有価証券報告書-第57期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当期の経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による社会・経済活動の急激な停滞の影響から景気及び先行きは非常に厳しい状況となりました。経済活動の再開に伴い足下の景気動向には持ち直しの動きがみられるものの、依然として先行きは不透明な状況が続いております。年明け以降は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大にともない、再度の緊急事態宣言がなされ、企業の業況は慢性的に悪化しています。
当社グループはこの様な環境のもと、モジュール・システム建築事業におきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を大きく受け、事務所、工場、倉庫、店舗等、大型の民間設備投資の停滞により受注が一時的に落ち込みましたが、対面とリモート式を併用した積極的な営業活動や、地場の建設会社のM&Aによるシナジー効果を活用した情報収集活動により中小型建築の受注を強化してまいりました。
ユニットハウス事業におきましては、コロナ渦による「仮設外来診療所」や「仮設PCR検査所」などの需要を積極的に取り込んだ結果、レンタルは堅調に推移し、また、TVコマーシャルによるブランディング等を行い、常設展示場を含んだ販売にも注力し需要の拡大に努めてまいりました。
その結果、当連結会計年度における売上高は293億8千4百万円(前年同期比1.3%増)、営業利益は42億8千
2百万円(前年同期比21.1%増)、経常利益は45億3千7百万円(前年同期比22.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は30億3千6百万円(前年同期比44.2%増)となりました。
セグメント別の概要は次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントごとの業績を適切に評価するため、従来、「全社費用」に含めておりました経費の一部を各報告セグメントに配分する方法に変更をしており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後の組み替えた数値で比較しております。
(ユニットハウス事業)
ユニットハウス事業におきましては、販売は常設展示場での特注ハウスの品揃え強化、ならびに継続的なキャンペーンを実施し販売拡大に努めてまいりました。レンタルは引き続き堅調な需要に対応するため、期初より自社・委託工場の生産能力増強で生産棟数を拡大し、閑散期に全国への配備を完了させる施策にて機会損失を徹底的に撲滅した結果、年間を通じて高い稼働率で推移しました。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、オリンピック開催が一年繰り延べとなり、関連受注案件の引き渡しも繰り延べとなりましたが、コロナ渦による医療機関への「仮設外来診療所」や「仮設PCR検査所」などの需要にも対応してまいりました。
その結果、当事業のセグメント売上高は241億4千5百万円(前年同期比5.8%増)となりました。またセグメント利益は、レンタル稼働率向上などしたことにより38億8千万円(前年同期比18.9%増)となりました。
(モジュール・システム建築事業)
モジュール・システム建築事業におきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による大型民間設備投資需要の減退により受注が減退する中で、小中型案件の積極的受注活動を行いました。また地場の建設会社のM&Aを実施し、シナジー効果を最大限活用した新規分野の開拓ならびに情報収集活動を強化しました。
海外におきましては、タイにおいても新型コロナウイルスの影響を大きく受けましたが、新築案件はもちろん、既存建屋の補修工事や営繕工事の受注活動を積極的に行いました。
その結果、当事業のセグメント売上高は、40億7千3百万円(前年同期比17.2%減)となりました、また、セグメント利益は採算性の高い中小型建築の受注により、4億2千1百万円(前年同期比27.8%増)となりました。
(建設機械レンタル事業)
建設機械レンタル事業におきましては、営業エリアである北海道南部においても新型コロナウイルスの影響を受けて建設市場の公共工事発注金額は減少、民間設備投資においても同様に発注時期の遅れ等が発生しました。
そのような中、地域に密着した営業活動の強化と貸与資産管理の緻密化と資産効率の向上を図ってまいりました結果、当事業のセグメント売上高は11億6千4百万円(前年同期比8.4%減)となりました。また、セグメント利益は、4千9百万円(前年同期は3百万円のセグメント損失)となりました。
