四半期報告書-第62期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、第1四半期連結会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。この変更が当第3四半期連結累計期間の業績に与える影響は軽微であります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①財政状態の状況
(資産)
資産の部合計は、1,091,483百万円(前期末比4.9%増)となりました。
流動資産は、現金及び預金の増加などにより、282,510百万円(同3.1%増)となりました。
固定資産は、有形固定資産の増加などにより、808,973百万円(同5.6%増)となりました。
(負債)
負債の部合計は、345,838百万円(同23.3%増)となりました。
流動負債は、未払金の増加などにより、130,333百万円(同7.4%増)となりました。
固定負債は、社債の増加などにより、215,504百万円(同35.4%増)となりました。
(純資産)
純資産の部合計は、利益剰余金の減少などにより、745,645百万円(同1.9%減)となり、自己資本比率は
68.3%(同4.7ポイント減)となりました。
②経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における国内経済は、新型コロナウイルス感染症流行による厳しい状況が続きましたが、ワクチン接種の促進の効果などもあり、持ち直しの動きがみられました。
当社グループにおいては、新型コロナウイルス感染症流行の状況及び千葉県に発出された「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」などを踏まえ、政府・自治体からの要請に基づき当社グループの運営する東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの入園者数を制限いたしました。また、自治体による緊急事態宣言解除後の段階的緩和措置が終了した10月25日以降は、入園者数の上限を段階的に引き上げて運営いたしました。
入園者数の制限があるなかでも、2021年4月からは東京ディズニーランド「ファンタジーランド・フォレストシアター」のオープン、デイパレード「ドリーミング・アップ!」などエンターテイメントプログラム等の再開、2021年9月からは東京ディズニーシーのアニバーサリーイベント「東京ディズニーシー20周年:タイム・トゥ・シャイン!」を開催するなど、体験価値や売上の向上に寄与する施策を実施いたしました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高190,313百万円(前年同期比38.8%増)、営業損失1,617百万円(前年同期は営業損失19,840百万円)、経常損失15百万円(前年同期は経常損失21,850百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失1,152百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失28,728百万円)となりました。セグメント別の業績は次のとおりです。
(テーマパーク)
売上高は、新型コロナウイルス感染症流行防止のため、両パークにおける入園者数を制限していたものの、前年同期の一部期間においては両パークを臨時休園していたことなどから、149,024百万円(前年同期比36.5%増)と増収となりました。
営業損失は、5,106百万円(前年同期は営業損失18,384百万円)となりました。
(ホテル)
売上高は、テーマパークにおける入園者数の制限の影響があったものの、前年同期の一部期間においてはディズニーホテルを臨時休館していたことなどから、34,341百万円(前年同期比55.0%増)と増収となりました。
営業利益は、4,300百万円(前年同期は営業損失378百万円)となりました。
(その他)
売上高は、テーマパークにおける入園者数の制限の影響があったものの、前年同期の一部期間においてはイクスピアリを臨時休業していたことなどから、6,946百万円(前年同期比19.9%増)と増収となりました。
営業損失は、1,050百万円(前年同期は営業損失1,224百万円)となりました。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更を行っております。詳細は「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載しております。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更は
ありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
①当面の対処すべき課題の内容、対処方針及び具体的な取り組み内容
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
②会社の支配に関する基本方針
当第3四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの事業活動における運転資金及び設備投資資金については、内部資金、営業活動で獲得した資金、社債資金を主な財源とする予定であります。
社債資金については、長期資金を機動的に調達できる体制を整えておくために、2020年8月に2,000億円の社債の発行登録をいたしました。その後、2023年度開業予定の「ファンタジースプリングス」など、長期的な設備投資に対する設備投資資金に充当するため、2020年9月に1,000億円、2021年9月に500億円の社債を発行いたしました。なお、2022年1月に300億円の社債を発行しております。
また、当社は従前より堅固な財務基盤を築き上げてきており、依然として先行きが不透明ななか、更なる不測の事態にも備えられる財務基盤を有しております。手元資金に加えて、2020年5月には新型コロナウイルス感染症による影響の長期化に備え2,000億円のコミットメントラインを設定し、2021年12月30日には足元の手元資金の状況などに鑑みて融資枠2,000億円から1,000億円の減額を実行しましたが、引き続き1,000億円の融資枠を確保しております。融資枠の確保により、仮に資金が必要になった場合にも機動的かつ柔軟に必要な額を調達できます。
その他にも、2019年1月の社債発行による手元資金500億円、及び「地震リスク対応型コミットメント期間付タームローン」1,500億円の活用も可能ですが、地震リスクにも備え現時点での活用予定はありません。
