四半期報告書-第62期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、第1四半期連結会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。この変更が当第2四半期連結累計期間の業績に与える影響は軽微であります。
(1) 財政状態および経営成績の状況
①財政状態の状況
(資産)
資産の部合計は、1,049,991百万円(前期末比0.9%増)となりました。
流動資産は、有価証券の減少などにより、247,233百万円(同9.8%減)となりました。
固定資産は、有形固定資産の増加などにより、802,758百万円(同4.8%増)となりました。
(負債)
負債の部合計は、306,680百万円(同9.3%増)となりました。
流動負債は、未払金や未払法人税等の減少などにより、97,405百万円(同19.7%減)となりました。
固定負債は、社債の増加などにより、209,275百万円(同31.5%増)となりました。
(純資産)
純資産の部合計は、利益剰余金の減少などにより、743,311百万円(同2.2%減)となりました。自己資本比率
は70.8%(同2.2ポイント減)となりました。
②経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における国内経済は、新型コロナウイルス感染症流行の影響により、依然として厳しい状況にありました。ワクチン接種が進むなかで、各種政策の効果や海外経済の改善もあり、先行きについては持ち直しの動きが続くことが期待されますが、新型コロナウイルス感染症の動向が内外環境に与える影響を十分に注視する必要があります。 当社グループにおいては、新型コロナウイルス感染症流行の状況及び千葉県に発出された「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」などを踏まえ、政府・自治体からの要請に基づき当社グループの運営する東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの入園者数を制限いたしました。入園者数の制限があるなかでも、2021年4月からは東京ディズニーランド「ファンタジーランド・フォレストシアター」のオープン、デイパレード「ドリーミング・アップ!」などエンターテイメントプログラム等の再開、2021年9月からは東京ディズニーシーのアニバーサリーイベント「東京ディズニーシー20周年:タイム・トゥ・シャイン!」の開催など、体験価値や売上の向上に寄与する施策を実施いたしました。 この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高97,568百万円(前年同期比65.0%増)、営業損失19,380百万円(前年同期は営業損失24,178百万円)、経常損失18,598百万円(前年同期は経常損失24,745百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失14,191百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失30,095百万円)となりました。セグメント別の業績は次のとおりです。
(テーマパーク)
売上高は、新型コロナウイルス感染症流行防止のため、両パークにおける入園者数を制限していたものの、前年同期の一部期間においては両パークを臨時休園していたことなどから、75,172百万円(前年同期比57.1%増)と増収となりました。
営業損失は、18,067百万円(前年同期は営業損失19,321百万円)となりました。
(ホテル)
売上高は、テーマパークにおける入園者数の制限の影響で客室販売数を制限していたものの、前年同期の一部期間においてはディズニーホテルを臨時休館していたことなどから、18,038百万円(前年同期比120.7%増)と増収となりました。
営業損失は、512百万円(前年同期は営業損失3,668百万円)となりました。
(その他)
売上高は、テーマパークにおける入園者数の制限の影響があったものの、前年同期の一部期間においてイクスピアリを臨時休業したことなどにより、4,357百万円(前年同期比39.4%増)と増収となりました。 営業損失は、955百万円(前年同期は営業損失1,305百万円)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間において、財務活動によるキャッシュ・フローがプラスになったものの、営業活動によるキャッシュ・フロー及び投資活動によるキャッシュ・フローがマイナスになったことから、現金及び現金同等物の四半期末残高は、104,219百万円(前期末残高165,317百万円)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、△8,079百万円(前年同期△40,059百万円)となりました。前年同期に比べ、支出が減少した要因は、税金等調整前四半期純損失が減少したことなどによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、△99,161百万円(同△51,429百万円)となりました。前年同期に比べ、支出が増加した要因は、定期預金の預入による支出が増加したことなどによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、46,142百万円(同92,377百万円)となりました。前年同期に比べ、収入が減少した要因は、社債の発行による収入が減少したことなどによります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更を行っております。詳細は「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載しております。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