当期の財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ4億1千6百万円減少し、247億4千3百万円となりました。その主な要因は、電子記録債権が2億3千2百万円増加した一方、現金及び預金が3億5千9百万円、受取手形が2億1千1百万円、売掛金が1億2千万円それぞれ減少したこと等によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ39億7百万円増加し、286億6千5百万円となりました。その主な要因は、投資有価証券が34億7百万円、貸与資産が5億6千6百万円それぞれ増加した一方、繰延税金資産が5億2千1百万円減少したこと等によるものであります。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ34億9千1百万円増加し、534億9百万円となりました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ6億1千5百万円減少し、44億4千4百万円となりました。その主な要因は、未払法人税等が3億1百万円、買掛金が1億1千2百万円、それぞれ増加した一方、未払金が9億4千2百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ7億1千2百万円増加し、8億9千2百万円となりました。その主な要因は長期借入金が5億8千7百万円、その他の固定負債が1億8千9百万円、それぞれ増加したこと等によるものであります。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べ9千7百万円増加し、53億3千6百万円となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ33億9千4百万円増加し、480億7千2百万円となりました。その主な要因は、利益剰余金が21億1百万円、その他有価証券評価差額金が12億2千1百万円、資本剰余金が5億1千4百万円それぞれ増加した一方、自己株式が4億4千万円増加したこと等によるものであります。
この結果、自己資本比率は、90.0%となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に関する情報
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ3億5千9百万円減少し、142億1千5百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、31億4千5百万円(前年同期比25.6%増)となりました。主な増加要因は税金等調整前当期純利益が45億4千3百万円、減価償却費が30億5千6百万円等であり、主な減少要因は貸与資産の取得による支出が34億1千4百万円、法人税等の支払額が12億2千3百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は31億4千8百万円(前年同期比9.9%減)となりました。主な増加要因は投資有価証券の売却による収入が7億3千5百万円等であり、主な減少要因は投資有価証券の取得による支出が33億8千万円、社用資産の取得による支出が4億2千4百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は3億5千1百万円となりました。増加要因は自己株式の処分による収入が5億8千6百万円であり、主な減少要因は配当金の支払額が9億3千5百万円等によるものであります。
(資本の財源及び資金の流動性)
当社グループの事業活動の財源は営業活動から得る収益となっております。設備投資や運転資本充当や配当の支払いなどに利用しております。また、持続的な事業拡大にむけて必要な資金についても営業活動から得る収益の範囲で行っております。
当連結会計年度の現金及び預金残高が142億1千5百万円であり、当社グループの事業活動を円滑に維持して行く上で十分な手許資金を有しており、将来の資金需要に対しても不足が生じる懸念は少ないと判断しております。また、新型コロナウイルス感染症を起因とする懸念も少ないと判断しております。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は、製造原価であります。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.ユニットハウス事業については見込み生産を行っているため、受注実績を記載しておりません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
なお、総販売実績に対する割合が100分の10以上となる販売先はありません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1)財政状態
(資産合計)
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ34億9千1百万円増加の534億9百万円(前連結会計年度末は499億1千7百万円)となりました。
流動資産は247億4千3百万円(前連結会計年度末は251億5千9百万円)となりました。これは主に、電子記録債権が2億3千2百万円増加した一方、現金及び預金が3億5千9百万円、受取手形が2億1千1百万円、売掛金が1億2千万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
