四半期報告書-第63期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)

【提出】
2022/11/14 14:10
【資料】
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【項目】
38項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態および経営成績の状況
①財政状態の状況
(資産)
資産の部合計は、1,115,681百万円(前期末比2.6%増)となりました。
流動資産は、有価証券の増加などにより、292,208百万円(同7.7%増)となりました。
固定資産は、有形固定資産の増加などにより、823,473百万円(同1.0%増)となりました。
(負債)
負債の部合計は、334,476百万円(同1.2%増)となりました。
流動負債は、未払法人税等の増加などにより、89,597百万円(同5.1%増)となりました。
固定負債は、長期借入金の減少などにより、244,878百万円(同0.2%減)となりました。
(純資産)
純資産の部合計は、利益剰余金の増加などにより、781,205百万円(同3.3%増)となりました。
自己資本比率は70.0%(同0.4ポイント増)となりました。
②経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における国内経済は、経済社会活動の正常化が進む中で、持ち直しの動きがみられました。ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる中、引き続き世界的な金融引締めの影響による海外景気の下振れや、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。
当社グループにおいては、「遊園地・テーマパークにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」で求められるソーシャルディスタンスが「前後左右ともに人と人とが触れ合わない程度の間隔」に緩和されたことを受け、当社グループの運営する東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの入園者数の上限を段階的に引き上げて運営をいたしました。前年同期は、千葉県に緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発出され、政府・自治体からの要請を踏まえて入園者数を制限していたため、当第2四半期連結累計期間の入園者数は大幅に増加いたしました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高204,043百万円(前年同期比109.1%増)、営業利益37,993百万円(前年同期は営業損失19,380百万円)、経常利益38,584百万円(前年同期は経常損失18,598百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益26,459百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失14,191百万円)となりました。セグメント別の業績は次のとおりです。
(テーマパーク)
4月から6月まで東京ディズニーランドでは3年ぶりとなる春のスペシャルイベント「ディズニー・イースター」を開催したほか、東京ディズニーシーでは9月3日まで「東京ディズニーシー20周年:タイム・トゥ・シャイン!」を、9月15日からは、両パークにおいて「ディズニー・ハロウィーン」を開催するなど、期間を通じて様々なスペシャルイベントを実施いたしました。
また、両パークにおいて5月19日より有料のサービス「ディズニー・プレミアアクセス」を導入し、ゲストが体験したい施設を時間を指定して予約し、短い待ち時間で体験できるようになりました。
売上高は、制限の緩和により入園者数が増加したことや、ゲスト1人当たり売上高が増加したことにより、164,600百万円(前年同期比119.0%増)となりました。
人件費や諸経費等の費用は増加したものの、売上高が増加したことなどにより、営業利益は31,343百万円(前年同期は営業損失18,067百万円)となりました。
(ホテル)
売上高は、4月5日より新たに東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテルがオープンしたことや、前年同期においてはテーマパークにおける入園者数の制限の影響で客室販売数を制限していたことなどから、33,842百万円(前年同期比87.6%増)となりました。
営業利益は、東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテルの開業に伴う費用などが増加したものの、売上高が増加したことにより6,943百万円(前年同期は営業損失512百万円)となりました。
(その他)
売上高は、モノレールの利用者数の増加によりモノレール事業の売上高が増加したことなどから、5,600百万円(前年同期比28.5%増)となりました。
営業損失は、428百万円(前年同期は営業損失955百万円)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間において、営業活動によるキャッシュ・フローがプラスになったものの、投資活動によるキャッシュ・フロー及び財務活動によるキャッシュ・フローがマイナスになったことから、現金及び現金同等物の四半期末残高は、124,257百万円(前期末残高129,868百万円)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、50,303百万円(前年同期△8,079百万円)となりました。前年同期に比べ、収入が増加した要因は、税金等調整前四半期純利益を計上したことなどによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、△50,867百万円(同△99,161百万円)となりました。前年同期に比べ、支出が減少した要因は、定期預金の払戻による収入が増加したことなどによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、△5,047百万円(同46,142百万円)となりました。前年同期に比べ、支出が増加した要因は、社債の発行による収入が減少したことなどによります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
①当面の対処すべき課題の内容、対処方針及び具体的な取組み内容
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
②会社の支配に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
今後の当社グループの事業活動における資金需要の主なものとしては、東京ディズニーシーにおける「ファンタジースプリングス」の開発(後述の「第4 経理の状況」「1 四半期連結財務諸表」「注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおり2024年度第1四半期開業予定、投資予算額 約3,200億円)、東京ディズニーランドにおける「スペースマウンテン」および周辺環境の一新(2027年開業予定、投資予算額 約560億円)を予定しております。これらにより、東京ディズニーリゾートのより一層の進化を図ります。
当社グループの事業活動を行う上で必要となる運転資金及び設備投資資金については、営業活動によるキャッシュ・フローを主とした内部資金を主な財源とし、必要に応じて金融機関等からの借入や、社債発行等による資金調達も検討いたします。
なお、「ファンタジースプリングス」など、長期的な設備投資に対する設備投資資金として、前期までに社債発行により計1,800億円の資金を調達いたしました。また、2020年9月に設定いたしました社債発行登録枠が2022年8月31日をもって期限を迎えたため、コロナ禍の影響により不透明な環境が続く場合など、仮に今後資金が必要になった場合にも、機動的かつ柔軟に必要な金額を調達できるよう、2022年9月1日より新たに1,500億円の社債の発行登録をいたしました。
その他、地震災害等の有事に対しても、2019年1月の社債発行による手元資金500億円、及び「地震リスク対応型コミットメント期間付タームローン」1,500億円により備えております。
引き続き、全社をあげて有事に対して盤石な備えを実現しつつ、コストの精査・コントロールを継続していくことで、着実な財務基盤の強化を進めております。