また、コスト構造の見直しや固定費抑制を目的に2020年6月に組成した「コストコントロールチーム」が中心となって、着実にキャッシュアウトの抑制を実施いたしました。コスト削減や効率化の考え方が全社に浸透したことに伴い、コストコントロールチームとしての活動は2020年度で終了いたしましたが、引き続き、全社をあげて有事に対して盤石な備えを実現しつつ、コストの精査・コントロールを継続していくことで、着実な財務基盤の強化を進めております。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①財政状態の状況
(資産)
資産の部合計は、1,091,483百万円(前期末比4.9%増)となりました。
流動資産は、現金及び預金の増加などにより、282,510百万円(同3.1%増)となりました。
固定資産は、有形固定資産の増加などにより、808,973百万円(同5.6%増)となりました。
(負債)
負債の部合計は、345,838百万円(同23.3%増)となりました。
流動負債は、未払金の増加などにより、130,333百万円(同7.4%増)となりました。
固定負債は、社債の増加などにより、215,504百万円(同35.4%増)となりました。
(純資産)
純資産の部合計は、利益剰余金の減少などにより、745,645百万円(同1.9%減)となり、自己資本比率は
68.3%(同4.7ポイント減)となりました。
②経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における国内経済は、新型コロナウイルス感染症流行による厳しい状況が続きましたが、ワクチン接種の促進の効果などもあり、持ち直しの動きがみられました。
当社グループにおいては、新型コロナウイルス感染症流行の状況及び千葉県に発出された「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」などを踏まえ、政府・自治体からの要請に基づき当社グループの運営する東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの入園者数を制限いたしました。また、自治体による緊急事態宣言解除後の段階的緩和措置が終了した10月25日以降は、入園者数の上限を段階的に引き上げて運営いたしました。
入園者数の制限があるなかでも、2021年4月からは東京ディズニーランド「ファンタジーランド・フォレストシアター」のオープン、デイパレード「ドリーミング・アップ!」などエンターテイメントプログラム等の再開、2021年9月からは東京ディズニーシーのアニバーサリーイベント「東京ディズニーシー20周年:タイム・トゥ・シャイン!」を開催するなど、体験価値や売上の向上に寄与する施策を実施いたしました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高190,313百万円(前年同期比38.8%増)、営業損失1,617百万円(前年同期は営業損失19,840百万円)、経常損失15百万円(前年同期は経常損失21,850百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失1,152百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失28,728百万円)となりました。セグメント別の業績は次のとおりです。
(テーマパーク)
売上高は、新型コロナウイルス感染症流行防止のため、両パークにおける入園者数を制限していたものの、前年同期の一部期間においては両パークを臨時休園していたことなどから、149,024百万円(前年同期比36.5%増)と増収となりました。
営業損失は、5,106百万円(前年同期は営業損失18,384百万円)となりました。
(ホテル)
売上高は、テーマパークにおける入園者数の制限の影響があったものの、前年同期の一部期間においてはディズニーホテルを臨時休館していたことなどから、34,341百万円(前年同期比55.0%増)と増収となりました。
営業利益は、4,300百万円(前年同期は営業損失378百万円)となりました。
(その他)
売上高は、テーマパークにおける入園者数の制限の影響があったものの、前年同期の一部期間においてはイクスピアリを臨時休業していたことなどから、6,946百万円(前年同期比19.9%増)と増収となりました。
営業損失は、1,050百万円(前年同期は営業損失1,224百万円)となりました。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更を行っております。詳細は「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載しております。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更は
ありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
①当面の対処すべき課題の内容、対処方針及び具体的な取り組み内容
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
②会社の支配に関する基本方針
当第3四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの事業活動における運転資金及び設備投資資金については、内部資金、営業活動で獲得した資金、社債資金を主な財源とする予定であります。
社債資金については、長期資金を機動的に調達できる体制を整えておくために、2020年8月に2,000億円の社債の発行登録をいたしました。その後、2023年度開業予定の「ファンタジースプリングス」など、長期的な設備投資に対する設備投資資金に充当するため、2020年9月に1,000億円、2021年9月に500億円の社債を発行いたしました。なお、2022年1月に300億円の社債を発行しております。
また、当社は従前より堅固な財務基盤を築き上げてきており、依然として先行きが不透明ななか、更なる不測の事態にも備えられる財務基盤を有しております。手元資金に加えて、2020年5月には新型コロナウイルス感染症による影響の長期化に備え2,000億円のコミットメントラインを設定し、2021年12月30日には足元の手元資金の状況などに鑑みて融資枠2,000億円から1,000億円の減額を実行しましたが、引き続き1,000億円の融資枠を確保しております。融資枠の確保により、仮に資金が必要になった場合にも機動的かつ柔軟に必要な額を調達できます。
その他にも、2019年1月の社債発行による手元資金500億円、及び「地震リスク対応型コミットメント期間付タームローン」1,500億円の活用も可能ですが、地震リスクにも備え現時点での活用予定はありません。
また、コスト構造の見直しや固定費抑制を目的に2020年6月に組成した「コストコントロールチーム」が中心となって、着実にキャッシュアウトの抑制を実施いたしました。コスト削減や効率化の考え方が全社に浸透したことに伴い、コストコントロールチームとしての活動は2020年度で終了いたしましたが、引き続き、全社をあげて有事に対して盤石な備えを実現しつつ、コストの精査・コントロールを継続していくことで、着実な財務基盤の強化を進めております。