固定資産は、286億6千5百万円(前連結会計年度末は247億5千7百万円)となりました。これは主に、投資有価証券が34億7百万円、貸与資産が5億6千6百万円それぞれ増加した一方、繰延税金資産が5億2千1百万円減少したこと等によるものであります。
当社グループは、鉄骨を主構造とするユニットハウス、プレハブ・システム建築の製造・販売及び請負工事業をコア事業として営んでおります。コア事業の拡大と事業効率の向上によって、当社グループ事業全体の発展を図るとともに、全国すべての地域において貢献できる企業としての確固たる事業基盤を構築するために、取引先との協力関係の更なる強化及び構築を進めております。取引先との協業の更なる発展及び安定的な事業基盤構築のための関係構築及び関係強化を進めております。また、ユニットハウス事業の主要資産である貸与資産は、前連結会計年度から増加しています。これは貸与レンタルと中古資産の販売強化を図るため生産棟数を強化したことによります。ユニットハウス事業は現況において、収益のコア事業であり、販売収入・レンタル収入の強化とともに、貸与資産の増加に今後も取り組んでまいります。
(負債合計)
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ9千7百万円増加の53億3千6百万円(前連結会計年度末は52億3千9百万円)となりました。
流動負債は44億4千4百万円(前連結会計年度末は50億5千9百万円)となりました。これは主に、未払法人税等が3億1百万円、買掛金が1億1千2百万円それぞれ増加した一方、未払金が9億4千2百万円減少したこと等によるものであります。
固定負債は8億9千2百万円(前連結会計年度末は1億7千9百万円)となりました。その主な要因は、長期借入金が5億8千7百万円、その他の固定負債が1億8千9百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ33億9千4百万円増加の480億7千2百万円(前連結会計年度末は446億7千8百万円)となりました。これは主に、利益剰余金が21億1百万円、その他有価証券評価差額金が12億2千1百万円、資本剰余金が5億1千4百万円それぞれ増加した一方、自己株式が4億4千万円増加したこと等によるものであります。この結果、自己資本比率は、90.0%となりました。
2)経営成績
(売上高)
当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ3億6千5百万円増加の293億8千4百万円となりました。
前連結会計年度比においては、ユニットハウス事業が5.8%の増加となりましたが、モジュール・システム建築事業が17.2%の減少、建設機械レンタル事業は8.4%の減少となりました。ユニットハウス事業は収益のコア事業であったなかで、レンタルの事業生産性が向上した成果であります。モジュール・システム建築事業は第二のコア事業に育てる過程の成果であり、建設機械レンタル事業は受注高を伸ばすために地域密着営業活動を強化してまいります。
(売上原価、販売費及び一般管理費)
売上原価は、前連結会計年度に比べ5億3千1百万円減少の174億5千2百万円となりました。
売上高の伸張と売上原価の伸張は売上原価圧縮にて反比例的に推移しております。当連結会計年度の原価率は59.4%、前連結会計年度は62.0%と2.6%減少となりました。モジュール・システム建築事業の粗利率の高い中小型建築の受注が増加したことに伴い、当連結会計年度の売上原価を抑制している以外に、売上原価に特筆すべき事項はありません。
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ1億5千万円増加の76億4千9百万円となりました。
売上高の伸張と販売費及び一般管理費の伸張は比例的に推移しております。
前連結会計年度に比べ比較的に増加している広告宣伝費は、ブランディングを狙いテレビCMを継続しております。運送費はユニットハウス事業の旺盛なレンタル対応に向けた物流体制を構築するうえで、稼働ピークを迎える時期の前から、計画的に自社工場より不足予定地域へ運送したことにより増加しております。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度末に比べ9億3千万円増加の30億3千6百万円となりました。
営業外収益、営業外費用において特筆すべき事項はありません。
特別利益、特別損失において特筆すべき事項はありません。
当社グループのセグメントの概要については、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの経営に影響を与える要因としましては、公共工事予算ならびに民間設備投資金額の推移があります。公共投資は底堅く推移しており、民間設備投資は減少傾向となりました。1年繰り延べとなりました2021年の東京オリンピック開催に向けた建設需要が具体的に発注されてきており、年明け以前までは経済不安定感から、企業業績の改善が進み、経営環境は安定しておりました。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症の拡大、新たな変異ウイルス猛威の懸念にともない、緊急事態宣言も再度延長となり、依然不安定な状況は続いております。