①当面の対処すべき課題の内容、対処方針及び具体的な取り組み内容
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
②会社の支配に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
今後の当社グループの事業活動における資金需要の主なものとしては、「東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテル」の新設(2021年度開業予定、投資予算額 約315億円)及び「ファンタジースプリングス」の開発(2023年度開業予定、投資予算額 約2,500億円)を予定しております。これらにより、東京ディズニーリゾートのより一層の進化を図ります。
当社グループの事業活動における運転資金及び設備投資資金については、内部資金、営業活動で獲得した資金、社債資金を主な財源とする予定であります。
社債資金については、長期資金を機動的に調達できる体制を整えておくために、2020年8月に2,000億円の社債の発行登録をいたしました。その後、2023年度開業予定の「ファンタジースプリングス」などの長期的な設備投資に対する設備投資資金に充当するために、2020年9月に1,000億円、2021年9月に500億円の社債を発行いたしました。
また、当社は従前より堅固な財務基盤を築き上げてきており、依然として先行きが不透明ななかで更なる不測の事態にも備えられる財務基盤を有しております。今後も多くの従業員を抱えながら、パークの持続的な成長に不可欠な大規模投資を予定しておりますが、手元資金に加えて、次のとおり手元流動性を確保しております。
新型コロナウイルス感染症流行の影響の長期化に伴う売上高の減少などに備え、2020年5月に2,000億円のコミットメントラインを設定いたしました。融資枠を設定することで、今後、仮に資金が必要になった場合にも機動的かつ柔軟に必要な額を調達でき、確実な手元流動性の確保が可能となります。
その他にも、2019年1月の社債発行による手元資金500億円、及び「地震リスク対応型コミットメント期間付タームローン」1,500億円の活用も可能ですが、地震リスクにも備え現時点での活用予定はありません。
また、コスト構造の見直しや固定費抑制を目的に2020年6月に組成した「コストコントロールチーム」が中心となって、着実にキャッシュアウトの抑制を実施いたしました。コスト削減や効率化の考え方が全社に浸透したことに伴い、コストコントロールチームとしての活動は2020年度で終了いたしましたが、引き続き、全社をあげて有事に対して盤石な備えを実現しつつ、コストの精査・コントロールを継続していくことで、着実な財務基盤の強化を進めております。
(1) 財政状態および経営成績の状況
①財政状態の状況
(資産)
資産の部合計は、1,049,991百万円(前期末比0.9%増)となりました。
流動資産は、有価証券の減少などにより、247,233百万円(同9.8%減)となりました。
固定資産は、有形固定資産の増加などにより、802,758百万円(同4.8%増)となりました。
(負債)
負債の部合計は、306,680百万円(同9.3%増)となりました。
流動負債は、未払金や未払法人税等の減少などにより、97,405百万円(同19.7%減)となりました。
固定負債は、社債の増加などにより、209,275百万円(同31.5%増)となりました。
(純資産)
純資産の部合計は、利益剰余金の減少などにより、743,311百万円(同2.2%減)となりました。自己資本比率
は70.8%(同2.2ポイント減)となりました。
②経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における国内経済は、新型コロナウイルス感染症流行の影響により、依然として厳しい状況にありました。ワクチン接種が進むなかで、各種政策の効果や海外経済の改善もあり、先行きについては持ち直しの動きが続くことが期待されますが、新型コロナウイルス感染症の動向が内外環境に与える影響を十分に注視する必要があります。 当社グループにおいては、新型コロナウイルス感染症流行の状況及び千葉県に発出された「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」などを踏まえ、政府・自治体からの要請に基づき当社グループの運営する東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの入園者数を制限いたしました。入園者数の制限があるなかでも、2021年4月からは東京ディズニーランド「ファンタジーランド・フォレストシアター」のオープン、デイパレード「ドリーミング・アップ!」などエンターテイメントプログラム等の再開、2021年9月からは東京ディズニーシーのアニバーサリーイベント「東京ディズニーシー20周年:タイム・トゥ・シャイン!」の開催など、体験価値や売上の向上に寄与する施策を実施いたしました。 この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高97,568百万円(前年同期比65.0%増)、営業損失19,380百万円(前年同期は営業損失24,178百万円)、経常損失18,598百万円(前年同期は経常損失24,745百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失14,191百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失30,095百万円)となりました。セグメント別の業績は次のとおりです。
