有価証券報告書-第50期(令和3年6月1日-令和4年5月31日)

【提出】
2022/08/30 15:24
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【項目】
76項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況
の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度の景況を概観しますと、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に和らぐ中、世界経済は総じて回復基調となりました。もっとも、新型コロナウイルスの変異株による波状的な感染再拡大に伴う経済活動の抑制に加えて、人手不足や物流の混乱といった供給制約、原油をはじめとする資源価格の上昇等によるインフレ高進が重石となり、回復ペースは緩やかなものとなりました。特に、本年2月以降はロシア・ウクライナ情勢の悪化などにより、先行き不透明な状況が続いています。
日本経済は、新型コロナウイルス感染症が引き続き成長の足かせとなったものの、全体としてみれば持ち直しの基調で推移しました。半導体部品等の供給制約による影響を残しつつも、輸出や鉱工業生産が緩やかに増加したほか、企業収益や景況感が全体として改善を続ける中、製造業を中心に設備投資の回復基調が持続しました。一方、新型コロナウイルス感染症対策として行動制限措置が繰り返されたため、個人消費はサービス消費を中心に一進一退の推移となりました。
また、金融市場では、ドル円相場は日米の金融政策のスタンスの違い等を反映し円安基調に転換し、本年3月以降急速な円安が進み、5月には130円台まで円安となりました。日経平均株価は昨年9月に一時3万円台に回復したものの、その後の国内外の金利上昇及びロシア・ウクライナ情勢を巡る先行きの不透明感から、本年3月に一時2万5千円を割り込みました。わが国の長期金利は年度の前半は低位で推移した後、米国の金融政策正常化の前倒し観測等を背景に、本年3月には一時0.25%台へ上昇しましたが、日本銀行の金利抑制策により、5月には0.21%台まで低下しました。
企業の資金運用は、各国の金融政策、経済政策及びロシア・ウクライナ情勢、新型コロナウイルス感染症の状況等によって大きく影響を受ける難しい状態が続いております。
このような状況の中で、冠婚葬祭互助会業界の業況は一昨年3月からの新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、冠婚儀式の減少や葬儀の小規模化等、事業環境は厳しい状況が続いておりますが、まん延防止等重点措置の解除、経済活動の再開に伴い、業績回復の兆しがみられます。
第99基準日(令和4年3月31日)におけるわが国全国互助会240社の前受金残高は、第97基準日(令和3年3月31日)比0.4%減の2兆4,668億円と108億円の減少となりました。
第99基準日(令和4年3月31日)における当社の契約先互助会151社の前受金残高は、第97基準日(令和3年3月31日)比0.3%減の2兆2,437億円と68億円減少しました。
当社の当事業年度の業績を報告いたします。
当社の契約先は互助会151社で、契約残高は前年度比0.2%減の7,792億円と16億円の減少となりました。
損益状況は次のとおりであります。
営業収益は、契約額が減少したことにより、前年度比微減の1,433百万円となりました。
営業費用は、前年度比27.4%減の1,116百万円を計上しました。これは、債務保証損失引当金繰入が前年度比402百万円減少したことにより営業費用全体として減少したものであります。
以上の結果、316百万円の営業利益となりました。
営業外収益は、受取配当金、有価証券利息及び投資有価証券運用益の合計1,661百万円、ならびにテナントからの受取賃貸料等101百万円の合計1,762百万円を計上しました。
営業外費用は、劣後債の社債利息41百万円、社屋の賃貸収入原価49百万円等で合計92百万円を計上しました。
以上の結果、経常利益は、前年度比15.3%減の1,986百万円となりました。
特別損失として投資有価証券評価損14百万円を計上しました。
当期純利益は、前年度比0.5%増の1,371百万円となりました。
中期経営計画の達成状況に関する認識及び分析は次のとおりです。
令和3年7月に策定した「中期経営計画(令和3年度~令和5年度)」の期間においては、最終年度で保証契約残高は7,809億円以上、保証基盤額(受託事業基金と純資産の合計額)は1,015億円以上という目標を掲げておりますが、初年度の当期においては、保証契約残高は7,792億円、保証基盤額は979億円となりました。引き続き保証事業及び資産運用において収益力の強化策を実行し保証基盤の充実を図ってまいります。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、2,999百万円となり、前事業年度末に比べ1,696百万円減少しました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動で得られた資金は1,151百万円となりました。これは営業収入1,426百万円、利息及び配当金の受取りと利息の支払いによる収入額572百万円、受託事業基金の受入れによる収入277百万円及びその他営業支出等1,125百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動で得られた資金は7,250百万円となりました。これは投資有価証券の取得における支出が3,301百万円ありましたが、投資有価証券の売却による収入1,816百万円及び投資有価証券の償還による収入8,700百万円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動で使用した資金は10,098百万円となりました。これは普通株式の配当及び第一種優先株式の配当による支出98百万円及び社債の償還による支出10,000百万円を行ったことによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 販売方法
当社の前受業務保証金供託委託契約業務は、供託委託契約者(互助会)より毎年3月末日及び9月末日を基準日とする契約について申込を受け、これを審査のうえ、経済産業大臣によって承認された受託限度額の範囲内で前受業務保証金供託委託契約を締結します。この間、受託手数料の領収と受託事業基金の預託を受けます。
当社は、前受業務保証金供託委託契約書の正本を委託者に交付し、委託者はこの写を前受業務保全措置届出書に添付して各基準日から50日以内に経済産業大臣に提出し保全措置を終わることとなります。
なお、この手続きの流れを示せば次のとおりであります。
0102010_001.png
b. 供託受託契約状況
供託受託契約状況は次のとおりであります。
期別前事業年度
(自 令和2年6月1日
至 令和3年5月31日)
当事業年度
(自 令和3年6月1日
至 令和4年5月31日)
区分供託受託契約額供託受託契約残高
令和3年5月31日現在
供託受託契約額供託受託契約残高
令和4年5月31日現在
件数
(件)
金額(千円)件数
(件)
金額(千円)件数
(件)
金額(千円)件数
(件)
金額(千円)
3061,562,749,392153780,947,9643031,560,103,018151779,254,926
3061,562,749,392153780,947,9643031,560,103,018151779,254,926