なお、主要な取り組みの成績の認識としましては、民間受注と官公庁受注の売上高計画達成率は58.8%、展示場受注の売上計画達成率は88.0%となっており、当社グループは、着実に売上高計画を達成すべく、技術者の育成に着眼をおき、社員の資格取得を積極的に支援することで技術者不足の解消に努めてまいります。また、モジュール・システム建築事業のさらなる拡大のためのM&Aや協業体制の推進による人材確保や人材の効率化を図ります。
レンタル事業における主要な取り組み成績の認識としましては、稼働率計画達成率は92.7%となっており、計画を達成すべく豊富な手元資金を背景に、拡大する需要に対応し、積極的な貸与資産への設備投資実行とスピード感をもって取り組んでまいります。
ユニットハウス事業、モジュール・システム建築事業が低層建築市場における「軽量鉄骨ゼネコン」の確立を目指してまいります。
c.資金の財源及び資金の流動性
当社の資金需要の主なものは、設備投資や投資から回収まで数年を要する貸与資産などの長期資金需要と、製品製造のための原材料の購入のほか、製造費用、販売費及び一般管理費等の運転資金需要であります。
当社の資本の財源及び流動性については、事業活動に必要な現金を安定的に確保することを基本としております。
資金調達につきましては自己資金を基本としております。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当期の経営成績の状況
| (単位:百万円) | |||||
| 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に 帰属する 当期純利益 | 1株当たり 当期純利益 (円、銭) | |
| 当連結会計年度 | 29,384 | 4,282 | 4,537 | 3,036 | 194.88 |
| 前連結会計年度 | 29,018 | 3,536 | 3,717 | 2,105 | 135.78 |
| 前年同期間増減率(%) | 1.3 | 21.1 | 22.0 | 44.2 | 43.5 |
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による社会・経済活動の急激な停滞の影響から景気及び先行きは非常に厳しい状況となりました。経済活動の再開に伴い足下の景気動向には持ち直しの動きがみられるものの、依然として先行きは不透明な状況が続いております。年明け以降は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大にともない、再度の緊急事態宣言がなされ、企業の業況は慢性的に悪化しています。
当社グループはこの様な環境のもと、モジュール・システム建築事業におきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を大きく受け、事務所、工場、倉庫、店舗等、大型の民間設備投資の停滞により受注が一時的に落ち込みましたが、対面とリモート式を併用した積極的な営業活動や、地場の建設会社のM&Aによるシナジー効果を活用した情報収集活動により中小型建築の受注を強化してまいりました。
ユニットハウス事業におきましては、コロナ渦による「仮設外来診療所」や「仮設PCR検査所」などの需要を積極的に取り込んだ結果、レンタルは堅調に推移し、また、TVコマーシャルによるブランディング等を行い、常設展示場を含んだ販売にも注力し需要の拡大に努めてまいりました。
その結果、当連結会計年度における売上高は293億8千4百万円(前年同期比1.3%増)、営業利益は42億8千
2百万円(前年同期比21.1%増)、経常利益は45億3千7百万円(前年同期比22.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は30億3千6百万円(前年同期比44.2%増)となりました。
セグメント別の概要は次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントごとの業績を適切に評価するため、従来、「全社費用」に含めておりました経費の一部を各報告セグメントに配分する方法に変更をしており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後の組み替えた数値で比較しております。
| (単位:百万円) | ||||||
| 報告セグメント | 調整額 | 連結損益計算書計上額 | ||||
| ユニット ハウス事業 | モジュール・システム建築事業 | 建設機械 レンタル事業 | 計 | |||
| 売上高 | 24,145 | 4,073 | 1,164 | 29,384 | - | 29,384 |
| 営業利益 | 3,880 | 421 | 49 | 4,350 | △68 | 4,282 |
(ユニットハウス事業)
