方針について
当社の経営陣は、現在のゴルフ場経営を取巻く事業環境が厳しく、本県内外を問わず来場者数の増加促進が極めて重要であると認識しております。かかる状況認識に基づき、各種イベント開催や潜在的顧客を開発するための営業施策を企画立案の上その実践に尽力しております。
また当社ゴルフ場の提供するサービスやその品質を低下させることなく、諸経費の圧縮に取り組みながら、健全経営の構築に努めております。
なお、本記載において将来に関する事項は当期末時点に拠るものであります。
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュフロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度は、ビジターの季節優待制度の廃止の影響による来場者数の減少があったものの、優待廃止によるビジターフィの増加や令和5年10月より値上げしたキャディフィが通期で寄与したことで、お客様一人当たりの単価が向上致しました。あわせて、会員の皆様にご協力いただいた開場75周年記念協賛金により、4期連続の最終黒字計上となりました。
営業収益は、来場者数は前年比で1,600名減少しましたが、季節優待廃止によるビジターフィの増加やキャディフィの値上げ等により57,229千円(前期比+7.0%)増収の876,755千円となりました。
費用の面では、派遣社員から従業員への業務の内製化に努めたことや井戸の新設により夏場の町水利用がおさえられたこと等、一部の経費が圧縮された一方で、老朽化した設備の更新等の物件費の増加や従業員の増員やキャディ給与体系の変更による人件費増加等もあり、営業費用は685,478千円(前年同期比3.0%増)、一般管理費は183,725千円(前年同期比12.0%増)の費用合計869,203千円(前年同期比4.8%増)となり、営業利益は7,552千円(前年同期比17,596千円改善)となりました。
営業外収益は、開場75周年記念協賛金や落雷被害に伴う火災保険金収入に加え、会員の親睦団体であるMGC様より乗用カートのご寄付をいただき、合計18,638千円を計上しました。営業外費用は、落雷により故障した散水用ポンプの除却や女子ロッカー改修工事の資金調達に伴う支払利息等、合計で3,274千円計上致し、この結果、経常利益は22,915千円となりました。
特別損失は旧女子ロッカー室の解体工事費用として固定資産除却損を3,600千円計上致し、この結果、税引前当期純利益は19,315千円となりました。
法人税等については、税引前当期純利益19,315千円に対し、10,555千円の租税負担が発生しておりますが、これは令和4年度より名義変更登録料の収益認識基準を変更したため、名義変更登録料の収入を一定期間で期間按分する会計上の利益と、実際に当期に収受した実収入を課税所得とする法人税法上の利益が相違していることに起因しております。一方で、この租税負担は次年度以降に営業収入へ計上する期間按分した名義変更登録料の租税負担を先払いしていることと考えられるため、将来の租税負担の前払い分を繰延税金資産として計上致しました。これにより法人税等調整額に△14,653千円を計上致し、当期純利益を23,414千円と致しました。
また、総資産合計1,376,756千円に対し、負債合計1,080,670千円、純資産合計296,086千円であり、財務健全性に支障ない財政状態を維持しているものと判断しております。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動によるキャッシュ・フローが前受金(開場75周年記念協賛金)等の増加により127,700千円増加した寄与が大きく、投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出92,310千円があったものの、当事業年度中の資金は52,828千円増加し、当事業年度末は515,168千円(前期比11.4%増加)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の営業活動の結果、増加資金は127,700千円(前期比31,598千円増)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、92,310千円(前期比16,937千円増)となりました。
主な要因は、女子浴室増築工事27,262千円、女子ロッカー改修工事15,341千円、女子ロッカー設備一式11,916千円、女子浴室給湯器11,520千円等有形固定資産の取得によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、増加資金は17,438千円(前期比1,593千円減)となりました。
女子ロッカー改修工事に伴う借入金27,000千円とコンピューター機器、グリーンモア機等に係るリース債務の返済によるものであります。
③(生産・受注及び販売の実績)
当社は、ゴルフ場事業の単一セグメントであるため、セグメント関連の記載は省略しております。
a.来場者数
| 期間 | 収容能力 (人) | 種類 | 日・祝日 (人) | 土曜日 (人) | 平日 (人) | 小計 (人) | 合計 (人) | 稼働率 (%) |
| 第72期自 令和5年4月1日至 令和6年3月31日 | 43,400 | メンバー | 6,098 | 3,370 | 8,066 | 17,534 | 36,815 | 84.8 |
| ビジター | 1,137 | 3,063 | 15,081 | 19,281 | ||||
| 第73期自 令和6年4月1日至 令和7年3月31日 | 43,120 | メンバー | 6,599 | 3,110 | 7,564 | 17,273 | 35,215 | 81.7 |