(テーマパーク)
売上高は、新型コロナウイルス感染症流行防止のため、両パークにおける入園者数を制限していたものの、前年同期の一部期間においては両パークを臨時休園していたことなどから、75,172百万円(前年同期比57.1%増)と増収となりました。
営業損失は、18,067百万円(前年同期は営業損失19,321百万円)となりました。
(ホテル)
売上高は、テーマパークにおける入園者数の制限の影響で客室販売数を制限していたものの、前年同期の一部期間においてはディズニーホテルを臨時休館していたことなどから、18,038百万円(前年同期比120.7%増)と増収となりました。
営業損失は、512百万円(前年同期は営業損失3,668百万円)となりました。
(その他)
売上高は、テーマパークにおける入園者数の制限の影響があったものの、前年同期の一部期間においてイクスピアリを臨時休業したことなどにより、4,357百万円(前年同期比39.4%増)と増収となりました。 営業損失は、955百万円(前年同期は営業損失1,305百万円)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間において、財務活動によるキャッシュ・フローがプラスになったものの、営業活動によるキャッシュ・フロー及び投資活動によるキャッシュ・フローがマイナスになったことから、現金及び現金同等物の四半期末残高は、104,219百万円(前期末残高165,317百万円)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、△8,079百万円(前年同期△40,059百万円)となりました。前年同期に比べ、支出が減少した要因は、税金等調整前四半期純損失が減少したことなどによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、△99,161百万円(同△51,429百万円)となりました。前年同期に比べ、支出が増加した要因は、定期預金の預入による支出が増加したことなどによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、46,142百万円(同92,377百万円)となりました。前年同期に比べ、収入が減少した要因は、社債の発行による収入が減少したことなどによります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更を行っております。詳細は「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載しております。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
①当面の対処すべき課題の内容、対処方針及び具体的な取り組み内容
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
②会社の支配に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
今後の当社グループの事業活動における資金需要の主なものとしては、「東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテル」の新設(2021年度開業予定、投資予算額 約315億円)及び「ファンタジースプリングス」の開発(2023年度開業予定、投資予算額 約2,500億円)を予定しております。これらにより、東京ディズニーリゾートのより一層の進化を図ります。
当社グループの事業活動における運転資金及び設備投資資金については、内部資金、営業活動で獲得した資金、社債資金を主な財源とする予定であります。
社債資金については、長期資金を機動的に調達できる体制を整えておくために、2020年8月に2,000億円の社債の発行登録をいたしました。その後、2023年度開業予定の「ファンタジースプリングス」などの長期的な設備投資に対する設備投資資金に充当するために、2020年9月に1,000億円、2021年9月に500億円の社債を発行いたしました。
また、当社は従前より堅固な財務基盤を築き上げてきており、依然として先行きが不透明ななかで更なる不測の事態にも備えられる財務基盤を有しております。今後も多くの従業員を抱えながら、パークの持続的な成長に不可欠な大規模投資を予定しておりますが、手元資金に加えて、次のとおり手元流動性を確保しております。
新型コロナウイルス感染症流行の影響の長期化に伴う売上高の減少などに備え、2020年5月に2,000億円のコミットメントラインを設定いたしました。融資枠を設定することで、今後、仮に資金が必要になった場合にも機動的かつ柔軟に必要な額を調達でき、確実な手元流動性の確保が可能となります。
その他にも、2019年1月の社債発行による手元資金500億円、及び「地震リスク対応型コミットメント期間付タームローン」1,500億円の活用も可能ですが、地震リスクにも備え現時点での活用予定はありません。
また、コスト構造の見直しや固定費抑制を目的に2020年6月に組成した「コストコントロールチーム」が中心となって、着実にキャッシュアウトの抑制を実施いたしました。コスト削減や効率化の考え方が全社に浸透したことに伴い、コストコントロールチームとしての活動は2020年度で終了いたしましたが、引き続き、全社をあげて有事に対して盤石な備えを実現しつつ、コストの精査・コントロールを継続していくことで、着実な財務基盤の強化を進めております。