ユニットハウス事業におきましては、販売は常設展示場での特注ハウスの品揃え強化、ならびに継続的なキャンペーンを実施し販売拡大に努めてまいりました。レンタルは引き続き堅調な需要に対応するため、期初より自社・委託工場の生産能力増強で生産棟数を拡大し、閑散期に全国への配備を完了させる施策にて機会損失を徹底的に撲滅した結果、年間を通じて高い稼働率で推移しました。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、オリンピック開催が一年繰り延べとなり、関連受注案件の引き渡しも繰り延べとなりましたが、コロナ渦による医療機関への「仮設外来診療所」や「仮設PCR検査所」などの需要にも対応してまいりました。
その結果、当事業のセグメント売上高は241億4千5百万円(前年同期比5.8%増)となりました。またセグメント利益は、レンタル稼働率向上などしたことにより38億8千万円(前年同期比18.9%増)となりました。
(モジュール・システム建築事業)
モジュール・システム建築事業におきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による大型民間設備投資需要の減退により受注が減退する中で、小中型案件の積極的受注活動を行いました。また地場の建設会社のM&Aを実施し、シナジー効果を最大限活用した新規分野の開拓ならびに情報収集活動を強化しました。
海外におきましては、タイにおいても新型コロナウイルスの影響を大きく受けましたが、新築案件はもちろん、既存建屋の補修工事や営繕工事の受注活動を積極的に行いました。
その結果、当事業のセグメント売上高は、40億7千3百万円(前年同期比17.2%減)となりました、また、セグメント利益は採算性の高い中小型建築の受注により、4億2千1百万円(前年同期比27.8%増)となりました。
(建設機械レンタル事業)
建設機械レンタル事業におきましては、営業エリアである北海道南部においても新型コロナウイルスの影響を受けて建設市場の公共工事発注金額は減少、民間設備投資においても同様に発注時期の遅れ等が発生しました。
そのような中、地域に密着した営業活動の強化と貸与資産管理の緻密化と資産効率の向上を図ってまいりました結果、当事業のセグメント売上高は11億6千4百万円(前年同期比8.4%減)となりました。また、セグメント利益は、4千9百万円(前年同期は3百万円のセグメント損失)となりました。
当期の財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ4億1千6百万円減少し、247億4千3百万円となりました。その主な要因は、電子記録債権が2億3千2百万円増加した一方、現金及び預金が3億5千9百万円、受取手形が2億1千1百万円、売掛金が1億2千万円それぞれ減少したこと等によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ39億7百万円増加し、286億6千5百万円となりました。その主な要因は、投資有価証券が34億7百万円、貸与資産が5億6千6百万円それぞれ増加した一方、繰延税金資産が5億2千1百万円減少したこと等によるものであります。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ34億9千1百万円増加し、534億9百万円となりました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ6億1千5百万円減少し、44億4千4百万円となりました。その主な要因は、未払法人税等が3億1百万円、買掛金が1億1千2百万円、それぞれ増加した一方、未払金が9億4千2百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ7億1千2百万円増加し、8億9千2百万円となりました。その主な要因は長期借入金が5億8千7百万円、その他の固定負債が1億8千9百万円、それぞれ増加したこと等によるものであります。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べ9千7百万円増加し、53億3千6百万円となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ33億9千4百万円増加し、480億7千2百万円となりました。その主な要因は、利益剰余金が21億1百万円、その他有価証券評価差額金が12億2千1百万円、資本剰余金が5億1千4百万円それぞれ増加した一方、自己株式が4億4千万円増加したこと等によるものであります。
この結果、自己資本比率は、90.0%となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に関する情報
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ3億5千9百万円減少し、142億1千5百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、31億4千5百万円(前年同期比25.6%増)となりました。主な増加要因は税金等調整前当期純利益が45億4千3百万円、減価償却費が30億5千6百万円等であり、主な減少要因は貸与資産の取得による支出が34億1千4百万円、法人税等の支払額が12億2千3百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は31億4千8百万円(前年同期比9.9%減)となりました。主な増加要因は投資有価証券の売却による収入が7億3千5百万円等であり、主な減少要因は投資有価証券の取得による支出が33億8千万円、社用資産の取得による支出が4億2千4百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は3億5千1百万円となりました。増加要因は自己株式の処分による収入が5億8千6百万円であり、主な減少要因は配当金の支払額が9億3千5百万円等によるものであります。