| ビジター | 1,619 | 3,166 | 13,157 | 17,942 |
b.ロッジ利用者数
| 期間 | 収容能力 (人) | 種類 | 宿泊者数 (人) | 合計 | 稼働率 (%) | 摘要 |
| 第72期自 令和5年4月1日至 令和6年3月31日 | 10,230 | メンバー | 651 | 2,544 | 24.9 | |
| ビジター | 1,893 | |||||
| 第73期自 令和6年4月1日至 令和7年3月31日 | 10,164 | メンバー | 825 | 2,788 | 27.4 | |
| ビジター | 1,963 |
C.最近2期間の収入実績
| 期別 科目 | 第72期自 令和5年4月1日至 令和6年3月31日 | 第73期自 令和6年4月1日至 令和7年3月31日 | |
| 金額(千円) | 金額(千円) | ||
| 1.ゴルフ収入 | 339,838 | 368,156 | |
| 内訳 | 年会費 | 122,560 | 121,640 |
| ロッカーフィ | 8,131 | 7,715 | |
| メンバーフィ | 24,140 | 25,737 | |
| ビジターフィ | 179,206 | 207,437 | |
| 競技参加料 | 5,801 | 5,627 | |
| 2.食堂収入 | 125,577 | 123,866 | |
| 3.その他の収入 | 258,981 | 278,873 | |
| 内訳 | キャディフィ | 154,448 | 166,836 |
| 売店収入 | 8,271 | 7,896 | |
| ロッジ収入 | 9,575 | 10,387 | |
| 厚生費収入 | 18,315 | 17,501 | |
| 施設費 | 58,608 | 56,003 | |
| 雑売上 | 9,081 | 19,512 | |
| 販売手数料 | 683 | 739 | |
| 4.名義変更料 | 95,130 | 105,860 | |
| 計 | 819,526 | 876,755 | |
(2)(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。財務諸表の作成に当たっては、決算日における資産・負債の報告数値および偶発資産・負債の開示、ならびに報告期間における収入・費用の報告数字に影響を与える見積りについては、過去の実績や状況に応じ、合理的と見られる見積りおよび判断によって行っています。
② 当事業年度の経営成績の分析
ゴルフ業界を取り巻く環境は、中心顧客層の高齢化や新型コロナウィルス感染症に伴う行動制限の緩和による他レジャーとの競合により来場者の減少を余儀無くされている状況にあります。そのような中、当事業年度においては、女子プロテストの最終会場となったことや令和7年度にJLPGAツアー公式競技「ソニー日本女子プロゴルフ選手権」が当倶楽部で開催されることで注目度が上がり、引続き多くのお客様にご来場いただきましたが、天候不順やビジターの季節優待制度の廃止により来場者総数は35,215名で前期比1,600名減少(4.3%減)となりました。一方で、季節優待制度の廃止によるビジターフィの増加や、令和5年10月に値上げしたキャディフィが通期で寄与したことで、売上高は876,755千円、前期比57,229千円の増収(7.0%増)となりました。収益面は、開場75周年記念事業協賛金等の営業外収益18,638千円計上となり、経常利益は22,915千円、当期純利益は23,414千円と4期連続の黒字計上となりました。
③ 経営成績に重要な影響を与える要因について
台風等による倒木被害及び積雪など自然災害によるクローズを要因とする来場者数の減少、プレー料金の低価格競争への追従はゴルフ場共通の成績悪化要因として認識しております。また、当倶楽部特有の要因として、近隣の原子力関連施設の放射能漏れの風評状況は経営成績に影響を及ぼす要因となります。
④ 戦略的現状と見通し
当倶楽部の経営成績向上を図る策としては、他コースとのプレー低価格競争には一線を画し、トーナメント会場誘致等によりプロやトップアマが認める日本屈指の戦略的難コースとして改めて広報することで品格とプレー価格を維持していくことが重要と考えております。その考えに基づいた営業努力の結果、令和4年度にはプロのトーナメントやプロテストの開催を、令和7年度にはメジャー大会の開催を誘致することができました。今後も同種の競技の誘致を行うとともに、その実績を活用して経営成績向上につなげることに努めます。
⑤ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当期末資金残高は515,168千円となり、前期比52,828千円増加しております。当該資金を原資として、当社財務健全性を堅持しつつ将来におけるコースメンテナンスに備えることが必要となっております。キャッシュ・フローの状況は、「(1)経営成績等の状況の概要、②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
⑥ 経営者の問題意識と今後の方針について
当社の経営陣は、現在のゴルフ場経営を取巻く事業環境が厳しく、本県内外を問わず来場者数の増加促進が極めて重要であると認識しております。かかる状況認識に基づき、各種イベント開催や潜在的顧客を開発するための営業施策を企画立案の上その実践に尽力しております。
また当社ゴルフ場の提供するサービスやその品質を低下させることなく、諸経費の圧縮に取り組みながら、健全経営の構築に努めております。
なお、本記載において将来に関する事項は当期末時点に拠るものであります。