(注)供託受託契約の契約期間は6ヶ月であるため、供託受託契約額は2基準日の合計額であります。
c. 供託受託契約実績及び収入手数料
供託受託契約実績及び収入手数料は次のとおりであります。
項目前事業年度
(自 令和2年6月1日
至 令和3年5月31日)
当事業年度
(自 令和3年6月1日
至 令和4年5月31日)
区別収入手数料
(千円)
収入手数料
(千円)
件数・金額(件)3061,434,5613031,426,573
供託受託契約額(千円)1,562,749,3921,560,103,018
供託受託契約残高(A)(千円)780,947,964779,254,926
供託受託契約限度額(B)
(千円)
2,462,350,3502,447,840,448
供託受託契約限度額に対する供託受託契約残高の比率
(A)/(B)(%)
31.731.8

(注)収入手数料は非課税につき消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度の末日現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a. 資産
当事業年度末の資産合計につきましては100,412百万円となり、前事業年度末に比べ11,117百万円減少しま
した。これは主に投資有価証券の減少によるものであります。
b. 負債
当事業年度末の負債合計につきましては56,646百万円となり、前事業年度末に比べ10,259百万円減少しまし
た。これは主に流動負債の1年内償還予定の社債の償還によるものであります。
c. 純資産
当事業年度末の純資産合計につきましては43,766百万円となり、前事業年度末に比べ857百万円減少しまし
た。これは主に当期純利益の計上があったものの、その他有価証券評価差額金の減少によるものであります。
経営成績については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。なお、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」及び「2 事業等のリスク」をあわせてご参照ください。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社の当事業年度のキャッシュ・フローの状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・
フローの状況」に記載しております。
当社の資本の財源及び資金の流動性については、運転資金需要のうち主なものは、人件費等の経費であり内部
資金により調達しております。当社は事業上必要な流動性と資金源泉を安定的に確保することを基本方針として
おります。流動資産から流動負債を差し引いた運転資本については、当事業年度末現在において55億円の超過と
なっております。
長期資金需要につきましては、内部資金により調達することを基本方針としております。当事業年度末におい
て、設備投資等の重要な支出の予定はありません。
また、当事業年度末現在において、有価証券及び投資有価証券の残高は932億円となっております。資産運用に
つきましては、「安全性」「効率性」「流動性」を重視した資産運用方針に基づき、外部専門機関への運用委託
を原則とし、投資適格債券、不動産投資信託、株式等によるインカムゲインを重視した「ポートフォリオ運用」
を基本とし、社内の業務方法書及び資産運用の基本方針に則り、特に「安全性」に注意を払い運用しておりま
す。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。こ
の財務諸表の作成に当たって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いており
ますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについて
は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおり
であります。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響や収束時期等を含む仮定に関する情報は、「第5 経理の状況 1 財
務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載しております。

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