(資本の財源及び資金の流動性)
当社グループの事業活動の財源は営業活動から得る収益となっております。設備投資や運転資本充当や配当の支払いなどに利用しております。また、持続的な事業拡大にむけて必要な資金についても営業活動から得る収益の範囲で行っております。
当連結会計年度の現金及び預金残高が142億1千5百万円であり、当社グループの事業活動を円滑に維持して行く上で十分な手許資金を有しており、将来の資金需要に対しても不足が生じる懸念は少ないと判断しております。また、新型コロナウイルス感染症を起因とする懸念も少ないと判断しております。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | 前年同期比(%) |
| ユニットハウス事業(百万円) | 6,451 | 108.8 |
| モジュール・システム建築事業(百万円) | 573 | 104.9 |
| 合計(百万円) | 7,025 | 108.5 |
(注)1.金額は、製造原価であります。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(百万円) | 前年同期比(%) | 受注残高(百万円) | 前年同期比(%) |
| モジュール・システム建築事業 | 4,368 | 111.9 | 962 | 144.1 |
| 合計 | 4,368 | 111.9 | 962 | 144.1 |
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.ユニットハウス事業については見込み生産を行っているため、受注実績を記載しておりません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | 前年同期比(%) | |
| ユニットハウス事業(百万円) | 販売収入 | 10,693 | 110.9 |
| レンタル収入 | 13,452 | 102.0 | |
| 計 | 24,145 | 105.8 | |
| モジュール・システム建築事業(百万円) | 4,073 | 82.8 | |
| 建設機械レンタル事業(百万円) | 1,164 | 91.6 | |
| 合計(百万円) | 29,384 | 101.3 | |
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
なお、総販売実績に対する割合が100分の10以上となる販売先はありません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1)財政状態
(資産合計)
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ34億9千1百万円増加の534億9百万円(前連結会計年度末は499億1千7百万円)となりました。
流動資産は247億4千3百万円(前連結会計年度末は251億5千9百万円)となりました。これは主に、電子記録債権が2億3千2百万円増加した一方、現金及び預金が3億5千9百万円、受取手形が2億1千1百万円、売掛金が1億2千万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
固定資産は、286億6千5百万円(前連結会計年度末は247億5千7百万円)となりました。これは主に、投資有価証券が34億7百万円、貸与資産が5億6千6百万円それぞれ増加した一方、繰延税金資産が5億2千1百万円減少したこと等によるものであります。
当社グループは、鉄骨を主構造とするユニットハウス、プレハブ・システム建築の製造・販売及び請負工事業をコア事業として営んでおります。コア事業の拡大と事業効率の向上によって、当社グループ事業全体の発展を図るとともに、全国すべての地域において貢献できる企業としての確固たる事業基盤を構築するために、取引先との協力関係の更なる強化及び構築を進めております。取引先との協業の更なる発展及び安定的な事業基盤構築のための関係構築及び関係強化を進めております。また、ユニットハウス事業の主要資産である貸与資産は、前連結会計年度から増加しています。これは貸与レンタルと中古資産の販売強化を図るため生産棟数を強化したことによります。ユニットハウス事業は現況において、収益のコア事業であり、販売収入・レンタル収入の強化とともに、貸与資産の増加に今後も取り組んでまいります。
(負債合計)
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ9千7百万円増加の53億3千6百万円(前連結会計年度末は52億3千9百万円)となりました。
流動負債は44億4千4百万円(前連結会計年度末は50億5千9百万円)となりました。これは主に、未払法人税等が3億1百万円、買掛金が1億1千2百万円それぞれ増加した一方、未払金が9億4千2百万円減少したこと等によるものであります。
固定負債は8億9千2百万円(前連結会計年度末は1億7千9百万円)となりました。その主な要因は、長期借入金が5億8千7百万円、その他の固定負債が1億8千9百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ33億9千4百万円増加の480億7千2百万円(前連結会計年度末は446億7千8百万円)となりました。これは主に、利益剰余金が21億1百万円、その他有価証券評価差額金が12億2千1百万円、資本剰余金が5億1千4百万円それぞれ増加した一方、自己株式が4億4千万円増加したこと等によるものであります。この結果、自己資本比率は、90.0%となりました。
2)経営成績
(売上高)
当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ3億6千5百万円増加の293億8千4百万円となりました。
前連結会計年度比においては、ユニットハウス事業が5.8%の増加となりましたが、モジュール・システム建築事業が17.2%の減少、建設機械レンタル事業は8.4%の減少となりました。ユニットハウス事業は収益のコア事業であったなかで、レンタルの事業生産性が向上した成果であります。モジュール・システム建築事業は第二のコア事業に育てる過程の成果であり、建設機械レンタル事業は受注高を伸ばすために地域密着営業活動を強化してまいります。
(売上原価、販売費及び一般管理費)
売上原価は、前連結会計年度に比べ5億3千1百万円減少の174億5千2百万円となりました。
売上高の伸張と売上原価の伸張は売上原価圧縮にて反比例的に推移しております。当連結会計年度の原価率は59.4%、前連結会計年度は62.0%と2.6%減少となりました。モジュール・システム建築事業の粗利率の高い中小型建築の受注が増加したことに伴い、当連結会計年度の売上原価を抑制している以外に、売上原価に特筆すべき事項はありません。
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ1億5千万円増加の76億4千9百万円となりました。
売上高の伸張と販売費及び一般管理費の伸張は比例的に推移しております。
前連結会計年度に比べ比較的に増加している広告宣伝費は、ブランディングを狙いテレビCMを継続しております。運送費はユニットハウス事業の旺盛なレンタル対応に向けた物流体制を構築するうえで、稼働ピークを迎える時期の前から、計画的に自社工場より不足予定地域へ運送したことにより増加しております。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度末に比べ9億3千万円増加の30億3千6百万円となりました。
営業外収益、営業外費用において特筆すべき事項はありません。
特別利益、特別損失において特筆すべき事項はありません。
当社グループのセグメントの概要については、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの経営に影響を与える要因としましては、公共工事予算ならびに民間設備投資金額の推移があります。公共投資は底堅く推移しており、民間設備投資は減少傾向となりました。1年繰り延べとなりました2021年の東京オリンピック開催に向けた建設需要が具体的に発注されてきており、年明け以前までは経済不安定感から、企業業績の改善が進み、経営環境は安定しておりました。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症の拡大、新たな変異ウイルス猛威の懸念にともない、緊急事態宣言も再度延長となり、依然不安定な状況は続いております。
なお、主要な取り組みの成績の認識としましては、民間受注と官公庁受注の売上高計画達成率は58.8%、展示場受注の売上計画達成率は88.0%となっており、当社グループは、着実に売上高計画を達成すべく、技術者の育成に着眼をおき、社員の資格取得を積極的に支援することで技術者不足の解消に努めてまいります。また、モジュール・システム建築事業のさらなる拡大のためのM&Aや協業体制の推進による人材確保や人材の効率化を図ります。
レンタル事業における主要な取り組み成績の認識としましては、稼働率計画達成率は92.7%となっており、計画を達成すべく豊富な手元資金を背景に、拡大する需要に対応し、積極的な貸与資産への設備投資実行とスピード感をもって取り組んでまいります。
ユニットハウス事業、モジュール・システム建築事業が低層建築市場における「軽量鉄骨ゼネコン」の確立を目指してまいります。
c.資金の財源及び資金の流動性
当社の資金需要の主なものは、設備投資や投資から回収まで数年を要する貸与資産などの長期資金需要と、製品製造のための原材料の購入のほか、製造費用、販売費及び一般管理費等の運転資金需要であります。
当社の資本の財源及び流動性については、事業活動に必要な現金を安定的に確保することを基本としております。
資金調達につきましては自己資金を基本としております。